86/86
《チーム・クロス零の新たな戦い》
三日後。
新たな力を得た仲間たち。
チーム・クロス零は、次の依頼へ向けて動き出そうとしていた。
その時だった。
鍛冶屋の扉が、静かに開く。
「……レア」
振り返ると、そこに立っていたのはルークだった。
しかし、いつもの彼とは違う。
表情が、険しい。
「どうしたの?」
レアが聞く。
ルークは、少し迷った後、口を開いた。
「……王都で動きがあった」
「動き?」
「俺を探している組織がいる」
空気が変わる。
ミーニャの尻尾がぴんと立つ。
「王子を狙う刺客……かにゃ?」
ルークは小さく頷いた。
「それだけじゃない」
そして彼は言う。
「奴らは――」
一瞬の沈黙。
「《エル=クロス王国》の遺産を探している」
レアが目を見開く。
「エル=クロス……」
ルークの祖国。
二十年前に滅びた王国。
「どうやら」
ルークが静かに言う。
「俺たちは、想像以上に大きな戦いに巻き込まれている」
レアは、拳を握る。
新たな力。
そして、まだ知らない世界。
「面白いじゃん」
「全部ぶっ飛ばして、真実を見つけに行こう!」
雷が、窓の外で閃く。
こうして――
チーム・クロス零の新たな戦いが始まる。
第一部 完




