《スレッド・リーパー》
「お疲れ様でした。報酬と、ボーナス5万円です」
受付嬢が報酬袋を渡す。
「ボーナス?」
「グリフォンナイトまで討伐していただいたので。本来はA級討伐依頼に相当します」
「やったにゃ!ボロ儲けにゃ!」
ミーニャが喜ぶ。
「それと、アリエルさん。グリフォンナイトのカード、ギルドで買い取りますが」
「いえ」
アリエルが首を横に振る。
「これは、私が使います」
「え?」
レアが驚く。
「アリエル、そのカード使うの?」
「はい」
アリエルが頷く。
「私、もっと強くなりたいです。だから、このカードを使って、武器を強化したいんです」
「武器を強化?」
アリエルが決意の目をする。
「《スレッド・リーパー》を、もっと強く。そして、グリフォンナイトのカードを使えるように」
「アリエル」
オルタナティブだね!レアが笑う。
「わかった!じゃあ、親父のところへ行こう」
「はい!」
アリエルが、初めて大きな声で答えた。
アリエルの成長と、新たな力の始まり。
「親父、ただいま!」
レアが元気よく扉を開ける。
「おう、帰ったか」
イヅナが金槌を置く。
「グリフォンナイト討伐したよ」
「そうか」
イヅナが小さく笑う。
「ミーニャのオルタナティブ、絶好調にゃ」
ミーニャが尻尾を揺らす。
「当たり前だ。《ツインヘリックス》に、スフィンクスカード対応の機能を組み込んだからな」
「それで、今日来たのは」
レアがアリエルを促す。
「あの、イヅナさん」
アリエルがもじもじしながら前に出る。
「ん?」
「私も、武器を、強化してほしいんです」
アリエルが《スレッド・リーパー》とグリフォンナイトカードを差し出す。
「この杖に、グリフォンナイトのカードを使えるようにしてほしいんです」
イヅナが杖とカードを受け取り、じっくりと観察する。
「オルタナティブ機能を搭載したいってことか」
「はい」
「私、もっと強くなりたいんです」
アリエルが杖を見つめる。
「今まで、バーサーカーの力を恐れてました。でも、皆さんがいてくれるから、私は暴走しない。だから、この力をもっと使いこなしたいんです」
「そうか」
イヅナが頷く。
「お前の覚悟、受け取った」
「本当ですか!」
アリエルの目が輝く。
「ああ。だが、《スレッド・リーパー》はナンバーズNo.4だ。オルタナティブ機能を組み込むには、大幅な改造が必要になる」
「時間、かかりますか?」
「三日はかかるな」
「わかりました。お願いします」
アリエルが深く頭を下げる。
「おう。任せとけ」
イヅナが杖を鍛冶場の作業台に置く。
「レア、お前も手伝え」
「了解!」
「アリエル、三日後、すっごいのができるからね!」
「はい!楽しみにしてます!」




