表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《最強の僕っ娘、冒険者ライフしたら専用武器が超ハイスペックで無双する》  作者: やはぎ・エリンギ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/81

 《ツインヘリックス改》

 イヅナの工房に、金属音が響いていた。


 ツインヘリックスが作業台の上に固定されている。


 両端の螺旋刃は外され、内部フレームがむき出しになっていた。


 ゼノが重力固定ユニットで武器を浮かせながら、端末を操作する。


「構造は素直だ」


「芯が太い」


「拡張スロット、ここに増設できる」


 イヅナは溶接トーチを構え、刃の基部に新しい金属リングをはめ込んだ。


 青白い火花。


 ミーニャは尻尾を揺らしながら、落ち着かない様子で見守っている。


「私の武器、どうなるにゃ?」


「暴れるな」


 イヅナが言う。


「今は繊細な工程だ」


 レアは横で 《認知加速》を軽く走らせ、構造の変化を追っていた。


 出力経路。


 カード接続ライン。


 魔力循環ループ。


「……なるほど」


「オルタナティブ用の受け口、ちゃんと作ってる」


 セレスが感心したように頷く。


「これで、ミーニャの武器にも融合回路が組み込まれますね」


 アリエルはそっと杖を抱えた。


「……すごい……」


 ゼノが端末を閉じる。


「仮組み完了」


 イヅナが最後の固定ピンを打ち込んだ。


 カン、と乾いた音。


 ツインヘリックスは元の形に戻っている。


 だが――


 刃の根元には、見慣れない小型スロット。


 魔力伝導ラインが内部で新設されていた。


「試作品だ」


 イヅナが言う。


「オルタナティブ対応モデル」


 ミーニャの目が輝く。


「えっ、えっ!?」


 レアが武器を持ち上げて確認する。


 重心、問題なし。


 回路反応、安定。


「……うん」


「成功だよ」


 ミーニャが跳ねた。


「やったにゃ!!」


 イヅナは工具を置き、汗を拭う。


「良し」


 低く言う。


「武器側は完成だ」


 ゼノが続ける。


「あとは――」


 レアが笑った。


「カードだけだね」


 工房の空気が、少しだけ熱を帯びる。


 次はミーニャの番。


 クロス零のオルタナティブは、


 確実に“全員仕様”へ向かって進み始めていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ