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/END ROLL.
レバーと、ボタンの音がする。
古い校舎の三階、奥の教室。
『部員募集中』の文字と奇妙な猫のイラストが描かれた張り紙のあるドアの先に、横に並んで座るふたりの後ろ姿があった。
ひとりは真っ直ぐの黒い髪をした背の高い少女で、もうひとりは少し癖のある髪を肩ぐらいまで伸ばした少女。
ふたりの前にはモニターが一台置かれていて、その中では白い道着に赤い鉢巻をした少女のキャラクターと、金色の髪で赤い道着を着た少女のキャラクターが向かい合い戦っていた。
勝敗を示す星の数と体力をからすると、どうやらいい勝負らしい。
ふと廊下の方から、にぎやかな声が近づいてきた。声の種類の数から、それはどうやら三人組のようだ。
窓の外は強い日差しが、並んだ木々を照らしている。
教室の隅に取り付けられた空調からは、ひんやりと冷たい風がごうごうと音を立てて送り出されていた。
熱い夏は、まだ始まったばかりだ。
THE END/CONTINUE? 9




