戦いの行方 その2
素直に、俺は凄いと思うぞ?後衛職業で、俺達とまともに張り合えるのはお前だけだ。たぶん、お前がジョブマスターとして戦えば俺達は勝てない。
だから、今回は勝たせて貰うぜ。
隼人は、苦笑して杖を構える。
あと7人、お前は倒す前にHPが切れる。忍の計算だと、2人を倒した時点で隼人に戦う術がなくなる。
たぶん、お前も分かってるんだろ?
隼人の口元が、不意にニヤッと笑った。俺は、忍を見ると忍は苦笑してから此方を見て指を2本立ててから1本にする。その意味を、悟って顔がひきつるのを押さえられない。ヤバすぎるだろ!?
ちなみに、意味はこうだ
生き残れて、2人最悪は1人かも………。
戦闘狂が、動き出した。
〈隼人、何故に私を呼ばない。〉
「精霊王、お久しぶりだな。」
隼人は、暢気に言うと呆れた声の精霊王。
〈少し力を貸すが、お前は詰んでるぞ?〉
「知ってる。なら、どこまで行けるか冒険すべきだろ?俺達は、プレイヤーであり冒険者なんだし。」
〈変わらんの、お主は馬鹿で最高な奴だ。〉
「ありがとさん。」
HPが、回復していく。隼人は、周りを見る。
大賢者、死霊術師、教皇、忍者、神聖魔導師、狙撃手そして……剣豪。
狙撃手のアンリさんが、何度も撃ってくる。俺はフィールドを、ちょこまかと動き周り回避不能の攻撃は杖で弾き返す。見ている人は、滑稽に見えるだろうけど仕方ない。さっさと終わらせないと。
同時に、剣豪の拓真が斬りかかる。
「粘るなぁー、おチビさん!」
「アンリが接近戦!?」
拓真は、驚いたがすぐに笑う。
「アンリも、本気って事だな。」
「拓真、援護します。」
忍は、魔法を放つ。しかし、隼人は素早く回避からの教皇を叩き倒す。教皇のニーナはロストする。
隼人が、素早くうろちょろするのでアンリも狙いが定まらなくなってしまった。接近戦では、太刀打ち出来ず精霊魔法を打ち込まれロスト。
神聖魔導師の、マーヤンさんも魔法を回避されてストレスが溜まりイライラしていた。だからだろう、集中が切れてしまいそれが油断となり精霊魔法を受けてロスト。これで、後は4人である。
きつい………。
御座る先輩が、攻撃してくる。せっかく削った、HPは回復されてしまったらしい。残念で御座る。
そして、死霊術師のカーラさんの杖を折り魔法攻撃でロストさせた。隙を見て、攻撃してきた御座る先輩に杖を放して体術をきめる。ロストした、御座る先輩を横目で見ながら杖を拾い忍の魔法を回避。
だが、体勢が悪かった為に全ては回避できず。
拓真は、此方に向かってくる。俺のHPは319だ。拓真の攻撃を、かすりでも受ければロストする。ならば、師匠を巻き込みますか。
「心の刃よ、我が魔力と友の恩恵にて姿を現せ。」
刃は、大賢者の忍を貫きロストさせ同時に拓真に俺は貫かれてロストしてしまった。
「あー、疲れた。」
拓真は、その場に座り込み再ログインした仲間に支えられる。そして、大地を見る。大地は、思わず俯いていた。そして、指輪を放り投げると剣で叩き壊してしまった。思わず驚く、異界12マスター達と白銀の刃のメンバー達。
隼人が、再ログインした。
「すまん、壊れちゃった。」
隼人は、壊れた指輪を見てから大地を見る。
「違うだろ?壊しちゃっただろ?」
「そうとも言う。」
隼人は、大地の目に覚悟を感じて笑う。
「俺達さ、暫くハピクロで集団修行しようと思う。だから、俺達が帰るまでクランは任せた。」
「あー、ハピクロでか……。兄貴、お手柔らかに。」
隼人は、拓真を見てから言う。
「おう、任せろや。それと、忍をそっちに貸し出しとくからメンバーを増やせ。お前らなら、大規模クランになっても大丈夫なはずだ。」
「師匠なら、凄く嬉しいけどメンバーとかの件は大地が帰って来てからだな。」
こうして、お留守番を忍とする事になった。
次回 お留守番と忍の思い。
隼人「負けた、悔しい!」
拓真「いやいや、俺達の負けだよ。」
隼人「何で?」
拓真「お前は、本来のジョブを封印してたしな。」
隼人「そうか?あと、ジョブマスターな。」




