一回戦
さてさて、忙しい日々が戻ってきたぜ!
( ;´・ω・`)
俺は、壁に背中を預けて目を閉じる。ほとんどの、メンバーが集まり席に据わっており会話をしてる。
「皆に、お知らせがある。白銀の刃は、ワールドフラグメントと同盟を結ぶことにした。」
大地が、カレンと入って来て俺を見ながら真剣に言う。すると、メンバーから歓声が上がる。
「その代わり、知りたい情報があるのよ。」
「カレンは、称号『超越者』について知りたいらしいんだ。対戦相手に、居るらしくてな。」
俺は、思わず目を閉じたまま表情を少ししかめる。俺も、持っているスキルだからだ。今回のイベントから、海外サーバーと繋がった為にジョブマスターが複数現れたのだ。これは、とってもヤバイ。
大地が、こちらに向かって歩いてくるのが分かる。
「隼人、何か知ってんのか?」
「………まぁな。カレン、その試合は参加するな。」
すると、メンバー達が驚きざわめきワールドフラグメントのメンバーは俺を睨んだ。
「おや、失望しました。あなたが、試合に出るななどとふざけた事をおっしゃるなんて!」
「見損なったぞ!!」
俺は、なにも言わないで目を開く。忠告は、したから良いだろう。正直、かなり心が揺らぐのだが。
「一応、理由を聞いて良いかしら?」
「単純だ。お前らじゃ、力不足で歯が立たない。」
そう言って、壁から背をはなし大地を見る。
「まじ!?日本サーバー、最強のクランでもか?」
俺は、静かに頷いてからため息を吐き出す。仕方ない、論より証拠が一番分かりやすいか。
「じゃあ、戦ってみれば良いだろ?忠告はした。」
負けても、死ぬことはないので挑戦させるのも良いだろう。それより、俺らも自分達の試合だ。
「大地、白銀の刃の対戦相手は?」
「……隼人、称号『異端者』ってなんの称号なんだ?おっ、おい!?大丈夫か!?」
最悪だ……。思わず、座り込み真剣に考える。『超越者』・『異端者』は、似たような称号である。
『超越者』は、ジョブマスターしか手に入れる事が出来ない。ジョブマスターの、ジョブをMAXにしてレベルの限界突破させると貰える称号である。
『異端者』は、1つのジョブをMAXにしてレベルの限界突破したら貰える称号だ。
「隼人、知ってるなら教えてくれ。」
「うーん、困った……。まず、『異端者』は1つのジョブをMAXにしてレベルの限界突破をさせた者が貰える称号だ。つまり、かなり強い。二つ目、このジョブはとても珍しい称号でステータスが2倍に跳ね上がる効果がある。この時点で、完全にアウト!」
俺は、立ち上がって大地を見る。
「隼人、お前の切り札を使えば勝てるか?」
「おう、勝てるけど俺の負担が増える。」
ため息をついて、少し考えて大地を見て言う。
「けどまぁ、やるしかないよな。」
立ち上がって、うーんと考え込む。
「日本サーバーの、ジョブマスター様の腕の見せ所だな。頑張れよ、相棒!」
すると、苦笑してから真剣になり言う。その場の二人以外は、驚きに目を見開き固まってる。
「任せろ。こっちも、訳があって手が抜けないんだよなぁ。と言うわけで、全力を出すつもりだ。」
「まっ、待って!隼人君、本当なの!?」
「おう。あとさ、お前らに試合に参加するなと言ったのはだな。その、超越者の称号はジョブマスターしか取得できない。しかも、レベルMAXで限界突破をした者のみと言う条件でつく称号なんだ。」
すると、カレンは息をのみ固まる。
「仕方ない、バトルフィールドに行こうか。超越者の、称号持ちがどれだけチートか見せてやるよ。」
バトルフィールドは、貸し切りで俺たちしかいない。ちなみに、侵入者はジャックにお任せだ。
「称号を超越者にして、ジョブをジョブマスターにしてる。俺からは、攻撃しないから来いよ。」
「そんじゃあ、お構い無く!」
さっきから、ダメージが一切はいらない。ノーダメージの、表示が出ていてダメージが出ても一桁。
「うっ、嘘だろぉ!!??」
「私達、こんな化け物と戦うの?」
メンバー達は、絶望的な表情をしている。
「さて、これで分かったか?」
「でも、私たちにもプライドがあるから出る。」
「そうか。それじゃ、またな。」
そう言うと、ジョブを剣士に戻し外へ行く。
俺達は、1回戦のために会場に来ている。
「さて、気合い入れて行こうか!」
大地が、満面の笑顔で言う。俺も、腹をくくるか。
「試合開始!」
「異端者の、称号持ちを見つけたら俺とチェンジ!それまでは、いつもの感じでよろしくな。」
『はい!』
「大地、作戦は考えるが指示は任せた。」
「了解!」
さて、相手はやっぱ守護騎士を前にだすか。まぁ、想像通りなので、シーフとレンジャーやアサシンに先に先制攻撃してもらってる。うん、完璧だな。
守護騎士は、細やかな動きが出来ないジョブだ。シーフやアサシンなら、楽にすり抜けられる。
さて、そろそろ動かないと色々ときついぞ異端者の称号持ち。黙って、殺られるつもりか?
すると、狂戦士が守護騎士の間から出てくる。
「大地……。」
「おう、どうやらお出ましのようだ。」
「あいつは、俺に任せて指示を出せ。」
「了解だ。お前も、無茶するなよ?」
俺は、頷いて魔法職に襲いかかろうとする狂戦士の大剣を軽々と受け止める。観客から、驚愕の声がするのだが耳を傾ける余裕はない。
「お前は、今何をした?」
「ジョブチェンジ、侍!」
すると、更に驚愕と歓喜の声がする。
「ジョブマスター!!!???」
「ご名答。さて、殺りますか。」
隼人は、大剣を刀で受け流したりして応戦する。
「くたばれ!」
何て言う、馬鹿力なんだよ。俺じゃなきゃ、吹き飛ばされるか叩き潰されてるだろう。
アバターなので、痛みはないけど怖いな。
「さらば、異端者の称号持ち。」
と言うと、急所に一閃させて倒す。それからは、簡単だった。そして俺達は、ついに一回戦を勝ち抜いたのだった。
次回 変わらない人
カレン「隼人君は、昔と変わらないね。」
隼人「そうか?たとえば?」
カレン「リアルとゲームでのギャップとか?」
隼人「それは、言わないお約束だろ!?」




