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0/歯車―停止した機械仕掛の時計
それは噛み合った歯車のイメージ。
計算し尽くされ、力を効率良く伝える仕掛け。
そう、それは一つの時計の機関部。
回転を伝え合い、時を刻むべきもの。
綺羅やかに光る金色や銀色の綺麗な歯車。
その組み合わせはまさに芸術品だろう。
しかし、それは未完成。
なぜなら歯車が一つ欠けている。
回転は最期まで伝わることなく、そこで途切れている。
時計の前には二つの歯車がこぼれていた。
同じ形の歯車が。
赤と、黒の歯車が
いずれも、欠けた一ピースになりうる歯車が。




