表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
所持金15万円で一人暮らししてるけど、たぶんなんとかなる ―もやしとフリマで続いていく、ゆるい生活―  作者: 春凪とおる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/40

第19話 少し戻せばいいか、と思った

「……」


私はスマホを見ていた。


残高。

少しだけ、減っている。


「……まあ」

小さくつぶやく。


「……使ったしな」


テーブルの上には、レシート。

少し長めのやつ。


「……」

私はそれを手に取って、軽く見た。


「……うん」

よくわからないけど、納得した。


「……」

少しだけ考える。


「……戻せばいいか」

前は、もう少し悩んでいた気がする。


「……」

私は立ち上がった。


キッチンに向かう。


フライパンを出す。

もやしを入れる。

ジュウウウ、と音がする。


「……おまえは」

小さくつぶやく。


「ほんと、安定してるな」


もやしは、何も言わない。

私は少しだけ笑った。


「……ありがたいな」


炒める。

いつも通り。定番のやつだ。


「……」

ふと、考える。


増やした分。

使った分。

戻す分。


「……まあ」

「ちょっとずつでいいか」


火を止める。

皿に移す。


「……完璧じゃなくていいしな」


私は小さくうなずいた。

スマホを見る。


「……明日、売れればいいし」


根拠はない。

でも、前より少しだけ現実的だ。


「……売れなくても」

少しだけ間を置く。


「……まあ、なんとかなるか」


私は椅子に座った。


「……」

一口食べる。


変わらない味。

でも、少しだけ落ち着く。


「……な」

「戻せるなら、それでいいか」


もやしは、何も言わなかった。

私はうなずいた。


「……いけるな」


納得できたからなのか、妙に安心した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ