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こうして世界は破滅する  作者: カイ・ナナミ
第1章〜世界の破滅〜
10/13

悲劇の日

この話は感動すると何人もの人から言われました。

俺自身何度か泣きそうでした。

是非読んでください。

女性陣はハンカチ必須です(笑)

 大型種が発見されたのは、渋谷だということで俺たちは朝方から渋谷へと向かった。

 渋谷に着いた俺たちは目標の発見を急いだ。もたもたしてると、別のサルがやって来て混戦状態になるからだ。


 そして、目標を発見した。

「っ!? 後ろだ!! 逃げろ!!」

 15メートルはあろうかという大型種は、途轍もなく長い腕を振り下ろし、あっけなく花織を殺した。


「花織!!」

 俺たちは突然の敵の襲来と仲間の死に驚いたが、すぐに我に返って指示をした。

「くそっ!! 早く体勢を立て直すぞ!!」

 そう言っていち早く体勢を立て直した俺たちは、改めて目標の姿を捉えた。


 15メートルはあるデカさで手足は異常に長く太い。さらに、爪は鋭く尖っている。体格はまるで熊のようだった。


 俺たちはこの大型種を一時的にα種と名付け、対策を考えた。

 α種は足は遅いが、力が途轍もなく強く一振りで戦車を破壊出来た。勿論、人間など豆粒に等しい。


 咄嗟にそう判断した俺たちは、距離をとって遠距離攻撃で弱点を探った。


 だが、弱点は分からなかった。

「良太さん! 俺が弱点を探ります!!」

「馬鹿!! レックスやめろ!!」

 近距離から弱点を探ろうとしたレックスは範囲の広い腕による攻撃によりあっけなく殺された。

「レックス!!」


 レックスも殺され、さらにマックスのチームの他2人も殺られてしまった。


 とうとう、残るメンバーは俺と梨沙、マックスとライラしかいなくなった。


「くそっ! ライラ、今すぐ東郷さんに救援要請をとってくれ!」

「分かったわ!!」

 俺たちでは勝てないと知り、東郷さんたちに救援要請をした方がいいと判断した。

 だが、中央支部から渋谷まで来るには最低でも23分はかかる。

 それまで持たせなければ全員死んでしまう。


「マックス!! 俺たちで連繋して攻撃していこう! 梨沙とライラは援護してくれ!」

「分かった!!」


 俺とマックスは敵の攻撃を避けながら、攻撃を当てていった。弱点は分からなくても攻撃していれば、敵の防御性が低くなって倒せると思ったからだ。


 俺はまず、太い腕を切り裂こうとした。だが、その太い腕は硬い皮膚によって防がれてしまった。

「こいつ! 硬い!」

「良太! 肩借りるよ!」

 マックスが俺の肩を使って飛び上がった。

「飛龍滅殺斬!!」

 レックスが空中から”技”を繰り出した。あいにくとその攻撃は弾かれてしまったが、α種の硬い皮膚に傷を与えることに成功した。


「よし! 傷を与えられたよ! 良太、”技”なら効くよ! このまま一気に行こう!」

「ああ!」

 この時、俺の中に微かな不安があった。”技”なら攻撃が通じる。まるであの時と同じみたいだと。

 このまま行けば、また誰かいなくなるのではないかという不安が……。


 けれど、そんな不安を押し殺して俺とマックスは”技”による攻撃を何回も繰り出していた。


 だが、俺の不安は的中してしまった。


 悲劇が起こった。闘いによる疲労と未だ続いてる雨によって、俺は足を滑らせてしまった。


 すぐに体勢を立て直したが、一瞬の隙が出来てしまった。


 そして、α種はその一瞬の隙を見逃さなかった。

 俺目掛けてα種の腕が振り下ろされた。

「「良太!!」」

 マックスとライラの叫び声で俺は死を覚悟した。


 けれど、


 そこへ梨沙が飛び込んできた。

 今まさに俺に向かって振り下ろされる腕へ。

 俺を突き飛ばして飛び込んだ。



 私はこの任務を受けた時からずっと嫌な予感がしていた。

 そして、その予感が当たった。4人の人が殺されてしまった。


 さらに、良太が足を滑らせてしまった。

 この時、このままでは良太が殺されると思った。だから私はすぐに駆け出した。

 誰にも気付かれることなく1人走った。


「「良太!!」」

 マックスとライラちゃんの悲鳴が聞こえる。今まさに良太に向かって腕が振り下ろされようとしている。


 でも、その前に私は飛び込んだ。良太を突き飛ばして。


「私を守って。女神の盾シャイニング・シールド!」

 私は攻撃が当たる瞬間、自分が使える最強の防御”技”を発動させた。

 さらに、ライラちゃんが私に当たらないように銃で援護してくれた。


 そのお陰で、私には少し掠った程度だった。


 けれど、α種の攻撃はいとも簡単に私の最強の防御を壊してくれた。


 α種の攻撃により、私の脇腹は盛大に血を噴いた。

「梨沙ーー!!」

 良太の声を聞きながら、私は地面に倒れた。



「梨沙ーー!!」

 梨沙は脇腹から血を流して地面に倒れた。

 俺はすぐに梨沙に駆け寄り、抱きしめた。

 α種はマックスとライラが攻撃して、俺たちからは気を逸らしてくれていた。


「おい……梨沙。なんで、なんで庇った!?」

 梨沙は息も絶えたえながらこう言った。

「庇うに……決まってるよ。だって良太は……私の…………だもん」

「私の? なんだよ!?」

「それより良太……大丈夫?」

 梨沙は俺の心配をしてきた。

「ああ。大丈夫だよ! 大丈夫だから俺の心配より自分の心配しろ!」

「良太が……無事で良かった……」


 梨沙はずっと俺の心配をしている。

「俺の心配なんかいいんだよ!! それより、それより早く止血しないと!?」

「いい…よ。私はもう助からないから」

「そんなこと言うなよ!? とりあえずもう喋るな。傷が広がる!」

「良太、私……ね。良太に……言わなくちゃいけないことが……あるんだ」

 梨沙が突然そんなことを言ってきた。

「分かった、分かったから! 後でちゃんと聞くから! 今はもう喋らないでくれ!!」

 俺は必死に梨沙をなだめながら、未だに流れ続けている脇腹の血をどうにかして止めようとしていた。


「今じゃなきゃ駄目なの。もう……感覚がない……から。お願い良太……聞いて」

「聞けるかよ!! そんなの! 早く止血しないと血が──」

「良太!!」

「あっ……」


 梨沙の必死の大声で俺はもう何も言えなくなった。


「私……ね。良太のこと……ずっと、ずっと前から……好き…だったの」

「ああ、ああ! 俺も好きだ! 大好きだ!! だから、だから死ぬな!!」


「えへへ……。両思いだね…私たち」

 梨沙は笑顔だった。今までに見たことのないくらい綺麗な笑顔だった。

「ああ! 両思いだ! だから、お願いだから……死なないでくれ!!」

「良太。──ありがとう──さよなら」


 それが梨沙の最期の言葉だった。


「えっ……おい、嘘だろ? 梨沙……? 梨沙!! 頼む……目を開けてくれ。返事をしてくれよ!! お願い……だから……梨沙! 梨沙ーーー!!!」


 こうして、梨沙は笑顔で旅立った。


「すまない! 良太!! αが!!」

 茫然として動けない俺に向かってマックスとライラから逃れたα種が攻撃してきた。


 俺は梨沙が死んだ悲しみでしばらく動けない……はずだった。


 α種が俺を攻撃しようとした時、俺の中の何かが覚醒した。


 俺はそこで意識を失って、そこから先は何も覚えていない。


 後からマックスとライラに聞いた話によると、俺が意識を失った後、眩い閃光が走り、俺は武器を持ってその場に立っていたそうだ。


 閃光により、1度攻撃を中断させられたα種は再び、俺を攻撃しようとしたが、俺は放心したままα種の攻撃を防いだらしい。

 α種の攻撃を防いだ俺はそのまま目にも止まらない光の速さでα種を撃退したそうだ。


 東郷さんたちが救援要請を受けて到着した頃には、全てが終わった状態だった。

 俺はα種を撃退した後、再び倒れて東郷さんたちに運ばれて行ったらしい。


 俺が目を覚ましたのは、その10日後。

 梨沙がいないことに俺は我を忘れて泣きじゃくった。そして、休む暇もなく梨沙たちの葬式が執り行われた。

 5人という多大な犠牲に地下倉庫の人々は悲しんだ。

 美咲は自分の代わりに加入した花織の死に、自らを責めたりしていた。その時は東郷さんが落ち着かせていた。


 梨沙たちの葬式が終わると、俺はすぐに東郷さんに宇宙船破壊の許可をもらいに行った。

 実はあの闘いの後、宇宙船へ入る方法が判明した。宇宙船へ行くにはワープゾーンがあり、それで宇宙船へ突入出来るのだ。


 そのワープゾーンをあの闘いの後、マックスが偶然見つけていた。

 東郷さんにはまだ早すぎると言われたが、俺が必死で梨沙たちの敵を討ちたいと言うと、渋々受け入れてくれた。


 そして、東郷さん含めた100人で宇宙船を破壊するため乗り込んだ。

 俺たちは迫り来るヴァリアント・モンキーたちを蹴散らして、とうとう宇宙船を破壊することに成功した。


 けれど、俺たちは知らなかった。宇宙船は破壊してはならなかったのだ。


 そのため破壊してしまった。


 それが破滅に導く運命だと知らずに。


 梨沙が死んだ日、それは俺の誕生日だった。


 そして、6月15日という日は世界を破滅に導く最悪の日となってしまった。

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

ネタバレあるのでここは最後に読んでください笑


梨沙が死んでしまいました。ヒロイン死亡ということでこの先どうなってしまうんだって感じですね笑


レックスは予定通りでした(レックスファンの皆様すいません)


美咲は本来死ぬ予定でしたが、生きらせることにしました。


2人は元々名前がないキャラでしたので、正直驚いています笑

名前のあるキャラになるとはwww


梨沙が死んでしまい良太の悲しみは尋常じゃありません。梨沙がどれだけ良太の支えになっていたか想像できるでしょうか?


最期2人は両思いだと分かります。けれど、結ばれることはありません。それがどれだけ悲しいか容易に想像出来ます。


さらに良太は自分の誕生日に最愛の人を亡くします。忘れてはいないでしょうか?

良太は9歳の時にも誕生日で両親を亡くしています。誕生日に3人もの愛しい人を亡くしてしまいます。

俺だったら耐えられません。きっと運命を、世界を呪います。

良太もそうなるでしょうか?


さて、次回は最終回です!

この先の良太の運命と世界の運命に注目して見てください。


次回は最終回ですが、実はまだ続きます。

次回の後書きに少し詳細を載せますが、あまり書きません。

改めてここまで読んでいただきありがとうございます!

これからもこの作品を楽しみにしてください!


俺はもっと多くの人に読んでもらいたいです!

もし、よければこの作品を広めて欲しいです。もっともっとたくさんの人に読んで欲しいです!そして、この作品の魅力を伝えて欲しいです!


長くなりましたが、これで終わりにします。

もう1度ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます!!

次回の更新を楽しみにしてください!


(なんか最終回みたいな終わりかただな)笑笑

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