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〜異世界冒険記2〜ハオの相談を聞いてみた1

場所を縁側からリビングに移し、ハオはワタルに相談を始めていった。

 僕とマオがリビングのソファに座ると、


「こちらをどうぞ。」

と言って、シャルが飲み物を持ってきてくれた。


 僕たちはそれぞれ、

「ありがとうね、シャル。」


「ありがとうございます。」

とシャルにお礼を言いながら、飲み物を飲んだ。


 そうして一息ついたので、

「それじゃあ、どんな相談内容なのか教えてくれないかな?」

と、僕はハオに言った。


 ハオは、

「う〜ん、どこから話したら良いかな?」

と少し悩んでいたが、どうやら決まったようで、


「…よし。

面倒だから、ザックリした説明で良いや!」

とハオが言ったのが聞こえたので、


(さて、どうザックリ説明してくれるのかな…)


僕は不安と期待 (ほとんど不安しか無かったが…)をしながらハオが話すのを待った。


 そして、ハオが口を開き、

「僕の相談内容は、【家で母が怒っていて怖いから、どうにかして欲しい】、という内容なんだ。」


(パトロールの事じゃないんだね…)

と、先ほどの予想が外れて残念に思いはしたが、


(…まぁ、こうして頼ってもらえるのは普通に嬉しいし、信用されている証だから良いかな。)

と、気持ちを切り替え、


「えっと、ハオの母親が怖いって事は、つまりはマオさんが家で怖いと?

 そして、それを僕にどうにかして欲しいと?」

と、僕はハオに確認をするために聞いた。


「うん、それで合ってるよ。」

と、ハオは頷きながら答えた。


 (う〜ん、マオさんが怖い?

 確かに、少しマオウに対しては少し乱暴だったような覚えはあるし、ハオも一発は正拳突きを食らわされていた。


 しかしそれは、マオウの日頃の行いが悪かったり、ハオが言葉足らずだったりと自業自得だと、僕は思う。 


 なので、多少怖くはあるけど、僕が話した感覚だとマオさんは普通に優しいような感じがする。

 そして、そんな優しい人が理由もなく怒らないだろう。


 そして、ハオはパトロールをして村の役に立ってくれている。

 つまりは、ハオに対しては怒る理由がない、というかマオさんならきっと褒めるだろう。

 だから、十中八九じゅっちゅうはっくマオウが原因だろう。)

 

 僕は、持ち前の察しの良さを発揮してそう考えた。


(まぁ、マオウの行動パターン的にも、気分屋に近いところがある。

 そういう人は人を怒らせやすいと、日本での生活で学んだからな〜。)

 

 そう考えた僕は、

「その怒らせている原因って、マオウだよね?」

と、一応の確認の為にハオに聞いてみた。


 そして、どうやら僕の予想は当たっていたようで、

「え?あれだけの説明でそこまで行きつけるものなの?」

と、ハオに驚かれてしまったので、


「まぁ、とりあえず僕がそこに行きついた理由を話すよ。」

と言って、先ほど頭の中で考えた事をハオに伝えていった。


「ーーなるほどね。ワタルって凄いな〜。」

と、聞き終えたハオが僕を褒めてくれたが、


「凄いってほどじゃないよ。

この【察しの良さ】は、日本での生活で必要だったから自然と見についただけなんだよ…」

と、少し遠い目をしながら僕は答えた。


 この世界に来る前に働いていた会社では、良く上司に怒られる事があった、それも理不尽な理由でだ。 

 なので、それの対策として、怒られないように色々考えるようになり、このように【察しの良さ】が見についた。

 そのため、褒められても、嬉しいような悲しいような、そんな気持ちだった。

 

 ハオは、

「何か、あったの?」

と、遠い目をしている僕を心配してくれたので、


「ここに来る前の世界でちょっとね?

だけど、そのおかげで見についた力もあるんだ。だから結果オーライさ。」

僕はハオにそう伝えた。


ハオは、

「まぁ、ワタルが納得しているんなら、僕からは言うことは何もないよ。」 

と言ってくれたので、どうやらハオの心配は取り除けたようだ。


 なので僕は、

「とりあえず話を相談に戻そうか。」

とハオに伝え、

「そうだね、そうしようか。」

とハオも同意してくれたので、相談に戻っていった。


      相談2に続く

少し中途半端になりましたが、ここから少し長くなりそうだったので、パートを分けようと思います。

それでは、明日の相談2をよろしくですm(_ _)m

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