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〜異世界冒険記2〜に苦労してみた

ワタル達は昨日のビーチバレーの影響で、朝からひどい筋肉痛に襲われていた。

「布団から、起き上がれない…」

僕は、そう呟いて布団に寝転がっていた。

    

       〜(回想)〜


 今日は、ビーチバレーをした翌日の朝になっていた。

 クロと温泉に入り、その後は一緒に布団に入ってすぐに眠ってしまったようだ。


(温泉に付けてある、【疲労回復】の付与のおかげで疲れはしっかりとなくなったみたいだな。)


と、僕は寝起きの少しボケている頭で考えて、


「もうそろそろ、水汲みの時間だな。」

部屋の時計を見ながらそう呟いて、布団から出ようとした。


(あれ?身体が動かない…)

 布団から出ようと力を入れてみたが、ピクリとも動かない…


「それに、全身が凄く痛いんだけど…」

 僕は、先ほどよりも目が覚めてきたので、だんだんと身体に走る激痛を感じ始めていた。


(昨日は、ゆっくりと温泉に浸かったから疲れは残ってない筈なんだけど…って、そうだった…)

 と、激痛に耐えながら考えていて、


(あの温泉、【疲労回復】はついてるけど、ある程度までしか回復しないんだな…)

 という考えに、辿り着いた。


 あの温泉には、【治癒】の付与もついているので、僕たちについていた、擦り傷やアザは、しっかりと治っていた。

 多分、そこまでひどくなかったから治ったのだが、疲労の方に関してはひどかったらしく、温泉に浸かっても取りきれなかったらしい。


(温泉に頼りすぎるのも良くないと、早めに気付けてラッキーとでも思っておこう…)


 と、僕は割り切り、もう一度身体を起こそうと力を入れてみたが、


「布団から、起き上がれない…」

 そう呟き、そして回想が終わる。



「え〜と、クロはどんな感じになってるのかな?」

と、僕は痛みに耐えながら、クロの方を見た。


「おはようございます、ワタルさん…」

 クロは、どうやら起きていたらしく、こっちを見て挨拶をしてくれた。


 ちなみに、マリは早朝のランニング、シャルは朝ごはんの準備をするためにすでに起きているため、部屋には僕とクロだけしか居ない。


 普通なら、ここから恋愛でも始まるところだが、僕たちには始まる要素が微塵もないので、 (悲しいが…)


「おはよう、クロ。

聞かなくても、何となく予想は出来てるんだけど一応聞いておくよ。

 体調はどんな感じ?」


僕は、クロに挨拶をして、その後で今の体調について聞いてみた。


「やばいですね…動けません…」

と、予想通りの答えが返ってきたので、


「だよね…僕もだよ…」

と、僕も同意した。


「もう少ししたら、マリが帰ってくるはずだよね?」


「そうですね、多分そろそろだと思いますね。」

 僕たちが話していると、階段を上がってくる音が聞こえた。


 この家は2階建てとなっていて、僕達は家の2階の部屋で寝ている。

 

 マリは、朝のランニングが終わったらお風呂でシャワーを浴び、その後は、朝ごはんまで部屋に帰って寝ているので、階段を上がってくるのはマリだと予想出来た。


「ただいま〜!」

元気よく扉を開けながらマリが帰ってきた。どうやら、予想は当たっていた。


「おかえり…」


「おかえりなさい…」


 僕達は、手を上げて答えようとしたが、身体が痛すぎて手が上がらず、中途半端な挨拶となった。


「あれ?2人共どうしたの?普段ならこの時間は2人は水汲みをしてるよね?」

 

と、マリが言ったので今の僕たちの現状をマリに伝えた。


        〜説明中〜


「あ〜、昨日は、私も少し暴れ過ぎちゃったよね…

ごめんね、2人共。」

伝え終わると、マリは謝ってくれた。

 

「昨日の事は、僕とクロも気にしてないから大丈夫だよ。」

 僕は、そうマリに伝え、その横ではクロが、

「そうですよ。」

と、マリに伝えていた。


「それなら良いんだけど…

でも、ワタルとクロは動けないんだよね?どうするの?」

と、マリが心配そうに聞いてきた。


「いや、僕は少しは動けるようになったんだ。」

と、布団から何とか出てみた。


(普段の水汲みで少しは鍛えてたから助かったよ… 

 ただ、少し動くだけでもかなりしんどいな…)

 

僕はそう思いつつ、

「クロは動けそう?」

と、クロに聞いてみた。


「そうですね…徐々に痛みにも慣れたので動けそうではありますね…」

と、クロも苦労をしながら布団から出てきた。


「手伝おっか?」

と、マリが言ってくれたので、


「それじゃあ、頼もうかな。」


「お願いしますね、マリさん。」


と、僕たちは頼んだ。


「わかったよ!

それで、私は何をすれば良いの?」

と、マリが聞いてきたので、


「とりあえず、僕たちはこれから家の裏の温泉に行くから、着替えとタオルを準備しておいてくれないか?」

と、僕は頼んだ。


 マリは、

「了解だよ〜!」

と言って、下に降りていった。


横ではクロが、

「温泉で何をするんですか?」

と、聞いてきたので、


「とりあえず温泉に浸かりながら、マッサージをしてみようと思うんだ。

 まぁ、マッサージとは言っても腕や脚を、手で軽く揉むだけなんだけどね。」

と、クロに伝えた。


 学生時代にスポーツをしていたので、筋肉痛への対処の仕方も、少しだけなら知っていた。

 日本に居た頃は、筋肉痛の場所を軽くマッサージするだけでも、だいぶ楽にはなった。

 なので、今回の筋肉痛にも効くだろうと思い、提案してみた。

 

「分かりました。とりあえず試してみましょうか。」

クロは、納得してくれたみたいなので、


「それじゃあ、温泉に行こうか。ゆっくりとね?」


「そうですね、ゆっくりと行きましょうね。」


そうして僕たちは、ゆっくりと温泉に向かっていった。



 温泉につく頃には、僕たちは冷や汗だらけになっていた。


「何とか、温泉まで辿り着いたね…」


「そう…ですね…途中の階段では何度も転びそうになりましたけど、何とか着けましたね。」


 ここに来るまでにたくさんの試練 (階段や、少しの段差) をかいくぐり何とか温泉まで辿り着けた。

 後は、服を脱いで温泉に入ってマッサージをするだけなのだが、


「服を脱げる体力、残ってる?」


「…無いですね。」

クロに聞いてみるも、体力が残ってないとの返事が返ってきたので、


「マナー的にはだめだけど、服のまま入ろうか。」

 僕も、正直に言って体力など残っていなかったのでそう提案した。


「そうですね、緊急事態 (筋肉痛)ですからね。」


 そう言って、僕たちは温泉に浸かった。


「ふぅ〜。温泉に浸かってるだけでも、かなり楽にはなったね。」


「そうですね〜。」


と、先ほどまでの疲れは、温泉に付与されている【疲労回復】のおかげでなくなっていった。


でも、

「やっぱり、筋肉痛は治らないか…」

 と、自分の筋肉痛が治っていないことから判断できたので、そう呟いた。


(ある一定の疲労までなら回復は出来るけど、それを超えちゃうと効果は発揮されないみたいだね…)

と、先ほどの予想は合っていたなと確認が済んだので、


「それじゃあ、マッサージを始めていこうか。」


「そうですね。」


 と、僕たちはそれぞれマッサージを開始していった。



 結果から言うと、大成功だった。


 マッサージを始める前にあった筋肉痛は、マッサージをしていくと、次第に無くなっていった。

 (やっぱり、マッサージはよく効くな〜!)

 

 僕は、マッサージの効果を体感しながら、クロはどうなんだろう、と思ってクロを見ると、どうやらクロもマッサージの効果を体感したようで、

「これは、とても良いですね!」

と、嬉しそうに尻尾をバタバタさせていた。


(良かったよ。どうやら、筋肉痛の件はこれで解決かな?)


 と、僕とクロは筋肉痛がとれて、ひと安心しながらそのまま温泉にゆっくりと浸かっていった。



 しばらく、ゆっくりと温泉に浸かっていると、

「ワタル〜、クロ〜。朝ごはんが出来たってさ〜。

 だから、早く上がってきてね〜。」

と、温泉の外からマリの呼ぶ声が聞こえたので、


「それじゃあ、そろそろ上がろうか。」


「そうですね、着替えて朝ごはんを食べに行きましょうか。」


そうして、僕たちはそれぞれ着替えて、キッチンに向かった。



      

    続く

今回は、自分の体験したことを元に書いてみました〜。

なので、もし筋肉痛になったらぜひお風呂などでマッサージしてみてください、だいぶ楽になりますよ! (実体験済み)


それと、読んでいる人なら何となく予想が出来るかもしれませんが、今回の様にちょくちょく実体験を混ぜています。 1話目は一年目の社会人の洗礼を受けた気持ちをそのまま書いているので、ぜひ読んで見てください!


それでは、また次回もよろしくですm(_ _)m

 

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