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第31話 番外編 朝から元気凛凛

「ニャフフ。秋崎、ご奉仕してあげるわ シコシコ執行よ」


「あ、有栖川?! 何でここに? それに何だそのどちゃくそエロ天使水着?」


 朝起きたら、天使が居た。金髪綺麗な髪、純白の翼のエロいマイクロビキニを着た天使《有栖川》が。  


 まるで俺の欲望の全てを抽出して作り上げた理想的な有栖川だ。


「あ、有栖川。何を俺の服を脱がして……お、おい。そんなの所脱がすな」


「ニャフ~ン♪ 嫌がってても、身体は正直ねを秋崎のここは♡……頂きますニャ~♡」


「や、止めろ。有栖川! 良いとこのお嬢様がやることじゃないぞ。そんな事は止めろ~!」


「ハニャ~ン♡♡♡ パクッ!」



ジリリリリリ!!!


「…………夢……かよ。結女ゆめだけに……」


 なんてギャグを起きた途端に言って見る。


「有栖川……めちゃくちゃ可愛かったな。いや、有栖川はいつも可愛いけど。可愛かった……それもこれも、あの俺の理想の具現化有栖川であるエンジェルエロ水着アリスちゃんが全部悪い。あんな娘に攻められたら誰だって簡単にい……ん?」


 何だ? 布団の中で何かモソモソしているぞ。野生の猫か?


「……簡単になんですか? はー君」


 凛が布団の中を前進して、頭をひょっこり出してきた。そして、布団の中では今もモソモソ音がする。


「何やってんだ? 自称俺の婚約者」


「はい。今日、結婚式を上げますか? はー君」


「上げねえよ。それよりも布団の中で何してんの?」


「それよりもはー君。簡単にとは何の事ですか? 私凄く気になります!」


 目をキラキラと輝かせて、接近してくるな。お前はどこのチタンださんだ。黒髪美少女で外見は似ているけどさ。


「ええい! 近い離れろ。」


「むぎゅ!……酷いです。はー君、DVですか? 離婚しますよ」


「俺達はそもそも結婚もしてねえよ………凛お前。その両手に持ってる物は何だ?」


「はい。これははー君のパジャマとトランクスです。すんすん!」


いでんじゃねえよ! 返せ」


 俺は凛に奪われたパジャマとトランクスを取り返そうと勢い良く立ち上がったが……


「あ!はー君。そんないきなり立ち上がったら、見えちゃいますよ」


ペチンッ!


 ……凛の綺麗な顔に俺のナニかが当たった。


「うわ! すまん。凛!! わざとじゃないんだ」


「………ナニが当たっちゃいました。朝に勢い良くちゃうからいけないんですよ。許してほしかったら、このままベッドインしましょう。既成事実を作りましょう。はーく……むぎゅ?!」


「作らねえよ。それよりも早く顔を洗って来てくれ。俺のナニかは汚いからな」


「……はい。はー君のこれを綺麗に洗って上げますね。はー君♡……むぎゅ?!」


「良いから。早く洗って来い。そして、俺の服を返せこのやろう!」


「いしゃしゃ……はー君。そんなナニかを押し付けないで下さい。頬張りますよ」


「何も押し付けてねえよ。良いから早く洗面所行って顔洗って来い! 早く!」


「……うう。了解しました。はー君、荒いだ声も素敵でキュンキュンします」


 凛は扉をガチャッっと開けると洗面所へと向かった。


「おのれ、凛。高校生になっても不動のマイペースは健在か。朝から早々にセクハラしてきやがって、あれじゃあまるで、物静かなエロい有栖川じゃねか」


 ……そういえば昨日は有栖川に大量のエロ雑誌を勉強にと渡されていたな。

 そして、純粋な凛はそれをちゃんと昨日の夜には復習して、今日の朝俺で実践しようとしたのか?


「有栖川の変態ワールドが他のヒロイン達に伝染してると思うのは俺だけなんだろうか?」


《秋崎家 リビング》


「凛ちゃん。いっぱい食べてね。ご飯いっぱい炊いたから」


「(モキュモキュモキュモキュ……ゴックンッ!)……はい。雪乃お義母様。沢山食べます」


「………朝から何合食べる気だ? コイツ」

「凛お姉ちゃん。凄い」


 凛のセクハラ行動の後、凛とは我が家で一緒に食事をする事になった。


 なんでも今、東雲しののめ家は、凛1人でしか住んでいない為、凛の両親が娘の食事の世話をお願いしたらしい。


 しかし、リスみたいに頬張ほおばって、一気に食べるな。セイバーみたいな奴に成長したな凛。トオサカさんじゃないのにさ。


「(モキュモキュモキュモキュ)……ぼいじいです。はー君」


「モキュモキュさせながら喋るなよ」


「(モキュモキュモキュモキュ……ゴックン!)。はい。ごめんなさい……でも、良いのでしょうか?」


「ん? 何がだよ?」


「秋崎家の皆さんの家族団欒かぞくだんらんに朝の食事に、まだ婚約者である私が同棲とうせいしてしまうなんて、段階がまだ早い気がします」


「……同席な。どさくさまぎれて同棲どうせつって言うじゃない。問題ないだろう凛かかる食費は貰ってるって母さんが言ってたしな。なぁ? 母さん」


「ん~? そうね。月々100万円位貰ってるから大丈夫よ。流石が東雲さん。太っ腹よね~! 残ったお金は私のお小遣いにしていいし、別途でちゃんと凛ちゃんのお世話代も私のふところに入ってくるもの」


 成る程。最後には全ての金が、母さんの所に行くのか。つうか、月々100万円も凛の食費でかかるのかよ。冗談だろう?


「……はえ~! 凛お姉ちゃん。ウエスト細いのにどうしてそんなに食べられるの?」


「はい。企業秘密。忍び忍んでニンニンですので、教えられません」


「何がニンニンだよ。くの一か、飯食ったら学校行くぞ。凛」


「了解です。はー君。ニンニン」


 凛の奴……久しぶりに再会したと思ったら、色々とおもしれえ女に成長してんだな。ニンニン!




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