誰か!誰か助けて下さい!!!
どうしてこうなった。
俺はただいま砂浜にスコップを持ってポツンと立っている。
マティから何でもお前はたるみすぎてると言われたので、取り敢えず1人で島生活を7日間生きてみろと言われた。
いや~そんなの無理無理。
だって俺は一日だって死にかけるんだぜ。
まぁでもやるしかないか。新品のスコップも手に入った事だし。
俺はスコップを上にかざすと、太陽の光でスコップの先端が神々しく輝いていた。
この通りあいにく天気には恵まれているので、日が沈むまでが勝負か。
とにかく水だな。
っとその前に自分の持ち物をもう一度確認しておこう。
まずはこのスコップだろ。
それとパンツ含めれば布が三枚のみ。
「詰んだよ。完全に詰んだよ」
俺は一人事を呟きながら、後ろに倒れた。
そのまま時間がしばらく経つと額から汗が流れていた。
その汗は軽やかな曲線を描き衣服に吸収された。
ガバッと俺は起き上がり、俺は閃いたかのように上に着ていた衣服を脱ぎ、軽めに絞ったら汗が二三滴下に落ちた。
これは間違いがない。
この汗は飲める···よな?
何故なら俺の汗だから。
服を着てもう一度仰向けになり俺は倒れ、またしばらく待つ事にした。
人間には何か役割がないと死んでしまうというが、まさしくその言葉は正しい。
ただ無情にも仰向けになっているのか、何が楽しいのだろうが。
しかも首は素肌なので、半端じゃない位熱い。
いうなればフライパンに弱火でかけておいて、コネコネしたハンバーグの挽き肉が徐々に焼かれるみたいだ。
「もうダメだ。あちい!」
俺は今ある感情を声に出して叫んだ。
どんなに声を荒げても迷惑にならない。これが誰もいない島のいい所。
上半身を脱ぎ雑巾を渾身の力で絞るかのように、俺は服を掲げて絞った。
口を開けて待ち構えていた所にポタポタと汗が落ち、カラカラになっていた口の中が潤い、俺は水のありがたさを一瞬だけ感じた。
だがあまりにも気持ち悪い水分だったのでその場で思わず胃液が出そうになったが、何とか踏ん張り呼吸だけが荒くなっていた。
ダメだ。とてもじゃないけど飲めたもんじゃない。
これは俺でも分かる。煮沸しなければいけない事が。
でもどうやって火を起こす?起こす方法何てない。
だが少しだけ知識は知っている。確か枯れ木とか何か綿みたいなやつが確か必要になる。
取り敢えず探すか。
前一歩進もうとしたら、膝から俺は崩れ落ちそのまま意識を失った。
真冬並の寒さで、俺の目は覚醒したがすでに日は沈んでいた。 寒い。寒すぎる。
体を持ち上げようとするか。地球の重力に負けてそのまま体が元の位置に戻る。
このままだと凍え死んでしまいそうだ。
もう一度試みたがやはり地球の重力に逆らえない。
ヤバいマジで死ぬ。
「誰かー!誰か助けて下さい!!!」
満点の星だけがでている暗闇に俺の声だけが響き渡った。
人間というのは不思議なもので極限状態まで追い込まれると、プライドは全て捨て去り生きたいという欲だけが湧いてくるもんだ。
体から水分何て残されてないと思っていたが、目からは涙が頬をスッと流れ、鼻からは鼻水がでていた。
「お願いします!誰か!誰か助けて下さい!!!」
あまりの寒さで体の感覚は次第になくなり俺は叫ぶ事もできなくなった口はゆっくりと閉じた。




