手術後~現在
完結編です。
手術の翌朝も「ダイアモックス錠」を1錠飲み、検査だけ担当する眼科へ向かう。
分厚いガーゼをした上、水泳ゴーグルを装着した状態なので当然ながら左目は全く見えない。のだが日差しだけは届くようで物凄く眩しい。
具体的には「瞳孔を開く点眼薬さしたっけ?」レベル。
最終的に「たまたまピンポイントに眩しい角度で日光が差し込んでただけ」なことが後日判明するのだが、全てが初体験。少しの違和感でも不安に感じてしまうのは仕方ないだろう。
眼科とは言え大袈裟な保護カバーを付けてる人物にはギョッとするのか、待合室で待機中、患者さんが軒並み二度見するのは白内障手術あるあるなのかも知れない。
通常であれば「まずは検査から」だが、検査できる状態ではないので今回は真っ先に先生の元へおもむき、痛みや違和感などは無いか?を軽く確認された後、早速水泳ゴーグルのような保護カバー&ガーゼが外される。
眼の周辺に消毒液が結構残ってるようで、撫でるよりは強いものの強すぎない力で拭いながら「特に目の周辺は強い力で拭いたりしたらダメ」と教えられる。人工レンズを入れたから一層気を使う必要があるということなのだろう。
1日ぶりに左目も見れるようになったが、左目だけ物凄くクッキリ&シャープに見えるようになったのに右目は超絶悪いままでボンヤリとしか見えないというちぐはぐさに猛烈な違和感を覚える。。
眼の上下左右を確認して頂き、眼の上部に手術後の血液跡が残ってる写真を見せて貰いながら「あの先生だからこのくらい綺麗な跡で済んでる。他の先生だとその倍から3倍くらい跡が残るのが普通」と説明されることで、腕の良い先生を選んで良かったと改めて感謝した。
もちろん回数はそんなにこなしてなくても腕の良い先生も探せばいるのかも知れないが、基本的に回数をこなすほど腕が上がるのは必然であり腕が良いからこそ紹介件数も多くなるのも当然の流れと言える。
真偽は不明だが、下手な餃子専門店より、餃子の王将のように毎日何百皿も作り続けてる店の方が腕が上がりやすく旨いという話を見聞きすることが少なくない。
いわゆる「畳の上の水練」の練度版ということなのだろう。
「1万時間の法則」とも通じるように感じる。
※1万時間の法則とは|継続して取り組むコツ7選と量より質を高める方法4選
https://news.mynavi.jp/article/20200908-1256884/
左目は既に手術済み→眼鏡が合わなくなってるので、この日から裸眼生活の始まりである。右目が見えないままなのでボヤけた視界とクッキリした視界が合わさり、違和感は凄いが、眼鏡無しで生活できることの開放感たるや凄い。
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・重たい眼鏡が無いので頭が軽い
・眼鏡の枠が無いので視界が広い
・視界が広いので世界が広く感じる
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眼鏡を掛けたことが無い人には味わえない開放感ではなかろうか。
あと地味に嬉しいのが「眼鏡にぶつかる不快感から開放される」ことである。
何を言ってるか分からない方もいらっしゃるだろうから説明すると、障害物と顔面の距離は危険回避の側面から割と正確に判定→避けることが出来るのだが、眼鏡と障害物の距離感はイマイチ精度が悪いようで、頻度は低いがドアや家具を含めぶつかることが少なくなかったのだ。←人によるかも?
「眼鏡があったから目を保護出来てた」側面もあったのかも知れないが、少なくとも裸眼生活を開始してから今まで一度もぶつかるどころか危険を感じる距離まで近付いたことすら皆無。コレは予想外だった。
なお眼科を出て街を歩く際、試しに右目を手で塞いで左目だけで見たところ、50m以上先の看板の文字すら余裕で見えることに感動。何なら100m先の信号機の文字すら読めるではないか。
内心叫び声をあげ踊り狂いながら帰路についたことは言うまでもない(笑)
なおスマホは40cm以上離さないといけないものの、ボヤけながらも文字を読むことが出来たのは僥倖だった。
しかしそれよりも「電車に乗ってる人の顔が裸眼でよく見える」「外の景色も裸眼でよく見える」ことに興奮。手術自体は緊張するものの、二週間後に予定してる右目の手術も待ち遠しくなった。
なお保護カバーを外した後は目薬生活の始まりである。
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・(白いキャップの)ベタメタゾンリン酸エステルNa・PF(消炎剤)
⇒1日4回点眼(朝昼夕寝る前)
・(赤いキャップの)ベガモックス(抗菌剤)
⇒1日4回点眼(朝昼夕寝る前)
・(黄色いキャップの)ネバナック(消炎剤)
⇒1日3回点眼(朝昼夕)
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面倒臭いが炎症や感染を防ぐためだから仕方ない。従うとしよう。
(点眼回数が多いことだけがネック)
思い出した。手術後1週間はシャワーのみ&首から下しか洗ってはダメ→その間は洗顔シートで頭部の清潔さを保ってた。女性はメイクにも影響するので、この辺りは少々ネックかも知れない。(女性には目の周辺はメイク禁止と伝えてるそうだ)
初回なので1週間で2回ほど経過観察して頂いたが、痛みや違和感などは全く無く、検査しても特に問題なかったので右目の手術に備えることに。
私はコンタクトをした経験が少ない→ほぼ初めて知った感覚だが、眼鏡をしてた頃と異なり広い範囲が視界に入る→今までは見えて無かった範囲まで見えるようになる→階段を下りる時、違和感がある範囲まで見えるようになったことで、脳ミソがバグを起こしたかのように、視覚情報と身体の動きにズレと軽い恐怖を感じるようになった。(極端に言うと、肩より後ろ側まで見えるようになった印象)
なので階段を下りる際はなるべく左側を歩くようにしたが、右側通行が指定されてる階段では「いつでも手すりを掴めるよう」慎重に下りたことは言うまでもない。(左目だけ魚眼レンズを付けてるような違和感と戦ってた)
そのような違和感もしばらく生活することで消えていったが、左目と右目では見える範囲や位置が異なる→クッキリした物体とボヤけた物体が左右にズレて表示される違和感は残ったが、コレは目の仕組み上、仕方ないらしい。
右目も同様に手術前点眼~手術~手術後点眼を行ったが、両目の手術が完了したことで左右のズレは治ったので一安心である。
ただ左目の手術直後、クッキリ見えた状態は一時的なものだったらしく徐々に視力は低下。右目に至っては左目よりあまり見えない状態。それでも左目は視力1.2。右目は0.9あるらしい。
現在は裸眼で生活するだけなら問題ないものの、強度乱視は残ってるので「見えなくは無いもののボヤける」状態は残ってる。具体的には電車1両の2/3くらいの距離であれば人の顔は判別できるがクッキリは見えない状態。文字も電車ホームの電光掲示板サイズであれば15m前後の距離であれば読めるけど、それ以上離れると厳しいかな?という状況。
体感だが、乱視が無い人の視力0.4~5程度ではなかろうか?
なので運転時は眼鏡必須。PCを触る際も眼鏡があった方が楽。と言うことで眼鏡を作るのだが、どうやら手術後3ヶ月は結構視力が変わるらしく、最低でも両目の手術後1ヶ月は経過観察をしてから。と言う話だったので泣く泣く我慢することに。(眼科の専門スタッフの都合もあり結局1.5ヶ月待ちとなった)
待ちに待った検査当日「運転用」「PC作業用」の2つを計測頂いたのだが、どうやら運転用は乱視のみ矯正で済んだとのこと。人工レンズでそんなに視力が矯正されたのかと感謝の限りである。
PC作業用は要するに乱視矯正が入った老眼鏡とのこと。
まぁオッサンだから仕方ない。
ケント・デリカットのモノマネでもすることにしよう(白目)
しかし手術後から感じてたが、今まではド近眼&弩級の乱視だった→モノを近づければ近づけるほどよく見えるようになるのが当たり前だったのに、現在は「近すぎるとボヤけて見えない」「ある程度離した方が見やすくなる」ので違和感が凄い。
「料理が口に近づくほどボヤける」のは異次元の体験と言って良い。
裸眼でも新たに作り直した眼鏡を掛けても同じなので諦めるしか無いのだろう。
代わりと言っては何だが、クッキリ見える世界を楽しむばかりだ。
PC作業用の眼鏡も素晴らしいのだが、何と言っても素晴らしいのは運転用の眼鏡に他ならない。世界が輝いて見えるほどである。
眼鏡掛けると両目で1.2ほど見えてるようだが、ここまでクッキリ見えるのは人生で初めてなので「視力が良い人ってこんな世界で生きてるの?」と今さらながら驚きを隠せない。
動画で例えるなら、今まで240~360P程度の画質だったのが、いきなり8Kレベルの画質になったのだ。
「木々の葉っぱ1枚までクッキリ見える」「100m先の看板の文字がクッキリ見える」ことの感動を何と言えば伝わるのだろう。「500m先で工事してるクレーンの細い構造体がクッキリ見えた時」など「望遠鏡使ってるレベルでは?」とすら感じたほどである。
嘘だろコレで1.2?1.5や2.0の人ってどれだけ見えてるの?と知らない世界を垣間見た気分となったことは言うまでもない。
運転用として作成した眼鏡だが、何が素晴らしいかと言うと80cm位~数百メートル先までかなりクッキリ見えることに尽きる。先生に念押し確認したが、コレでも「近くが良く見える用」の人工レンズらしい。
「遠くが良く見える」タイプだとどうなってしまうのだろう。。(確かに強度乱視のせいでボヤけるものの裸眼でもスマホやPCの文字は読める)
生活スタイルによると思うが、個人的には「近くが良く見える」タイプのレンズにした方がQOLは高いと思う。
「スマホを触る」「PCやテレビなどを見る」「家の中で生活する」頻度を考えたら「どのシーンで眼鏡を掛ける方が楽か」分かるのではなかろうか。(運転を生業としてる人は「遠くが見える方が良い」のかも知れないが)
眼鏡屋さんによると思うが、白内障手術に伴う眼鏡購入の場合 3ヶ月以内に視力が変化したら無料で作り直し出来る店もあるので、事前にチェック頂ければと思う。
今までは強度近視だった→分厚いレンズの重さを支えるため選べるフレームに制限が掛かってたが、手術後は制限が完全に撤廃→磁石でサングラスのレンズを後付け出来るフレームを選択できたことも嬉しい限り。←運転に役立つので超お気に入り
個人的には「手術を受けて良かった」「強度近視の人は絶対オススメ」と感じた。乱視が弱めな人であれば私より快適に過ごせるだろう。
あくまで個人的な体験談だが、少しでも参考となれば幸いである。




