LIKEとLOVEの境界線 前編
舞台は三年前、明王に婚約された後のお話し
浮かれまくっている如月だが・・・?
☆如月SIDE☆
「ぐふっ、ぐふふふふふふふ」
自然とにやついてしまう頬を抑えられずに、またにやける自分がいる。
私―水瀬如月はリア充生活を満喫している大学二年生だ。
え? 笑い方が気持ち悪いからどうにかしろって?
まあまあそういうな、皆のもの。
なんせ私は神宮さんもとい、明王さんのハートをゲットしたもの!
この私にできないものなんてない!
そう! 私はついにやったのだ!
大好きで大好きでたまらなかった明王さんと恋人になれた私が! 結婚まで申し込まれたんですよ!
信じられますか!? この私が、あの、明王さんに!
ああ、心臓が持たないなあ……
「浮かれてんなあ、相変わらず」
そこに、聞きたくなかった声が頭上から聞こえる。
パッと上を見ると、そこには私を覗き込んでいる尾上さんがいた。
相変わらずの仏頂面で、片手にタバコを持っている。
「尾上さん、いたんですか?」
「さっきからずっとな」
「たばこ臭いんで、向こうで休憩してくださいよ」
「にやにや不気味に笑ってたお前に言われたくない」
えっ、見られてたの!? はず!
しかもよりによって尾上さんなんかに!
ちくしょう、穴があったら入りたい……
「水瀬ってオタクなのか?」
色々なことを考えていると、ふいに尾上さんが聞いてくる。
彼は煙草をふうっと窓の外に吹きながらも、私をとらえている。
「まあどっちかっていうかオタクなんでしょうが……急にどうしたんですか?」
「前、この面子で東京行ったとき一目散にアニメショップ行きたいっつったろ?」
ああ、そんなこともありましたっけな。
懐かしいなあ。もはや忘却の彼方だよ。
「俺は詳しくないからわからんが……妹がかなりのオタクでな。たまにそこ連れてけって言われたり、俺にもオススメのやつとか押し付けてくるんだよ」
「尾上さんもアニメ見たりするんですか?」
「たまにな」
えっと、確か双子さんなんだっけ。
直接会ってみたいなあ。絶対話あう気がするのに!
「あいつが紹介してきたのを眺めてたが……そん中のキャラの一人に、どーも似てるキャラがいてなぁ。お前に見せてみたかったんだよ」
んん? なんだか雲行きが怪しくなってきたぞ?
「水瀬さん。このキャラに、見覚えはありますか?」
「あああああ!!!」
思わず大きな声をあげ、椅子から立ち上がる。
尾上さんが見せた携帯の画像……それは……
「あ、あきお様……!」
まさかまさかの大好きなあきお様だったのだ!
「何このイケメン画像! やばい! 超かっこいい! 尾上さん、この画像私にください!」
「俺が言う質問に答えたらな」
「何なりとお答えします!」
「その反応からして、お前はこのキャラが好きと見た。俺にはこのキャラがどうしてもマスターにしか見えないんだが……そこで一つ質問」
???
「このキャラとマスターの違いは何だ? 水瀬」
はて? 違いとな?
「お前はマスターの、どこを見て好きになったんだ?」
!?
(つづく!!)
明王さんに婚約された
あのお祭りのあとの後日談です。
まあ、簡単に言うと、人生そんなうまくいかねぇよ!
っていうことですかね。
もう12月も半ば、いよいよ年末が近づいてますね
今年は怒涛の見たい番組ラッシュで
テレビの録画残量を心配している私です。
次回、如月迷走!




