表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/45

ダメなんですぅ……

Sキャラ・斗眞の攻撃に耐え忍ぶ如月

はたして、彼の目的とは・・・

「そしたら、誰もいないはずなのに足音が少しずつ近づいてきて―」


ドキドキ……


「恐る恐るドアの隙間から外をのぞくと、そこにはミイラががーっと!」


ぎゃあああああああああああああああ!


「……にがっちゃん達何してるの」


ぱっとつけられた電気に私は目を閉じる。

がくがく震えながら、天衣さんとお互い抱き合った。

電気のスイッチのそばには、輝流さんと尾上さんが呆れたように私達を見つめている。


「何って怪談や、怪談。客が忘れてったこの本で、ちょいとやってみたんや」


「ああ、それであまちゃんとにがっちゃんが抱き合ってるわけね」


「す、すみません……こういう話、私ダメなんですぅ……」


私以上に怖がる天衣さんは、さらに私の体を抱きしめた。

ちなみに私も階段のようなお化け話は苦手である。

特に血を見るのが大嫌いで、そういうたぐいのものは絶対に関わらないと誓っている。

なのに美宇さんが「怪談聞かせたる!」 って言い出して……まったく、困ったものだ。

ちまたはすっかり六月過ぎた頃。怪談にはうってつけの夏というわけだ。


「お前ら……遊んでる暇があるなら働けよ」


「ええや~ん、今客おらんし」


「あのなあ」


「小姑っぽい奴は嫌われんで?」


にたっと美宇さんが意地悪そうに笑う。

尾上さんは小さく舌打ちしたかと思うと、私をじいっと見だした。


「水瀬」


「な、なんですか」


「お前の後ろに……幽霊がいる」


!?


「あ、今お前に触って……」


「ぎゃあああああああ!」


つい叫び散らし、天衣さんの後ろに隠れた。


「チューン、にがっちゃんで八つ当たりすんのやめてよ。かわいそうじゃん」


「怖がる様子があまりにも面白いから、つい。悪かったな、水瀬」


「全っ然反省してないじゃないですか! 許しませんよ、もう!」


くそぅ、またからかわれた!

臨時職員だけど人手不足だからを理由に毎日来る上に、いっつもからかってくるからマジで嫌だ!


「先輩方、オレ先に失礼していいっすか」


はっと我に返ると、すぐそこに斗眞君がいた。

私達をあわれんでいるかのような目を向けている。

「なんや、吉岡。上がるんか?」


「今から友達と遊びなんで」


「へぇ~とーちゃんにも友達いたんだ~」


「そのとーちゃんって呼び方やめてくんないっすか」


「だってニックネームつけにくいんだもん」


斗眞、だからとーちゃん。意外とシンプルだな。

それ以外につけるのがなかっただけだろうけど。

まあそれはいいとして……


「ちょいま~ち! 遊びのために抜けるとはどういうことやねん!」


「いいじゃないっすか、別に。じゃ、そういうことで」


ん? 待てよ、友達と遊び?

そういえば……


「ああああああ! 私、弟の送り迎えを頼まれてたんだったあああああああ!」


「如月さん、弟がいらっしゃるんですか?」


「高校生なんですけど、今日友達と遊びに行くとかで、送り迎えを母から頼まれてたんです! 少し抜けます!」


そういって外にある自転車にまたぐ。

一生懸命こいでいく私を、斗眞君がじいっと見ていた。


(つづく・・・)

シリアス(?)展開が続くなか、

KY的な内容なきもしますが……笑

個人的に、冒頭の怪談シーンがお気に入りです。

特にかいちゃん。

こういうイベントには、うってつけですよね。

ちなみに参戦していない輝流も、

怪談は平気だったりします。


次回、ついに真実があきらかに!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ