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第1話 聖女の告白
帝国の首都へ戻ってきた。
民衆が撒く歓迎の花びらを浴び、王城の前まで出迎える貴族たちを通り過ぎた勇者一行は王に謁見するために城の広間に立った。
そのまましばらく待っていると、侍従の知らせとともに国王が広間に入ってきた。
「よくぞ来てくれた、勇者たちよ。其方たちの帰還を心から嬉しく思う」
そう話し始めた王は、勇者たちの功績を讃え、彼らに何か望むものはあるかと尋ねた。
王の言葉に、魔法使いは研究に必要な地位と素材の優先権を、傭兵は使い切れないほどの金を、勇者はただ自分たちが守った平和を誰もが共有できる環境を望んだ。
他の勇者一行が皆望むことを話し終えると、今度は今まで一言も言わずただそこに立っていた聖女に皆の視線が集まった。
「聖女よ。其方の望みはなんだ。言ってみよ」
王の言葉に聖女はどこか枯れた声で答えた。
「……どうか、私に罰をお与えください」
私は、聖女の皮を被った邪悪な魔物でございます。




