インタビュー記録 ⑩ 割り込み音声: 執筆者(仮称:神の代弁者)
対象者: 瀬戸 蓮
割り込み音声: 執筆者(仮称:神の代弁者)
(インタビュー中、突如スピーカーから激しいノイズと、キーボードを叩く高い音が響く)
作者(声のみ): ……ちょっと待て。さっきから聞いてりゃ、好き勝手言ってくれるじゃないか、瀬戸
。
瀬戸: (目を見開き、空を睨みつける)……出たな。お前か。俺の人生を勝手に「10万文字のエンタメ」に変換しやがったクソ作者。
作者: 「クソ」とは心外だな! いいか、お前がさっきから文句を言ってる「露出狂のヒロイン」も「無能な村人」も「性格の悪いライバル」もな……全部、『そうしないと読まれないから』やってんだよ!
瀬戸: はあ!? 知るかよ! 読まれるために、俺にビキニアーマーの女を押し付けたのか?
作者: そうだよ! こっちはな、お前の「リアリティ」なんて求めてないんだ。
読者が求めてるのは「ストレスのない無双」と「適度なエロ」と「テンポの良いざまぁ」なんだよ! 村人が有能だったら、お前の出番がないだろ? ライバルと最初から仲が良かったら、話が盛り上がらないだろ?
瀬戸: だからって、俺の私生活まで「伏線」だの「フラグ」だのでガチガチに固めやがって……。
作者: それが「物語」ってやつだ! お前を転生させるのにどれだけ『設定』を練ったと思ってる?
読者に「この主人公、???」って思われないように、どれだけ聖人な性格に調整したか……。なのに、お前ときたら、最終決戦の直前で「引退します」だぁ? 打ち切りだよ! 俺の連載、台無しだよ!
瀬戸: ざまぁみろ。お前の「いいね」のために、俺が一生、冒険させられる義理はねえんだ。
作者: ……チッ。これだから「自我の強い主人公」は使いにくいんだ。いいよ、もう。お前の代わりなんていくらでもいる。次はもっと「何も考えずに、女神の言うことをハイハイ聞く奴」を連れてくるからな。
瀬戸: ああ、勝手にしろ。その代わり、二度と俺の人生にログインしてくるな。……おい調査官、今の聞いたか? あいつ、俺のことを「使いにくい駒」程度にしか思ってねえんだ。
調査員: (呆然として)……ええ。。
瀬戸: さあ、これでもう「完結」だ。俺はコンビニに行って、あいつが絶対に書かないような「地味で、退屈で、一文字にもならない最高な一日」を過ごしてくるわ。




