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第一話「ユウ・リヴェル」

初めましての方は初めまして。とはいっても、僕が投稿した作品はこれが初めてですからね。それは当たり前ですよね(汗)。 ...さて、私が今回投稿した作品は........面白かったやつです(個人的に)!!!

まぁ、読者の皆様がどう考えていらっしゃるかは分かりません...。

...とはいえ! どうぞ、楽しみながら読んでいただけたら幸いです。

 ――――遥か昔の出来事である。かつて大陸には、高度な技術を持つ文明の国が存在した。その国では資源が豊富で、争いで敗れることはなかった。いつしか、周りの国から「神に愛された王国」と呼ばれるようになった。しかし、一夜にしてその国含め、その星中の生物という生物が消滅した。のちに発見された遺跡に遺された文献には

『空ニ一人ノ少年在リ。赤イ瞳……長ク光ル髪…………光ガ、見エル。我ラノ王ハ……"アレ"ヲ……』

 ――――そう、記されていた。

 ――数億年後、人類は再び大地に現れた。以前と違うのは、"魔力"という異能を扱えるようになったことだった。同時に、"魔獣"や"魔王"という存在が発見された。彼らに対抗すべく、人類は"魔術"を開発した。しかし、当時は『自身の生命力を魔力に変換して発動』する、今では禁忌の術であった。年月が経つにつれ、その技術は次世代へと受け継がれ、改善されていった。しかし、ある術者が自身の全生命力を魔力に変換し、禁忌の術の中でも最も危険な"禁呪"を発動した。それにより、魔獣や魔王が力を増し、戦争にまで発展しようとしていた。

 ――この2つの大事件は順に、「空白の歴史」「大罪人の禁忌」と呼ばれるようになり、『空白の二大災害』と名付けられた。

 そして近年。新たに発見された遺跡から、新たな文献が発見された。

『赤キ瞳ヲ持チ、体ニハ独特ナ刻印ガアル。奴ハ――――――ダッタ。裏切ラ――――。奴ノ名ハ』

 ――――――文献は、そこで途切れていた。


 ――目覚めの朝。僕はまた()()()を見て目を覚ました。

 「………はぁ…。――――また、か」

 僕の名前はユウ。ユウ・リヴェル。今年で14歳の平民だ。僕は数年前に義両親を亡くし、国から10km離れた土地で農業をして過ごしている。しかし、義両親が亡くなってからというものの、何故か変な夢を見るようになってしまった。家にある呪いに関する本を漁っても、原因はわからなかった。ただ、今日はいつもと違った夢だった。いつもは、一人ずつ黒い影の人が消えていく……そんな夢だ。けど今日は、少年が街を一つずつ破壊していく夢だった。

 「……ごちそうさまでした」

 少しだけトラウマになってしまいそうだった……まぁ、それはさておき、今日ものんびり農業だ。

 「…ふっ!……ふんっ!……ふんっ!」

 クワを上げて振り下ろす。そして耕す。苗を植え、水をかける。その、繰り返し。……そう、いつもの事だと思っていた。けど―――

 「…ふんっ…………ん?何だろう…あのでっかい動物」

 大きな動物がこちらに向かって突進してくる。ははーん?ま~た僕の畑を荒らしに来たんですか。……ん?何だかいつもの猪とは少し違うような……?

 「何か武器を…おっ、丁度いいところにフォークが」

 え?フォーク以外にないのかって?いやぁ~恥ずかしながら、私の家には農具しかないんだ。前にクワを使ったのですが、いとも簡単に粉々にされてしまって。かといって斧とかは高くて必要ないかなーと。あ、でも大丈夫!最近新しい狩りの方法を作ったから!

 「えーっと、魔力を込めてっと……」

 ほぼ目の前まで迫ってきた。うっひゃー、近くで見ると本当に大きいなぁ……。あれ?よくよく見たら僕の三倍…いや四倍の大きさ…しかも矢が突き刺さってるような…?

 『グォォォォォォォォ!!!』

 「うるさいな~…よし。大きく振りかぶってからの……"落星(らくせい)"っ!!」

 血が飛び散る。まるで花火の様に。

 「うわー返り血浴びちゃったよ…洗濯しなきゃな…。それにフォークもまた作らなきゃ…」

 だから嫌なんだよなー……いつも返り血浴びて汚れるし。その度に洗濯しなきゃいけないし。フォークは毎回失くすし……うぅ……。

 巨体が倒れて、風が吹く。

 しかし、今回はえらく大きい……豚…?いや……熊…かな?

 「今週はご馳走かな……フフ…」

 その後、僕は矢の刺さっていない部位を解体し、食料とすることにした。解体している間に、あたりは暗くなってしまったので、僕は急いで夕飯を作ることにした。

 「さて……と。今日は普通にステーキにしますか」

 昔までは義母が作ってくれていたのだが、亡くなる少し前に『私の知ってる全部の料理のレシピ教えたる』ってしごかれちゃった……いやぁ……あの時は辛かったなぁ……。って、そうじゃなくて。

 「まぁ、まずは安定のオイルからだよね。鉄板にしいて…」

 さて、肉を焼こう。ついでにホーブとレメンを用意。

 オイルのしかれた鉄板に肉を置くと、美味しそうな香りと肉汁が溢れ出てくる。

 「あぁ~…いい香り。やっぱりステーキっていいねぇ……」

 おっと、表面が焼けてきた。けどもう少ししてから……裏返してっと。よし、中まで火は通ってそうだ。……さて、裏も焼けたかな?

 「おっ焼けてる焼けてる♪我ながらいい出来だ。さて……次はっと。まず、ホーブを細かく刻んで……次にレメンを絞って……っと、あ、メリーブオイルは忘れちゃダメなんだった。これを皿に移して……肉を乗せる。その上で肉を刻み、よく混ぜる……。」

 ん~!この時点でいい匂い…。よだれ垂れてきた……じゅるり。

 「さて、いざ実食といこうかな」

 口に肉を運ぶ。その瞬間、僕は雷に打たれたかのような衝撃が走った。こっ……これは……!

 「美味(びみ)……!」

 本来、肉を切るときには肉汁が出てきて美味さが減少する……だが、ホーブとレメン汁によって肉汁が肉へと圧縮され……肉本来の美味さが引き出される……!!まさに……交響曲(ハーモニー)ッ!!!

 「初めてにしては上出来だろうけど…義母さんの方が美味かったなぁ……」

 義母さん、どうやら僕はまだまだ修行の身みたい…これからも精進するよ!!

 「ごちそうさまでしたっ!!」

 あー美味しかった。そろそろ寝ようかな……いや、先に風呂に入っちゃうか。久々に泡風呂に入ろうかな?

 

 鼻歌をしながら、彼は風呂場へ向かう。一方、王国付近の街では、ちょっとした騒ぎが起きていた……


 とある酒場にて、八百屋の店主と果物屋の店主が酒を飲みながら、今日あった出来事について話している。

 「えっ!?あの「銀翼の一団」が魔獣を取り逃した?」

 「あぁ。しかもその魔獣、研究所から脱走したAAランクの魔獣だろ!?万が一こっちに来たらとんでもねぇ被害だぜ?」

 「怖ぇこと言うなって!……そういや、その魔獣が逃げてった方向ってどこだ?」

 「ん?確か…ギンソレーム山脈方面だった筈……」

 「はぁ!?おいおい……その方向にはいつもうちに新鮮な野菜届けてくれるユウ坊が住んでる方向じゃねぇか!!?」

 「嘘だろ!?あの坊主、あっち側(ギンソレーム山脈方面)に住んでるのか?あの坊主、こっちにも果物届けてくれるんだよ……ハァ畜生…俺らはあの坊主の安全を祈る事しかできないのか……?」

 「そうだな……無事でいてほしいぜ……」

 「あぁ…」


 一方で、ユウの家の付近……畑の近くにて一人の大きな影と、少し小柄な影が話し合っていた。

 「……逃げてったAAランク魔獣を探しに来たってのに…何だぁ?こりゃあ……」

 「この在り様は一体…?」

 彼らは、「銀翼の一団」の任務の失敗で逃げてしまった魔獣……合成魔獣(キメラ)を探しに来た、王国騎士団長と王国専属の諜報員の目に映ったもの……それは…………

 「頭が……吹き飛んでいやがる…………」

 ――――そう。頭が吹き飛んだAAランクの合成魔獣(キメラ)の死体、抉られた野原。そして……………

 「……!? 見てください……そ、空が…!?」

 ――――――"空が割れていた"。

 「こんな事、普通はありえねぇ…」

 ――――そう。ありえないのだ。地面を割るならともかく、"空を割ることなど"。前代未聞だった。

だが、騎士団長は懐かしい記憶を思い浮かべる。

「だが、昔こんな事する馬鹿がいたな……」

 「…あぁ……あの人ですか?英雄の」

 「……ああ。文武両道、しかもその上、魔術適正は前代未聞の全属性持ちだった。……だが、ある日突然姿を期しちまった…王女との結婚を目前にな」

 「親友、だったんでしたっけ?」

 「そうなんだが…何より俺の一番のライバルであり、孤独だった俺を救ってくれた…何よりも大事な友だった」

 「……()()()?」

 騎士団長は、割れた空を見つめながら少し寂しそうな表情をする。

 「…死んじまったんだ。あるSSSランク魔獣任務でな」

 「そう……ですか。失礼しました」

 騎士団長は、無理に口角を上げて笑顔を造る。

 「いや、いい。気にすんな。俺もそろそろ切り替えないとな」

 「……その方の名前は…?」

 「あー、そういや極秘情報で国民には報告されなかったんだっけな?」

 「はい」

 「そうか。確か…何だっけな……。あっ!そうそう、"竜殺しの英雄"『タケル・ウチノ・リヴェル』だったっけな」

 「その名前…初代国王みたいですね……?」

 「…………」

 

 ――――――その発言に、騎士団長が答えることはなかった。

いかがだったでしょうか。もし、誤字・脱字...又は感想(アンチ含む)やアドバイスなどがあったらコメント等、よろしくお願いします。

それでは。

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