伝えたいこと
今回は私の過去についてです。別にそう大したことはないです。
私が一人で暮らしているのと、高校で陸上を続けなかったか。それの理由を少しばかり語るだけです。
どこから語るか、それが迷いどころですが……そうですね、小学校あたりからにしておきます。
小学生ですから、確かに礼儀はあったとしても、年相応であったわけです。今みたいなこんな他人行儀の喋り方ではなかったと思います。
ですから、私にも友達と呼べる人はそれなりにいました。今なんかよりずっと明るい性格だったと自分では思ってます。
確かめぐちゃんとは一年だけ同じクラスでした。そこそこクラスはありましたしね。それは、先輩もわかってると思いますけど。ですから、くじ運的には一緒にならない確率の方もあるわけですから。
めぐちゃんは,ものすごくポンコツでしたね。私が言うのもなんですが。今はだいぶ改善されましたけど。元の素養は先輩譲り、ということですか。たかだか数ヶ月で改善の兆しが見えてるんですから。
めぐちゃんが覚えてるかどうかは分からないですけど、いわばお世話係みたいなことをその時してたんですね。向こうはそんな意識全くないと思いますけどね。ただ、仲良くしてくれる友達みたいな感じで。私もそのつもりでした。ですが、担任の先生から見て、私ができる子で、めぐちゃんが要領が悪いというか、ぶっちゃけて言えば色々できない子という扱いでした。それを私が仲良くしていたので、先生からめぐちゃんの面倒を見るようにって言われました。
その時からでしたね。先生という職種が嫌いになったのは。
偏見と自己保身の塊だと感じたんです。
理由は……もう、言わなくても先輩なら分かりますよね。あの時は5年生ぐらいだったと思います。人の感情の裏が分かり始めるぐらいになってました。まあ、嫌な子供でしょうけど。でも、子供は自分では気づかないでしょうけど、自分と似たような、同レベル……小学生で優劣も何もあったもんではないんでしょうけど、そういう子と一緒にいるものです。そういった意味合いでは、性格こそ、当初は似通ってたかもしれませんが、基礎能力に差があったわけです。だから……私はそうはしませんでしたが、先生は差別をしていたわけです。
幼稚ですよね。人ですから好き嫌いはあるでしょうけど。
まあ、大人だったのは先生でも私でもなくて、一番幼稚だと思っていためぐちゃんだったと思いますけど。
意味が分からない?……なら、これだけ言っておきます。今も、昔も、私が目指してるところはめぐちゃんなんです。……きっと、めぐちゃんは私みたいになりたいって言ってるんでしょうね。私みたいになったところで、世界を偏見で見続けて嫌な見解を持った大人になっちゃいますから、私を目指さないで欲しいですけど。それこそ、美沙輝さんのような方が一番理想だと私は思ってますから。
……ま、でも誰が誰になれるわけでもないので、そのままでいて欲しいっていうのが本心ですけどね。
クラスが離れてからは疎遠になっちゃいましたから、めぐちゃんがその後どうしてたかは先輩の方が詳しいと思います。
私の話、というよりは、途中からめぐちゃんのことになってましたね。私が語ることではないです。
次は、中学に上がってからのことを話そうと思います。




