第六十三話 久々のほのぼの
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茉莉奈と昼寝を2時間行い、後はリビングでダラダラと過ごした。
適当に買ったワインを飲みながらてきぱきと夕飯の準備をしている茉莉奈のお尻を眺める。
自分でも無駄な時間を過ごしていることが分かっているが、これがまた見始めるとやめられない。
茉莉奈は俺が見ているのが分かっているのか、わざと見せつけている気がする、
絶対あれ気づいているよ。だってウインクしてくるもん。
でも結局真面目に働いている人をこんな目で見ている俺が悪いのはわかっている。
それになんてったって寝起きで期限が悪いキシリカに睨まれながら茉莉奈の尻を見ているのがいいんだよな。
いつもは茉莉奈といちゃついていても何も言わないくせに、こういった無駄にほのぼのした時は睨んでくる。
その意味わからないキシリカの習性が俺をまたニヤニヤさせてくる。
「おっと、キシリカは何で怒っているのかな?」
「私が起きたら2人で寝ていたじゃない。せっかくなら私も誘ってくれたらいいのに」
まだまだ俺にはキシリカの心の内が分からないようだ。まさかそんなことを気にしているとは考えもしなかった。
でもあの茉莉奈とのイチャイチャ空間を邪魔されたくはない。
ここは穏便にキシリカをどうにかしなくてはいけないな。
「3人の時間も大事だけど俺としてはそれぞれ2人の時間を大事にしているんだよ。だから夜は二人で過ごさないか?キシリカの体に傷が残っていないか確認しなくてはいけないしね」
「エッチ、でもそうね。ひさしぶりに二人の時間も必要だから今日の夜はあなたの部屋に行くわね」
「ああ、楽しみにしておくよ。ってことでこれ俺の部屋に来る前に開けてね」
「わかったわ」
そう言って俺はあらかじめ買っておいたミニスカートと網タイツが入った紙袋をキシリカに渡した。
純粋なキシリカが何も疑問に思わずに受け取ったので、少し罪悪感に襲われたが、よくよく考えると俺たちは夫婦なので悪いことをしているわけではないと自分に言い聞かせる。
キシリカは紙袋を受け取るとリビングのいつもの席に座る。
いつのまにか夕日が出ているので夕食の時間となっていた。ダラダラ過ごしていると時間が過ぎるのが速いな。
「夕飯ができましたよ。座ってないで運んでくださ~い」
茉莉奈の一声で俺とキシリカは動き出す。
前世で子供のころ母親に同じことを言われたなと思い準備をする反面、生まれながらの王族であるキシリカはどういう思いで準備の手伝いをしているのか気になる。
普通、王族だけでなく貴族がこんなことを言われると大激怒してしまうのに、キシリカは何の不満も述べない。
そんな姿が俺からしたらかわいらしいと思うのだが、今までどうやって過ごしてきたのだろうか。
「わー!すごいわ。こんな料理見たことない!」
「頑張って準備したのでいっぱい食べてくださいね」
しかし、今はキシリカの過去などどうでもいい。料理が出てきた前ではそんなことどうでもよくなる。
今日の夕食は、まさかのチーズタッカルビだった。カルビはともかくこんなに大量のチーズを茉莉奈はどこから買って来たのかと思ってしまう。
チーズは作り方がどこかも商人に秘匿されているからな。
しかし、俺は慌てない。
こんなことで慌てるとなんだか負けた気がするので俺は平常を貫いた。
「おいしそうだね。冷めないうちに食べようか」
「はい」
「そうね。これは熱々のうちに食べたほうがいいわ」
俺は黙ってフォークを握る、そのままチーズタッカルビが入っている大きな鉄板に手を伸ばし、冷まさずに口に運ぶ。
さすが、茉莉奈だ。久しぶりと言いたいところだが、前世でも食べたことがないので初めて食べたのだが、初めて食べたチーズタッカルビは叫びたくなるほど美味しかった。
死ぬ前に食べたいものはと聞かれたらチーズタッカルビと答えてしまいそうなくらいに。
「旦那様、そんなに美味しかったんですか?」
「え?ああ、おいしいよ」
「おいしいって顔に出ていましたよ」
「本当?でもこれ本当に美味しいよ」
「ありがとうございます。いっぱい食べてくださいね」
「もちろん」
俺は茉莉奈のそのセリフを境にキシリカと競いながらチーズタッカルビを食べた。
その後の記憶はおいしいと言うこと以外はなくなっていた...
◇◆◇◆
「それでは私はもう自室に戻りますね」
「え?まだ早いんじゃないか?」
「いえいえこの後はお二人でお過ごしください。そもそも今日はキシリカ様の番ですし、大変な思いをしたキシリカ様と一緒にいてあげてほしいというのが私の思いです」
「茉莉奈がそれでいいなら俺は良いんだけど...」
「ほら、茉莉奈が良いって言っているんだからいいでしょ?それにあなたもこの一週間できなくてたまっているんだから私に任せなさい。それよりも妊娠中の茉莉奈にさせようってわけじゃないでしょうね...」
「いや、そういうつもりじゃないよ」
「ならいいじゃない。茉莉奈、おやすみなさい。暖かくして寝るのよ」
「はい、おやすみなさい。がんばってくださいね」
「ええ。行くわよ」
俺は有無を言わされずにキシリカに寝室に連れられる。ここで反抗してもいいことはないし、話の流れ的にこれからハッピーなことになるのは確定なので俺はこの身を任せた。
寝室に着くとベッドの上に座らせって早速襲われると思ったのだが、キシリカは俺を持っていた逆の手に持っていた紙袋を開く。
入っていたものに一瞬固まってしまったが、すぐに服を脱ぎ入っていたミニスカートを無言で履きだした。
俺はその姿を見て、着ていた服を脱いでベッドに寝転んだ。
ここで「脱がせて~」と言ってもいいのだが、冷たい目を向けられるので今日はやめとく。
「準備できたわよ」
そう言ってエロい格好をしたキシリカがやってきた。
黒の紐パンはキシリカのアドリブだろう。
そんなキシリカの成長を俺は感慨深く考えながら、俺とキシリカの長い長いよるが始まった。
余談だが、一番性欲がたまっていたのは俺ではなかったと言っておく。
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