↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移は簡単でした!  作者: 魔竜之介
PR
65/73

第六十二話 リップサービス

評価や感想・レビューよかったらお願いします。

特にブックマーク登録して貰えると嬉しいです。

 ちゃちゃっと陛下に報告を終えた俺は足早に外に出る。


 もう疲れた、もう帰りたい。最近新婚と学校のことがあって体を動かす仕事を全然していなかったから、長期の仕事でここまで疲れるとはおもわなかった。


 昔ならダンジョンくらい梯子してやると意気込んでいたが、何事もサボりってこんなに影響するのか。

 まぁ、昔と言っても2.3年前だけど。だって俺18歳だし。


 そんなことより今は帰りたいんだよ!転移魔法を使えばすぐに帰れるが、城の中で使うと後でお偉いさんに怒られるから城の外に向かわなければならない。

 城内で連絡をせずに魔法を使うと魔道具に魔力の流れに反応して警告音がなるんだよな。


 そういえばロメオに何も言わずに出てきたけどいいか、謁見が終わると陛下と難しい話を始めたから抜けてきた。

 ロメオは何かあれば孤児院に使者をよこしてくると思うし、時間があればロメオ本人が圧がましくも来るから問題ないだろう。


 よし、では転移!


◆◇◆◇


 家に帰るとまた玄関の先で茉莉奈が待っていてくれた。さっきも会ったのに顔を見るとほっこりしてしまう。

 やはり今でも日本人の顔を見たら落ち着くな。


「改めておかえりなさい。お仕事お疲れさまでした」


「本当に疲れたよ、今度ダンジョンの仕事が来たら断ろうかな」


「そうですね。あまり危険なことはしてほしくないので私からしてもそれがいいかもしれません」


「だよね。あれ?キシリカはどこに行ったんだ?」


「お風呂入ってもう寝てしまいましたよ。旦那様はどうしますか?」


「実はダンジョンの前で一旦休憩したんだけど、俺だけ何も食べてないんだよな。風呂入って来るから準備して貰っていいかな?」


「わかりました。準備してきますね」


 あ、今は妊娠中だからあまりわがままを言ってはだめだったけな?でも、過保護なのは逆にうざがられるって聞いたことがあるから、何も言われない分はこのままでいいのかもしれない。

 妊娠中はデリケートな問題だな。

 

 しかし、それもおいおいだ。


 最近は茉莉奈も自分のわがままを言ってくれるから、その内何か伝えてくれるだろう。


 そのまま俺は久しぶりの風呂に入り、体を洗った。ダンジョンの中でも何回か水で体を拭いたので、そこまで汚れてないと思ったら、全然泡が立たなかった。

 ダンジョンは汚かったしこんなものだろう。別に俺が一段と汚いわけではない。


 俺は風呂から上がったらリビングに向かう。テーブルの上にはすでに料理が並んでおり、茉莉奈が待っていた。

 料理は豪華ではないが、久しぶりの茉莉奈の料理に心が躍る。


 ギリギリ貴族の食事とは言えないが、別に誰も見ていないからこれでいいんだよ。


 俺は席に着くと茉莉奈もお茶を淹れて持ってくる。そのまま俺の前の席に着いた。


「ありがとう、いただきます」


「どうぞ」


 俺は無言でご飯を掻き込む。1週間ぶりの和食を次々に口に入れていった。

 元々日本人の茉莉奈にしか使いこなせていない醤油の味が俺の手を止めさせないでいた。


 そんな俺を茉莉奈はお茶を飲みながら見ていた。たまにクスっと笑い、おかわりを聞いてくる。

 これからひと眠りするし、俺は一回だけおかわりをした。

 

「ごちそうさま。じゃぁ、行こうか」


「...はい」


 俺はウキウキしながら茉莉奈と手をつないで寝室に向かう。

 途中、何故か家の中で師匠とすれ違ったが、無視だ無視。なんか言っていたけど無視だ。


 部屋に入るとそのままベッドに飛び込んだ。ひさしぶりの柔らかいベッドにそれだけでも睡魔に襲われそうだが、もう少し我慢。

 枕やシーツも洗い立てなのか良い匂いがする。


 そして、茉莉奈も俺の横に寝転んだ。


「手でしましょうか?」


「いや、いいよ。このままいつも通り抱きしめて寝たい」


「わかりました。ちょっとエプロンだけ外させてください」


 茉莉奈はエプロンを脱ぐと近くの椅子にバサッと掛けた。そのあと俺の腕を取り出し頭を乗せる。

 そのまま俺の体を寄せて抱き着く。俺たちの間には1ミリも隙間はない。


「茉莉奈は1週間寂しかった?」


「当たり前ですよ。モモさんが会いに来てくれたと言っても、旦那様がいないと寂しいに決まっています」


「そうだよね、俺も寂しかったよ。明日からはできるだけ不安にさせないように一緒にいるからな」


「あまり無理しないでくださいね」


「ああ、わかった。茉莉奈は1週間何していたんだ?」


「実は昨日まで体調が悪くてずっと寝ていました」


「そうなんだ。って、それって寂しがる暇なくない?」


「...さぁ、寝ましょう」


 茉莉奈はそのまま俺の胸の中で寝てしまった。やはりすこし具合が悪かったのか、すぐに寝息を立て始める。


 それにしても茉莉奈がリップサービスをしてくれるようになるとは思わなかった。別に寝込んでいるなら寝込んでいると言ってくれればいいのに、気を使わせちゃったのかな。


 まぁ、幸せそうな顔で寝ているからいいか。


 そう思いながらもギリギリ耐えていた睡魔に負け、俺も眠ってしまった。

Twitter始めました。よかったらフォローしてください!

@doragon_narou8で検索したら出ると思います。名前は魔竜之介です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。