第四十二話 魔物討伐
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湖に行った次の日、今日は船に乗って湖の真ん中にある島に行く。
これはキャンプ地を予約した際に追加料金を払うと1日無人島を貸切にできると言われたので、迷いなく了承したものだ。
追加料金はものすごく安価で着物よりも安かった。
なぜならこの無人島は今魔物が沸いているようで、一般人には対処できなくなっており、予約が激減してしまったらしい。
一応どんな魔物が出るのか聞いてみたら、ゴブリンや魔狼と言った低級の魔物らしい。
俺にとってはニトロバイコーンを放つだけでよく、魔狼などの獣類は餌にもなるので、ニトロバイコーンが喜んで退治してくれる。
キシリカもまだ戦いたそうだったので丁度良い。ゴブリンよりこの間戦った牛の魔物の方が何倍も強いので安心できる。
「いい島じゃない!ここにゴブリンがいるのね。私が滅ぼしてやるわ!」
「そんなに大きな島じゃないらしいから俺とキシリカですぐに終わるんじゃない?茉莉奈は釣りでもしておくか?」
「いいえ、昨日牛のもつを貰ったのでもつ煮込みでも作ろうと思います。時間がかかるので1人の時に作らないと」
「最近俺たちのためにずっと料理しているじゃないか。本当に自分がしたいことをやってもいいんだぞ」
「フフッ、私がしたいことは旦那様と一緒にいることですので。早く戻ってきてくださいね」
「そうなんだ。わかった。期待しといてくれ」
「わかりました。もつ煮込み3人で食べましょうね」
「ああ」
船から降りてまずは拠点を作る。茉莉奈が料理をすると言うので、魔道コンロなどを中心に作って、周りに茉莉奈の護衛として魔法でゴーレムを配置しておく。1体でキシリカを圧倒できるゴーレムを10体作っておいたので大丈夫だろう。
それからキシリカはニトロバイコーンに乗り、俺は魔法で飛翔する。キシリカが拠点の近くの島の3分の1を担当して、俺が反対側から島の3分の2を担当する。
目標はこの島の魔物の殲滅だ。
「それじゃあ茉莉奈はできるだけここから動かないようにな」
「わかりました。私も危険なのはわかっているのでここからは動きません」
「ああ、キシリカは命を大事にしてくれ。ちょっとでも危険だと思ったらこの笛を吹いてくれ、俺がすぐに飛んでくるから」
「わかったわ。私も新婚旅行中に死にたくないから無茶はしないわ。だからちゃんと守ってよね」
「わかった」
キシリカに渡した笛は魔道具で俺が持っている笛と連携している。キシリカが笛を吹くとキシリカの笛が鳴るのではなく、俺が持っている笛の方が鳴るような仕組みになっており、これがなると俺が駆けつける。
「それじゃあ、何があっても昼には一度ここに集合だからね。忘れないように。一時解散!」
俺は一気に急上昇する。
まずはここのボスを倒さなければならない。ダンジョンのボスと違い地上にいるボスは倒しても時間経過で復活をしない。その代わり他の魔物に指示を出し想いがままに操ることができる。
しかし、逆にボスを先に倒しておくと指示系統を失い、魔物が一体感を失ってしまうのだ。それを利用することで、できるだけ苦なく殲滅をすることができる。
俺はまず島全体に探索魔法をかける。すると、中央から東の方に少し言ったところの洞窟に、大きな魔力反応が起きた。
どうやら、キシリカが倒したミノタウロスの数倍の魔力を宿している。
「まずはこいつからだな」
ゴブリンなら人を誘拐して人質にしてしまうのだが、管理人に聞いたところ今のところ行方不明になった人はいないらしい。なら洞窟ごと倒したほうが楽だ。
俺は洞窟の近くにいた魔物を土魔法の弾丸で殲滅した後、洞窟に大量の魔力を使って水魔法を使う。水攻めだ。
これはゴブリン退治によく使われる戦法で、泳げないゴブリンの特性を活かした戦法である。この島以外ではゴブリンは見たことないと言っていたので、ここにいるゴブリンは泳ぐことはできないだろう。
ちなみにダンジョン以外に現れる魔物は繁殖以外に魔力の濃い場所から生まれると言われている。現れる瞬間を見たことがある人がいないので、真実味はないが俺は正しいと思っている。
洞窟から水が逆流してくるのを確認してからまた探索魔法をかける。すると大きな魔力反応が消えたので、倒すことができたのだろう。
それと同時にさっきまで俺を包囲しようとしていた魔物たちが一気に分散した。
予想通りこいつがこの島のボスだったようだ。何の種類の魔物だったのかわからないまま倒されるなんて哀れな魔物だ。
それから分散された魔物を1匹ずつ俺のメインウェポンの矛で切っていく。いくら俺が上級魔導士でも魔力は無限ではないので節約しなければいけない。それにこの矛にもたまには血を吸わせないといけないし。
意味はないけど。
あたりの魔物の気配が消えた頃ちょうど昼になったので、茉莉奈のもとに戻ることにした。笛が鳴らなかったのでキシリカは今のところ大丈夫らしい。
そう考えていたら突然笛が鳴った!
俺は急いでキシリカの気配を追って向かう。そこには血だらけのニトロバイコーンがキシリカを庇っていた。キシリカはどうやら無傷らしい。
どうやら相手は小竜らしい。今まで気配がなかったのでさっきこの島に来たのだろう。
小竜と目が合った俺は逃げられる前に風魔法を使ってミスリルを混ぜた頑丈な針金を絡ませる。小竜は空中の移動速度が速いので俺だと追いかけるだけでかなりの魔力を使ってしまう。この針金だと数分は拘束することができる。
少し余裕ができたのでニトロバイコーンに回復魔法をかけ、キシリカを連れて離れるように指示を出し、戦いやすいようにする。
まず俺はドラゴンの苦手な氷魔法を首元に放つ。王国の訓練で倒していたドラゴンは成竜だったので忘れていたが、小竜にとっては致命的な攻撃だったので、大量の血を首から出しながら暴れ始めた。少し期待外れだ。
しかし、自然破壊になりそうだったので俺は大きな氷の刃を作り、小竜の首を一刀両断する。どうやらあっけなく力ついたようだ。
俺は小竜を空間魔法に入れ、キシリカの元に向かう。しかし、どうやら近くで見ていたようで簡単に見つかった。
「大丈夫だったか?」
「うん...ニトロバイコーンが守ってくれたから私は大丈夫よ。ごめんなさい。ドラゴンを目の前にすると足が動かなくなって、笛をすぐに吹けなかったの」
「まぁ最初はみんなそんなもんだよ。そんなことよりもキシリカが無事でよかった!ニトロバイコーンもありがとな!」
ニトロバイコーンにお礼を言うと満足げな顔をしていた。だが疲れたようで早く召還してくれと伝えてきたので、すぐに召還した。
「なんか魔物の気配消えたな。茉莉奈の元に戻るか」
「そうね。ねぇ久しぶりにおんぶしてよ」
「いいよ。キシリカをおんぶしていると初めて会った日のことを思い出すよ」
「そうね。結構最近の事なのに懐かしく感じるわ」
「そうだね」
それから茉莉奈の元に行って、もつ煮込みを3人で楽しんだ。
本当は今日この島で一泊するつもりだったのだが、ドラゴンが出たので島の所有者のところに報告に行かなければいけなくなった。
報告した後ここ一体を取り仕切っている人たちがテンパっていたが、もう俺たちには関係ない。
なので今日もキャンプ地でバーベキューをする。
そしてもう明日には帰らなければならない。
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