【現在】『海賊とよばれた男(上・下)』(百田尚樹)
2012年発行。
ニホーン国は「七人の魔女」に呪いをかけられた! どうにか呪いから逃れた戦士と数少ないその仲間たち。彼らは魔女と闘う秘宝を求め、敵の包囲するアバダン王国へと海を渡って冒険の旅に出るのであった。ニホーンを魔女から守るため!
てな話。
実をいうと、もはや一生読むことはないかと思ってたのですが(笑)
とにかくパワーがあり、司馬遼太郎センセの時代小説を読んでる気分になりましたわ。とにかくぐいぐい引き込まれる筆力というか、魔力凄いな……。
しかもこの内容と量を3ヶ月で書き上げ、さらに頭から最後まで5回書き直してるらしいですからね。人間技じゃないでしょでしょ!
しかし、この「日章丸事件」って、あれだけリサーチしてる百田センセでも知らなかったてのが不思議で仕方ないですよね。
世には知られてないだけで、まだまだ未開のものが潜んでるって、希望がわきますやね。
いっそこの本、「近代社会」の教科書にすればええやん、とも思いましたが。百田センセ自身炎上騒ぎとかありましたからね(笑)
ポツダム宣言やらサンフランシスコ条約やら、こういうことだったのか~って、凄いわかりやすかったし。
実際、エンタメを読んでると考えると少し教科書を読んでるような気持ちになる場面もありましたしね。逆に教科書だと思って読めば、なんてエンタメ感のある教科書だ……と、面白く読破できるじゃないかと。
僕にしては珍しく原作の後、すぐに続けて映画も観てみました。
ぶっちゃけ、物語がわかっちゃうともうあんま見たくないんですよね(笑)。繰り返しになっちゃうし、特に日本映画の場合せっかく面白かったのが台無しにされてるパターンがあまりにも多いんで。
逆に映画を先に見ちゃった時は、これまた原作を読もうって気分にならないんですよね~。よっぽどでない限り。
んで『海賊とよばれた男』の映画ですが、展開「めっちゃはやっ!」と。
いや、早いぜ。早すぎるぜ……ちと。
しかもあれじゃなんか日本が何の前置きもなく勝手にイランに押しかけて、勝手に石油ぶんどってるみたいに見えますわな。そのくせなんかアバダンではヒーローみたいに迎えられてるし、映画だけじゃ「???」と、わけわからんのではないかい?
う~ん、やっぱ、これも映画を先に見なくてよかったわ……と。ただ「タンクさらい」など、原作ではよくイメージがわかないところを補えるのには使えたかなって。
そして、まさか最後のワンカットであれほど全てを台無しにされるとは。「国岡じゃ~♪ 油、もってきたけん~♪」……て、なんか違う意味で鳥肌ゾワッとたちましたわ……
そんなんよりせめて日田さんの出番がもうちょいあってもええでしょ、と。原作の余韻を返せや、と。
と、怒ってるのは、原作がホントに面白かったなのです!うん。




