chapter31 市場調査
お風呂に入り、豪華な部屋で寝た翌朝。
オレは朝早く目を覚ました。ギルドマスターが言っていた“大規模調査”は二日後だ。それまでに色々準備して、火魔法も習得しておきたい。
召喚されて追放されたあの日――火魔法を発動させることはできなかった。あのときはゴブリンに襲われ、焦っていたのかもしれない。
だが、冷静に考えれば、いけるのではないだろうか? ただ、ヒロが「魔法には適性があるらしい」と言っていたのが引っかかる。どのラノベを読んでもそう書いてあったし、火魔法が適性外だったら嫌だなぁ……。
そんなことを考えながらオレは部屋を出る。ロビーを通ると、女将さんに声をかけられた。
「ケイタ、早起きだね」
振り返ると、幼い男女が女将さんの手伝いをしている。
「おはようございます」
挨拶をすると、男の子がカバンを持ちながら女の子を連れて去っていった。
「朝食はまだできてなくてね。今から作るとなると時間がかかるけど、どうする?」
女将さんは平然と尋ねる。
「あの子たちは?」
「うちの子だよ。市場に色々買いに行ってもらったのさ」
なるほど、市場か……。
オレも買っておきたい。ギルドに寄ってフォレストウルフの肉を取りに行く予定だし、肉を焼くのに必要な香辛料も揃えなきゃ。
「場所はどの辺ですか?」
「行くのかい?」
「どんなものがあるか気になって」
そう答えると、女将さんは納得した表情で、
「なるほどね、市場の場所は――」
■ ■ ■
女将さんに教えてもらった市場にやってきた。
朝早いというのに、市場は人で賑わっている。オレは香辛料を扱う店を探し、目的のものを順番に購入していく。
ローズマリー ― 銅貨 5枚
タイム ― 銅貨 4枚
ブラックペッパー ― 銅貨 6枚
ガーリックパウダー ― 銅貨 3枚
パプリカ ― 銀貨 2枚
小さな袋に詰めてもらい、合計で銅貨18枚と銀貨2枚。これでフォレストウルフの肉を香ばしく焼けそうだ。
香辛料は手早くアイテムボックスにしまい、宿屋に戻る。
朝食はまだ準備中だったが、女将さんが手早く用意してくれたおかげで、ほどなくして食卓につくことができた。
オレは香辛料のことを気にせず、今日の準備を改めて頭の中で整理する。
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