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黄昏は悲しき堕天使達のシュプール  作者: Mr.M
三章 Remnant 6月

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第52話 三者三様

好調なスタートを切ったかのようにみえた

探偵団の活動だったが、

それも10日を過ぎると陰りが見え始めた。

子供の調査能力には限界があったし、

おまけに子供は飽きるのも早い。

3人はすでにボス猿の調査に

興味をなくしていた。

たしかに漠然とボス猿を調査したところで、

そう簡単に決定的な情報は掴めないだろう。

そこで俺は3人に洋が見たという

葉山の涙の原因を探ることを提案した。

「でも、僕、

 彼女のことはまったく知らないし・・」

「俺も仲が良かったわけじゃないからなぁ」

「私もクラスが変わってからは

 一度も話をしたことがないわ。

 そういえば葉山さん、

 最近は学校も休みがちみたいよ」

3人は俺の提案にあまり乗り気ではなかった。

「ねえ、

 奥川さんに聞けばいいんじゃないかしら?」

奥川という名前に俺はドキッとした。

「前にも話したと思うけど、

 奥川さんと葉山さんは幼馴染なのよ」

たしかに手っ取り早い方法だったが、

それはかなり気が重いアプローチでもあった。

「そういえば、あっくん。

 最近、奥川と一緒にいないよな」

「それ僕も思ってた」

洋の言葉に翔太がポンと手を叩いた。

いずれわかることだし、

俺は奥川との関係が終わったことを3人に話した。


「そっか・・」

「それで奥川さん、最近元気がないのね」

「ま、

 男女のことは2人にしかわからないからな」

翔太と茜は悲しげな表情を浮かべ、

洋は大人びたことを言った。

「辛いとは思うけど、

 あっくん、元気を出しなよ」

「そうだぜ。

 俺達は仲間なんだから、

 辛いときは何でも相談しろよな」

「世の中素敵な女性は

 奥川さんだけじゃないわ」

そして三者三様の励ましに、

俺は感謝をしつつも

苦笑いを浮かべざるを得なかった。

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