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黄昏は悲しき堕天使達のシュプール  作者: Mr.M
三章 Remnant 6月

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第50話 プール開き

翌日から学校ではプールの授業が始まった。


朝の出席確認の時にナカマイ先生が

「暁子ちゃんと沙織ちゃんは

 今日は具合が悪いのでお休みします」

と説明した。

俺は空席になっている奥川と相馬の席を見た。


恋の病は心の病。

年頃の少女にとって失恋は大きな病だ。

それでも奥川なら

きっとすぐに元気な顔を見せてくれる。

俺は自分にそう言い聞かせた。

一方。

相馬が学校を休むのは珍しかった。

こちらは本当に体調を崩したのだろう。


この日。

プールの授業の後にちょっとした騒ぎがあった。

女子が着替えている家庭科室に

ボス猿が侵入したのだ。

当然、悲鳴があがった。

ボス猿は

「すまん、すまん。間違えた」

と言いつつも室内を一回りしてから、

「急いで着替えろよ」

と言って悪びれる様子もなく

ゆっくりと出ていったというのだ。

着替えを終えて教室に戻ってきた女子が

口々に不満を並べ立てていた。

「ボス猿だけは絶対に許せないね」

「絶対にわざとだぜ。あの野郎」

後ろで翔太と洋の声がした。

「ボス猿には罰を与える必要がありそうだな」

俺は2人に聞こえるように呟いた。

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