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第41話:空とぶクジラと、でんぱの風

「わぁ……! くう、見て見て。お空を、とっても大きなクジラさんが泳いでるよぉ」


ぽこが指差したのは、雲の間をゆったりと進む、巨大な「魔導飛行艦」の成れの果て。重力制御の魔法陣が青く明滅し、錆びたアンテナからは、かつての帝国のラジオ放送がノイズとなって漏れ出しています。


二人は口を開けて、艦から漏れ出す光る雫を追いかけました。


「くんくん……。なんだか、とっても『なつかしい』匂いがするよ、ぽこ」


「あはは、本当だぁ。お洗濯したてのお布団みたいな匂いだねぇ」


二人の鼻の奥に、かつて清潔な部屋で、誰かに守られて眠っていた「安息」の香りが、記憶というよりは「体感」としてじわじわと染み込んでいきました。


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