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君と僕、ifr

「おはよう!今日もはやいね〜」


明るい君の声がいつものように聞こえてくる。

もうもはや日課のようである。


朝起きて、学校以外のほとんどの時間を《ifr》につぎ込んでいるのだから。


「またお小遣いで課金しちゃったよ!」


そう僕が口にすれば


「翔太って意外とお金使い荒いの?」


君は明るい答えをくれる。


そんな会話があれば、僕はいつも十分に。いや、十分すぎる以上に幸せであった。


彼女と出会う前の僕は、ただひたすらにシューティングゲームに没頭していたから、誰かと話したり、ゲーム自体を楽しむことを忘れていたのだ。


「今日は何する?」


「そうだなー、いつものフォルツニティルやろう!」


フォルツニティルとは、僕と彼女が出会ったバトルロイヤル型の没入型シューティングゲームである。


「よし!一人ダウンさせた!」


「もう一人は私に任せて!」


僕達は決して、ゲームが上手い方ではなかった。


だがそれ以上に、二人でゲームをする事が大好きだったのだ。


「よっしゃ!またラストエージェントになったよ!」


「私達なら何にでも勝てそうね!」


「もう1回行くか!」


だが、そんなに夢物語でもなく現実に引き戻されるタイミングだってある。


「翔太!お風呂に入ったの?」


「うるさいなぁ、ちゃんと後で入るって」


「夜ご飯も残して、宿題は終わったの?」


「もう、わかってるから!」


そんな親との駆け引きも日常茶飯事であったのだ。

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