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運命の朝食 その1

不意に朝食を食べていないことを思い出す。


不意に、だ。


もうニ十年以上にもなる一人暮らしの賜物だ。


実家暮らしの時は朝起きれば、母が朝食を当たり前に用意してくれていた。


大学生の時から一人暮らしを始め、一日三食、という概念が消え失せるのに一年とかからなかった。


腹が減ったら食う。


自由気まま。


聞こえはいいかもしれないが、管理していた母がいないだけで自堕落な生活を送っていることに自分が一番驚いていた。


若い頃はそれでも忙しさと遊びたさにかまけてそれどころではなかったが、体力の衰えを自覚してくると若干の後ろめたさ感じる。


野菜中心の食生活を。


この間、健康診断の際に栄養士に言われた言葉だ。


まだ今はどこも悪くないが、これから悪くなるかもしれない。


四十歳を過ぎた頃から健康という言葉に敏感に反応してしまう。


駅を出て腕時計を見ると時間に余裕があった。


近くのコンビニへ足早に向かう。


最近、勤め先近くのコンビニはリニューアルし、イートインコーナーが増築された。


それにともない、惣菜やパンをコンビニの奥で調理し、できたてが棚に並ぶようになった。


サラダの入ったパックと小ぶりなロールパンを一つトレイに乗せレジの列に並ぶ。


なかなかの客入りだが、遅い朝なせいか雰囲気はゆったりしている。


小さな子供連れの女性、年配の夫婦、学生らしき若者、皆、思い思いに過ごしていた。


僕の前にあと一人になったレジ待ちに、飲み物を決めとこうと視線をドリンクメニューへ泳がせた。


すると、レジ横のメニューをとらえた視界に白い光が瞬く。


自然と僕は目線をそちらへ向けた。



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