ゴブリンチームを作る
なんとダンジョンに入るには四人チームを作る必要があるらしい。
という事で。3000人で入り乱れてのチーム作りになった。
なんとしても姫様と同じチームにならねば。他の男共を蹴散らしてでも!!
殺気が伝わったのか、周りからザーッと人へ消えていく。しかし、取り残されたのが三人。姫様とこいつ人間か?ってぐらいムキムキの女性。めちゃくちゃ女っぽい男。っていうとんでもないメンバーが周りに残る。
が、殺気で散った人も姫様とコネが欲しいのか何人か集まってくる。が、気にもとめず姫様はこちらに走ってきてくれる。
何故ここまで好いてくれるのだろうか?冷静になれば謎だ。まぁ、あと二人なんだが。ゴリラ系女子がこちらに駆け寄ってくる。
「アナタツヨイ!!」
みたいなのを想像したのだが。
「お初にお目にかかります。ルガン階級一層ゴリ家のゴリザベートと申します。其方が宜しければ数に加えて頂けないでしょうか?」
すごく礼儀が正しかった。由緒も正しかった。ルガン階級ってのは貴族の階級みたいなものだ。
作者が調べた時にこれ読んでる人ゴッチャになるやろと思って簡易化したのは内緒だ。なんの話をしているのだろうか。
階級一位が一番上。十位が最下層。そこから下が俺の様な平民。一位にもなると姫様のすぐ直下の階層で暮らすことになる。羨ましい。
「姫様が良ければ私は構いませんが。」
姫様は少し考えた後に。
「入る事を許可しましょう。」
と、姫というよりは王女っぽい感じで振る舞った。まぁ、どっちも一緒なんだけどニュアンスね。
そして、他の男達が俺も俺もみたいな感じで喋るが、冷たい視線を向け
「お断りします。」
と、一言。なんか新しい性癖に目覚めそうになる。
他の男と俺は何が違うんだろうか?もしかして姫はB専であらせられるか?
いや、でもそれだとこの貴族連中も俺と似たり寄ったりの奴もいるしな。
首をひねる。
ちなみに、残りの一人はさっきの男の娘に決まった。正直見た目だけで言えばハーレムだ。ゴリザベートさんは男にも負けない漢気を放っているが。
変化前の俺をそのまま小さくしたぐらい筋肉あるんじゃなかろうか。
さて、まぁこの謎のメンバーで入ることになった。
男の娘は俺と同じ平民だった。仲良くなれそうだ。
基本的にゴリザベートと姫、俺とリリィが一緒に進む。生まれた時に双子の姉と間違ってつけられたらしい。
そのまま書類申請してめんどくさいしそのままでいっかってなってそのままらしい。よくはねーだろ。ちなみに姉の名前はアレンだ。ルガフォンで見せてもらったが超絶イケメンだった。名は体を表すのだろうか。
しばらくその二列で進むとダンジョンに付く。俺たちは割と早くついた様で順番待ち無しでダンジョンに入れた。入り口にて試験官と合流する。前の試験会場で発狂してた人だ。大丈夫だろうか。
中は薄暗い。俺たちの作戦は俺は魔法使いタイプと思われたのか後衛。前衛はゴリザベートとリリィ。つまりは姫と一緒に後衛をするわけだ。絶対に守り切ってみせる。
姫は冒険慣れしているのか、入ると同時にライトの魔法でダンジョン内を照らす。まぁ、俺は夜目が効くから必要ないのでハッとした。普通の人間はダンジョンじゃ目が見えないよな。
試験官がカリカリと何か書いている。俺も何か良いところを見せないとな。ゴリザベート達の目の前にダンジョンゴブリンが現れる。
まぁ、ダンジョンから出てこないだけでやることは一緒。なので駆除対象とされている。
ゴリザベートは躊躇なくその拳で二体のゴブリンをなぐりとばす。プロレスラーを思わせるその一撃はゴブリンの肋骨をいとも容易くおり、ダンジョンの壁に衝突させる。
息絶えたゴブリンはボフンという音と共にアイテムが落ちる。ダンジョンモンスターは基本こんな感じだ。
いや、これ俺の出番無いんじゃないか。
「ゴリザベートさん、お怪我はないですか?」
と、コミュニケーションを取ってみる。
「お気遣いありがとうございます。損傷があった際は報告しますね。」
ニコッと笑顔で答えてくれる。結構良い人。
リリィは呆然としていた。姫様も呆然としていた。うん、完全に熟練の動きだもんなあれ。
そこからしばらく進むが、全てゴリザベートが一撃で仕留める。
戦果はゴブリン五十体オーク二十体。
もうゴリザベートだけで良いんじゃないかな。試験官も頭を抱えている。お疲れ様です。
十層まで進むと、何を間違えたのか、レッドオーガが現れた。流石のゴリザベートの額にも汗が流れる。
あ、そうかこれ冷静に撤退出来るかをみるための試験だな。
だが、何を思ったかゴリザベートは、一息整えて駆け出した。
「貴様だったのか!!兄の仇!!」
うわぁ出発の時間に間に合ってしまった。キリ良いところまで進めたいので三話いっときますか。
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