表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PS ヒーロー始めました。  作者: くずもち
怪盗フォックス編
70/462

意外とやれるな

 助けを求める声がする。




「きゃぁ! うちの子がまだ中に!」


 燃える建物の中に取り残された我が子を涙ながらに呼ぶ声がする。


『三階。生命反応を確認』


「……よし」


 そんな時白い戦士は赤いマフラーを翻し、さっそうと現れる。


 屋根から屋根に飛び移り王都を駆け抜け白い戦士は窓を突き破って燃える建物に飛び込んだ。


「ゲホゲホ……誰?」


 机の下で丸まっていた子供を発見。


 子供を抱き上げ、外に飛び出す。


「坊や!」


 助け出された子供を抱きあげた母親は尋ねた。


「ありがとうございます! あなたのお名前は!」


 ぽかんとしている子供を地面に降ろし、白い戦士はぐっと親指を立ててその場を後にした。




「ひったくりだ! 捕まえてくれ!」


 人ごみの中で事件発生。


 白い戦士は上から降ってきて、あっという間に赤いマフラーで犯人を巻きとり宙吊りにした。


「な、なんだ!」


 犯人が戸惑っているうちに行動不能にしてしまう。


 通りから拍手が巻き起こり、白い戦士は親指を立ててやっぱりその場を後にした。




「……意外と、やれるな」


 俺は王都の時計塔のてっぺんでそんなことを呟いた。


 王都ではトラブルも多く、パワードスーツはよく動く。


 具体的にヒーローっぽいことをやってみようとした活動は、うまくやれているようにも思えた。


 俺は一歩踏み出して、時計塔の屋根から落下する。


 流れていく平和でにぎやかな王都の街並み。


 俺はそんな一連の流れにヒーローらしさを全身で感じていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ