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屍兎は自由人  作者: 平成兎
第1章 屍兎
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You are I want to do?

英語出来ないくせに英語のサブタイトル書きたくなって、グーグル先生に頼る勉強不足の高1

(`・∀・´)

モフさん。上手くやってくれているでしょうか…………。


確かにモフさんには私達の事情は私が知る限り伝えましたし、狼牙の事にも気づいてたみたいだし、私よりも成功する可能性は高いけど……。



けど?



けど何だって言うのだろうか……?


私に何が出来る?


何も出来ない事なんて、狼牙がああなってしまった時点で丸分かりじゃないですか。


…………そうだ、私に出来る事なんて……




『アイスピアー』


「ッッッ!!!」


立ち尽くしていた私の視界に、こちらに向かって伸びて来る氷の槍が入って来る。


私の頭に直撃する筈だった其れを、ジャンプして樹の枝に乗り、その槍を撃ってきた本人を探す。


「…………よう」

本人なりに気さくに話し掛けようとはしているのだろうけど、白い息を吐きながら此方を見る彼の姿は、正直威圧感があった。


「……お前が何考えてんのかは大体分かるよ。

大方、狼牙と御雷の事だろ?」

「ッッ!………顔に出てましたか?」

「ああ、一度特徴を見抜いたら、お前、凄く分かりやすいよ」

「え?」

「御雷が言ってたんだよ。分かりやすいって」

「そう……だったんですね……隠し切れて…無かったんですね……」















「…………」

隠し切れてない。


その言葉を聞いて、苛立ちが募る。





誰だ。






こいつが、こんな風になっちまうまで放っておいたのは……。


俺は正直、御雷に言われるまで気づかなかった。


其れはつまり、少なくともこいつが内面を隠すのがかなり上手いって事だ。


そんな奴が、意識して見れば分かってしまう程にボロボロになってる。


でもボロボロな当の本人はそんなにボロボロになった自分よりも、周りの事を意識してる。



先ず、自分を気にしてないのがオカシイ事に、

今後絶対に気づく事は出来なかった。


その事実だけで、胸糞が悪くなる。


献身とはまた違う何か。

きっと、知らないのだろう。


自分が周りに心配される事も、周りが自分を困ってるなら助けたいと思ってる事も。


まるで分かってないんだろうな。







人助けとかは御雷とかの仕事だと思ってたんだがな…………。











「お前は、どうしたいんだ?」





「……………え?」

「だから、お前はどうしたいんだ?」


「え?

その、どういう、事ですか?」

「そのまんまの意味だよ。

お前は今、どうしたいんだ?」


「何を言ってるんですか?私が出来る事なんて何も………」

「…………」

哀れだな………こいつは…………


酷く……哀れだ。



「どうして?どうして私にそんな事聞くんですか?

今はモフさんに任せるしか」

「狼牙は放っとけば御雷がなんとかするさ。

だから彼奴の事は心配しなくても良い」



「そう……ですね。

なら、尚更何で私に「お前もボロボロだから」











…………え?」









「何を……何を……言って…るんですか?

私は大丈夫ですよ!?昨日は確かに泣いちゃってたけど今はちゃんと立ち直ってます!」


「さっきあんなに彼奴等の事思い詰めてたのに?」



「あれは………そりゃ、思い詰めますよ!!

狼牙は……」


「言っとくがお前に彼奴がああなる前に助ける義務なんてねえからな」


「ありますよ!だって私はそうしないと!!「私は……何だ?」ッッ!!」


威圧の込められた低い声に顔を上げると、彼は酷く哀しげで、優しげな目で私を見つめて来ていた。


何で?何でそんなに……








「はぁ、やっとコッチを見たな………

……無意識か?それ」



…………え?



「何を」


「お前、今まで一回も俺の目をちゃんと見てねえよな?


結構会話してたし、お前は俺の発言に結構驚いてたのに、一回もだ。


おかしいだろ。お前………






何をそんなに怯えてるんだ?」












そう言われ、冷や水を掛けられた様な気分になる。


怯える?私が?



『貴様等姉弟は道具に過ぎない。

使えなければ捨てられる。姉弟共々捨てられたくなければ、さっさとこの程度こなせる様になれ』


無機質な目で此方を見る父の声を思い出す。



それからだろうか?




誰かと話す時、あの目を思い出してしまって顔を見れなくなったのは。



あの時、私は心の何処かで期待していたんだ。

あの人の家族への情を。



それが砕け散ったあの日から、誰にも期待出来なくなった。




「心当たりがありそうだな」


その声で現実に引き戻される。








私は、何を……怯えてるんだろう?


改めて、チルトさんの瞳を見る。


一見無機質だけど、私の事を心から心配してくれる事が分かる。



あぁ、何で今まで見て来なかったんだろう。



見たら分かるじゃないですか…………


此の人や、モフさん。他の屍兎の皆さんや、千年京の皆も、父とはまるで違うというのに…………



そんなに怯えてるのを見抜いたら、此の人達は身近な人なら誰であろうと心配するに決まってるのに………



「………バカみたい」



自然と笑みが溢れる。



あぁ、こんな風に笑ったの、何時ぶりかな?




「ッ!!」

チルトさんが目を見開いてる。




「??どうしましたか??」



「………いや、何でもない

…………何か吹っ切れたみたいでなによりだ。

それで、








お前はどうしたいんだ?」






「うーん。どうしたい?と言われましたが、そもそも今、私達戦ってる筈でしょ?」

「ふむ………まあ、そうだな」

「じゃあ戦いましょう!!」



『炎符』



私は炎魔法を放つ札を投げつける。



『銀の領域』



札は魔法を撃つ前に凍らされて終わる。

接近じゃあの魔法に凍らされて終わりですね……

それに、もう直ぐあの魔法の領域の範囲内です。


モフさんが強烈過ぎて忘れがちですが、チルトさんも相当なチートですよね。


順位的にも格上ですし。ですが、


「順位の違いが戦力の決定的な差では無いと言う事を教えてあげます!!」

「どっかで聞いた事があるセリフだな」


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