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屍兎は自由人  作者: 平成兎
第1章 屍兎
16/75

努力している天才vs努力する天才

星のカービィスターアライズを買いました!!


面白いですので、皆さんも買ってみてください_(:3」z)_

蒼崎 海斗。

父は保育園の先生をやっており、非常に温厚な性格をしている。

母は大手企業の社長をやっており、非常に淡々としている。

ここまで言えば分かると思うが、此奴は母親似だ。

一度家に遊びに行った時に、海斗と海斗母とが睨めっこして、魔術の話を討論し続けており、

海斗父が遊びに来た俺に挨拶をして、二人が使ってない方のテーブルに案内してくれて、苦笑いしながら、海斗がこんな状態な事を謝って来た。

そして、その次の日に海斗は氷の魔術体系を完成させて、俺に勝負を挑んで来た。

水系統の魔法と思い、水系統特有の絡め手を警戒していた俺は、氷に拘束されかけて、ギリギリの所まで追い詰められた。


天才とは、才能と趣味趣向が一致し、その上で其れを発揮する環境を整っているか、整える能力がある者達の事を言うのだろう。

天才が努力をしてないと思われがちなのは、

普通の人が努力と呼ぶ物は、天才にとっては趣味や、楽しい事だからというのもあるのだろう。

そんな、時代と環境が完璧に適合した天才に相対しているのは、俺の妹、月白 紅音。

紅音は物心がついた時には、既に両親は居なかった。

どうやって暮らしていたかというと、

世界中を遊び歩いてる、祖父母から生活費、学費等を払って貰い、

近所の魚屋や、八百屋のおっちゃんおばちゃんに色々送って貰い、其れを俺が料理して、食わせたりして、過ごしていた。

今は道場の門下生から払って貰った月謝と、

祖父母から送られてくる金で生活している。

そんな生活で、不幸だったり、親の愛を知らずに過ごしたとか思うだろうが、

紅音も俺も別に不幸とか思った事ないし、

そういう環境でも、紅音は変に擦れずに其れなりに兄思いだ。

同情なんてするな!!

なんていうテンプレセリフを吐いたりする程惨めな気持ちになったりもしてない。

金が少なくて、貧乏生活……

という事も無い。

其れは今の生活を見ていただければ分かる事だ。

最新の超人気ゲームを兄妹揃って、10時間前から並んで買ったり、兎買ったり、

その他、紅音も俺も買いたいゲームや本を買えてる。

何故そんなに金が有るのかというと、

祖父母から送られて来るお土産や、金が多いからだ。

しかも、其れにプラスして、道場の月謝。

ガッポガッポである。

そんな訳で、貧乏でも無いのに、祖父母から金を貰い続けるのは何か嫌なので、

もう大丈夫と電話で伝えたら、

「幾つになっても可愛い孫なんだから、爺ちゃんと婆ちゃんに世話を焼かせちょくれ!!」と、祖父にガチ泣きされ、大人しく貰っている。

という理由で、金はある。

話が逸れてしまったが、そんな理由で、紅音は環境面は特に問題は無く育った。

が、才能と言う意味では、紅音は残念ながら、天才とは呼べるものは無かった。

紅音は其の事に早々に気が付いていた。

故に、紅音は、自分に合った、自分が本気で打ち込む一つを探すのを辞めた。

しかし紅音は、諦めたりはしなかった。

打ち込む一つを探さないという事は、自分の長所を探さないという事だ。

逆に紅音は、短所を埋め始めた。

勉強では、苦手科目を積極的にやり始め、

運動では、短距離走が得意なので瞬発力を上げるのではなく、持久力を上げた。

そうする事で、紅音はほとんどの事を高レベルでこなせるようになった。

free onlineに関しても、

炎魔法が苦手としている、速攻の魔法や、

対単体の魔法を作り、炎魔法の弱点を限りなく少なくした。

紅音は海斗のように、長所を限りなく伸ばして強みにする事は出来ないが、

短所を限りなく埋め、弱点を減らす事が出来る。

海斗は努力していて、才能もある。

紅音は努力を効率良く出来る。

二人共、種類は違うが天才同士と言えるだろう。

そんな二人だが、非常に相性が悪い。

片や、頭を使う事に於いては天才だが、自分の取り組んでいる事以外は興味なし。

片や、努力する天才で、ほとんどの物事に真剣に取り組む。


相性は最悪だ。


だから、紅音は海斗が苦手で海斗と出来るだけ関わったりしないし、海斗もああ見えて紅音が苦手で、大好きな魔術談義も紅音とだけはしない。



唯、どちらも譲れない場面なると、急に正面から衝突しようとする。

何が言いたいかというと、

こういう風にお互い本気で戦ったりする機会は稀なので、

折角お互い、魔法使いで、エルフのプレイヤー同士で、此れから同じギルドで活動するのだから、これを機に親睦を深め合えば良いと思う。

さて、前置き?が長くなったが、そろそろ始めるとしよう。












『野郎共ォォォ!!!!ノってるカーーーーイ!!!!!??』

「ウォォォォォォォ!!!!!」

『さあさあさあ!!!ノリノリでやって参りました!!!!

6日後に控えた最大手ギルド三つとの戦いにて、千年京のギルドマスター、妖狐さんと、その弟である魔狼さんとのタッグマッチにて!!!新設ギルド、屍兎のリーダー!!

月兎と組む魔術士を決めるこの一戦!!!

実況はこの俺!!屍兎の諜報役!!

隠者でお送りします!!

解説には、二つ名の魔術士であり、数日後に

この二人のどちらかと戦う事になる、妖狐さんをお呼びしています!!!

妖狐さん!今日は宜しくお願いしますね。』

『ハイ、宜しくお願いしますね』

『さあさあ妖狐さん。今回の試合、どういう戦いになると思いますか?』

『そうですね。先ず二人共魔術士なので、心理戦になります。なので、膠着状態が続き、両者動かなくなる可能性があります。次に、二人共二つ名持ちですから、今までの戦闘記録が残っているのですが、蒼銀は、自分だけのオリジナル魔法系統

である、氷魔法を使用し一瞬で相手を凍らせて、相手にトドメを刺さずに放置するというものが全てでした。その為、氷の拘束以外の攻撃手段が不明です。

そして、炎精も、炎で一気に焼き払うという事以外はしてないんですよね。

つまり、二人共攻撃手段に同じ魔法しか使ってないんです。

だから今回の戦いは、先に魔法を見せ切ってしまった方が不利になると思いますよ。

二人共二つ名の魔術士ですから一度見た攻撃手段は、よほど強力でなければ一瞬で対策を立てられてしまうでしょうしね』

『なるほどぉ。分かりやすい解説、、ありがとうございます。

さてさて、皆さん待ち切れないご様子ですので、選手を紹介させていただきます!!!!

その選手は、驚きのメンツです!!!

西の門から出てくるのは……

可憐な少女!!!

しかし侮る事なかれ!!!彼女は、炎を華麗に使いこなし!!!敵を的確に焼き尽くします!!その火力は、free onlineの魔術士随一を誇ります!!!

二つ名ランキング第7位、炎精!!!!

ヒノコォォォォッッッッ!!!』

自分のプレイヤー名が呼ばれると同時に門から場内に入る。

すると、「オォォォォォ!!!!!」

という、叫びが周りを埋め尽くす。

凄い人。何時もなら多少は緊張しただろう。

でも、今は全然気にならない。

私の意識は周りの熱気や、歓声に、一切向けられる事など無く、

唯、一点、正面に見える入場門に意識が向けられていた。

兄にの親友。

幼い頃からの付き合いの幼馴染の様なもの。

同じエルフのプレイヤー。

同じ二つ名の魔術士。

同じギルドの仲間になる。

色んな関わりがある。リアルでも、ゲームでも。

でも、今彼は・・・巨大な壁だ。

色んな事に挑戦して来たけど、

間違いなく私が当たって来た壁の中で、

最も高い壁だ。

私は……挑戦者だ。

あの天才に挑む……挑戦者だ。




……上等じゃない。

絶対勝って……勝って……この壁を越えてみせる!!!!













『対する東の門から入って来たのは、オリジナルの魔術体系を作った天才!!!

更に、その正体は二つ名ランキング第五位の蒼銀!!!

エルフの魔術士!!チルトォォォォッッッッ!!!』

はぁ……メンドくさい。

御雷は、

「二つ名上位の魔術士同士のガチの殺し合いとか、絶対人気でるから、折角だし、コロシアムでやろう。

明日の昼間位に客呼んで」

と、言ってたが、正直怠いな。

やるなら、昨日の夜のうちに決着をつけたかったんだがな。

………まあ、良いか。

普段戦うとなると、不本意にpvpに巻き込まれてやる事が殆どで、やる気なんざ出ないが………

今回は、こういう大勢の前で何かするのが嫌なだけで、戦う事自体は俺の意志だ。

月白 紅音、いや、炎精。

アイツは、俺が戦って来た魔術士の中で、間違いなく最も強い。

御雷は、「紅音には努力する才能がある」と言った。

確かにそれも、俺にあってアイツに無い要素の一つだろう。

だが、彼奴の最も大きな長所は恐らく其処じゃない。

彼奴の真の武器は……精神力だ。

自分には向いてない。

そう分かっても、止まらない。

自分が納得するまで辞めないし、めげない。

言い方はアレだが、彼奴は謂わば精神の怪物だ。

御雷みたいな、単純に凄い奴も厄介だが、一番厄介なのは、こういうタイプだ。

こういうタイプは、伸び代が未知数だ。

だから、予想外の強さを発揮したり、予想外の行動を取る。

読めない事が前提な御雷と違い、読めない事そのものすら予想外の相手だ。

例えそれを理解してかかっても、理解の外に行かれる。

だから、此奴は苦手だ。

………弱気は此処までだな。

相手がどうあれ本気で勝ちに行くだけだ。













『さあさあ!!!両者、向かい合いました!!!

其れではレフェリー!!

試合開始の合図を!!!!!』

隠者の合図で、レフェリーを担当する男が、

手を振り上げ、息を大きく吸う。

「試合、開始ィィィィィィ!!!!」

手を振り落とし、試合開始の宣言をする。

その瞬間。



蒼と紅が……激突した。




文章力を鍛えたい٩( 'ω' )و

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