宣戦布告だ!! 前編
今回は主人公大暴走。
其れではどうぞ!!
やあ、みんな。俺だよ。モフ太郎だ。
あの後、慎吾に色々聞いて手続きを何とか済ませたんだが…………
「何か足りないんだよなぁ」
そう。何か足りん。
「あ、やっぱり?私もそう思ってたんだよねぇ。
コレで終わりって何か拍子抜けというか」
「何言ってんのよ。ギルドは作ったんだし、
後は、放っておけば知れ渡るでしょうし、
もう充分でしょ」
「………ふわああぁぁ」
「何かするんすか?」
「今考えてんだけどさぁ、何しよっかねぇ?」
今俺達は、始まりの街中央の噴水広場で駄弁っている。
「うーーーん…何か無いかなぁ
……あ!!そうだ!!」
「わぁ!!どうしたの??」
「急に大声出すなバカ」
「なあ、慎吾、お前確か、スキルで、ーーーと、ーー、作れたよな?」
「え?はい。それがどうかしたんすか?」
「カイト。お前確か、ーーー作れたよな?」
「ああ」
「何か悪巧み?」
紅音が嫌そうな顔で言う。
そんなに嫌?
「あぁ、ギルドを作るだけだったら、インパクトが足りねぇからな。此の作戦も足せば、宣伝効果にもなる」
「その作戦は?」
「早く教えてよー」
「まあそう急かすな。いいか、まず___」
ふふ〜ん。上手くいきました。
此れで、少なくとも私とモフさんが組んでいると思わせる事が出来るでしょうね。
モフさんにその気が無くとも、成り行きで私と組まざるを得なくなります。
モフさんは、黒剣や、白盾のギルドには入らないでしょうし、ギルドを作ったとしても、五、六人の小ギルドでしょうし、千年京の傘下だと私が言えば、誰も疑わないでしょう。
それで、モフさんを仲間に出来たら、
ウフフ。
パリーン
「!!!!」
音のした方を見る。
其処には、
「水晶?」
そう思い、触れようとした瞬間、
爆発した。
「キャア!!」
パァン!!ドカーン!!パリーン
「イエーイ!!!燃えろ燃えろぉ」
あぁ、やってしまった。
どうも、皆さん、ヒノコこと、紅音です。
私は今、あのバカ兄の指示で、灰トと千年京前に来ています。爆弾と煙玉と癇癪玉を大量に持って。
何故こんな事になっているかと言うと、
バカ兄が。
「慎吾の作った煙玉と癇癪玉。カイトが作った、紅音の魔法を込めた魔水晶」
魔水晶。
商店で売ってある魔法を込められる水晶。
魔法を使えない人の為の水晶で、盾として加工する事で、魔法防御力が高い盾を作れる。
非常に値段が高い為、そう簡単に使えない。
でも、海斗さんは、五分掛かるけれど作る事が出来る。此の天才め。
其れに私の炎魔法を込める事で、この魔水晶は爆弾になる。
という、使い方さえ考えれば、色んな方面で使える物全てを、あのバカ兄は「煙玉や、癇癪玉と一緒に、最大手のギルド三つにそれぞれ、三チームに別れて、投げ込め。
慎吾は、この事をネットとか、情報屋とか使って、宣伝しろ」
と、指示を出した。
頭がおかしい。
え?反対しなかったのか?って?
そりゃしたわよ。でも、他のメンバーの意見は、
「魔水晶を作る練習になるし、丁度いいな」
何処が!!!!??最大手ギルド三つに喧嘩売るのの何処が、丁度良いのよ!!!??
「わ〜。面白そー!!!」
面白いからって何でも許可してんじゃないわよ!!!!
「了解ッス。じゃあ、今起きてる情報屋連中買収して、情報拡散させて来るッス」
その優秀さを他の事に生かして!!!!
『マスターのやる事は、大抵楽しいねー!!』
どんだけ楽しくても最大手ギルドに爆弾投げ込む事には疑問を持ちなさいよ!!!
『マスターの作戦なら、大人しく従います』
大人しくしないで!?抵抗して!!!!??
…………と、こんな感じよ。
そして私は灰ト一緒に千年京の前に来たわ。来てしまったわ。
来てしまったからにはしょうがないから、落ち着いて投げる場所とか、逃走方法とか考えようって、灰トに言おうとしたら……
灰トは何の躊躇もなく……
「うぉーーーー!!!くたばれ女狐ぇ!!」
そう言って、爆弾を彼女の部屋に投げ込みました。
そして、今に至ります。
「よーーくもやってくれましたねぇ!!!」
「げ、出て来た!!ヒノコちゃん!逃げるよ!」
もう勝手にして………
ドカーーン!!!パリーーン!!パン!!パン!!
どうも、皆さん破軍之白刃です。
私とドクロは今、爆弾を白盾騎士団のギルドホールに投げ込んでいます。
爆弾も凄まじい威力ですが、煙玉には、催涙効果が有るようですね。
先程から珍しく彼岸が大人しいのは、煙玉の煙を吸ったからでしょうね。
「うぅ、マスターのバカァ。絶対分かって
て教えなかったでしょこれ。後で絶対仕返ししてやるぅ」
鼻水と涙で顔を濡らしながら、ドクロが此処には居ないマスターに文句を言う。
まぁ、マスターも知らなかったのでしょうが、言っても無駄でしょうね。
其れは其れとして、此の作戦。とても楽しいですね。派手で爽快ですし、おっと、中から敵が出て来そうですね。
「ドクロ。一度引きますよ」
「ん?りょうかーーい。
うぅ、前が見えねぇ」
何をやってるのでしょうね。此の子は。
「君達かな?この騒ぎの犯人は」
「!!!!」
一瞬で接近された。
そういえばマスターが、「どのギルドにも、上位の二つ名持ちが居るから気をつけろよ〜。」って言ってましたね。
つまり、この男が……
「白盾…………」
「まあね……君達は何者かな?」
「月兎の手の者とだけ、言っておきましょう」
「!!!」
思った通り驚きましたね。
ふふふ、やはりマスターは凄いですね。
私は、頰を緩ませつつ、煙玉を白盾に投げつける。
「くっ、しまった」
「今の内に引きますよ。ドクロ」
「ゲホッ、ゲホッ、投げるなら言ってよぉ〜」
私はむせるドクロを連れて、退散する。
「さて、後はマスターが、作戦通りに進めるでしょうね」
「ウガァァァァァぁぁぁぁぁ!!!!!!
フッザけんなぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
「キレすぎだろ。血管切れるぞ」
「誰のせいダァぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「無論。俺のせいだな」
やあ!俺だよ。全ての元凶、モフ太郎だよ!
今、俺と海斗は黒鬼騎士団を爆破しに来ている。
爆破開始して約1分くらいで、ブチギレの黒剣が出て来て、追い掛け回されているよ。
え?海斗?
海斗は、
「やはり、魔水晶の製作を行い続けた事で、補助スキルを手に入れられたな。だが此のスキルは魔水晶の製作を補助するのでは無く水晶の製作を補助する物のようだな。という事はスキルのレベルを上げる際には、やはり魔水晶では無く他の作りやすい水晶にしよう。レッサークリスタルならば、手頃に作る事が出来るがレベルは上がりにくいだろうな。ならば序盤はレッサークリスタルでレベルを上げ途中から地水晶を作るとしよう。そうすれば、レベルを10に早く出来るだろうな。」
このザマよ………(呆れ)
あのバカ、のめり込むと、周りが見えなくなるからな。
というわけで、しょうがなく俺が黒剣の相手をしている。はぁ、彼岸も破軍も居ないし、アイツも居ないし、投剣作製で作った剣しか無いのに、此の化け物の相手すんのは、キツイんだけどな。
流石にそろそろヤバいし、あのバカそろそろ正気に戻すか。
「おいカイト。そろそろ逃げるぞ」
「ん?……了解。」
「逃がすか!!!」
「そう簡単に捕まるかっつの」
さて、此処までは予定通りだな。
…………取り敢えず逃げるか。
_(:3 」∠)_な?ぼうそうしてたろ?




