Epilogue ある史学教授の考え
この話ができた根本です
その部屋は、神気に覆われていた。部屋は、本で覆われ沢山のにより埋め尽くされていた。
彼がその部屋に訪れたのは一つ。彼の中で歴史が変わったのを感じたから。案の定、彼が探していた本は二冊あった。
2つとも、ある人物について書かれた本だ。しかし、内容が大きく変わっている。
妻が、同じ武家の娘が天皇の姪に変わり。武家の娘を娶った事で関係が修復された、小早川家と気づいたら仲が良くなってたり。関ヶ原の戦いで有名な、小早川秀秋が養子から実子に変わってたり。
色々、変わりすぎていたのだ。
その中でも、一番変わっていたのは妻の容姿。
本当の妻は、どこにでも居るような黒髪黒目の女性であった。しかし、銀髪に紫苑色の瞳の、息を呑むほどの美女に変わっていた。これには、彼も溜息を吐くしか無かった。
其れを企てたのが、彼の上司とも言える人間だとわかったからである。そして、彼女の手記により、上司の弟が関与していたことも明らかになった。
「それにしても、親子合わせて、胡蝶蘭ですか…」
胡蝶蘭の花言葉は、「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」。色で分ければ 、白い胡蝶蘭は「清純」。ピンクの胡蝶蘭は「あなたを愛してます」。西洋では、「love(愛情)」「beauty(美)」「luxury(高級、豪華さ)」「refinement(上品、優雅)」など、愛に関することなのだ。愛を信じない上司には、珍しい事だ。
だが、胡蝶蘭の学名の「Phalaenopsis aphrodite〈ファレノプシス・アフロディーテ」は、ギリシア神話の愛と美と豊穣の女神アプロディーテ(Aphrodite)に由来してる。昔ヴィクトリア時代の英国では、蘭はあまりお目にかかれないような美しい女性に例えられていた。また、蘭は左右対称の美しい花を咲かせることから、「完全なる美」をあらわすとも言われていた。
つまりは、上司を表すにはピッタリな花なのだ。まぁ、本人は認めないだろうが。
上司はとっても優しい人だ。歴史を変えたにも関わらず、その人物達の魂を輪廻転生しているのだから。
今の彼女達の魂は、上司の再従妹弟達である神子と一緒になっている。彼女が来世でもっと願ったように、今までの人物もそう願ってきたので、上司はずっと自分の神子と神子の夫として、転生させていたのだ。
「申し訳ございません。貴方様に尻拭いをさせてしまい…」
ある女神の暴走を抑えきれず、本来は過去に干渉しない上司が、干渉するほどの騒ぎになった。自分の責任では無いのだが、上司には懺悔する事しか出来ない。
「今度こそ、幸せに生きて下さい。…紫苑様」
彼の声は、銀髪が月光に照らされ、薄暗く光る部屋に消えていった。萱草色の目に、沢山の涙を溢れさせながら……。
全ての原因は、あるお話に出てくる女神様(笑)です。
彼の上司が、干渉することにより、その女神様(笑)の影響を無かったことにしました。
しかし、迷惑をかけた事に責任を感じ、愛を感じてもらう為に、その名に胡蝶蘭を与え、その花言葉の通りになることを祈ります。
彼女達の魂は、輪廻転生をし続け。今も銀髪に紫苑色の目の少女と、黒茶色の髪と黒茶色の目をもつ少年に受け続けられて居ることでしょう




