5/5
壊れた日常
太陽が昇ってしまった。
一睡もできなかった。
家まで送ってあげればよかったと後悔が止まらない。
コンコン
「入るよ。」と、母がドアを開け入ってきた。
「落ち込むのはわかるけど、学校行きなさい。落ち込んだところであなたは何もできないんだから。それに、きっとお友達の男の子と一緒にいた方がいいよ。」と母が落ち着いた声で言った。
友達が待っている。彼もきっと後悔してるだろうと思うと不思議と学校に行く気になった。
身支度を整え、少し遅刻して学校に行った。
「大丈夫か。」そう男は言った。顔は、泣きはらしたようで、目の周りが赤く、クマができて、やつれていた。
自分のことだけでもいっぱいいっぱいなのに、気にかけてくれてることを感じ、感謝が止まらなかった。
「大丈夫。君の方こそ大丈夫じゃなさそうだよ。」と笑って返してやったら、男は、あははと笑っていた。
僕たちは放課後、神社でお参りしてから帰った。
無事に帰ってきてくれますようにと願いを込めて。




