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まどろみの中で
地球
生命の星
あんなに美しい星を
どうして誰も覚えていないのか
その体に流れる鮮血は
百パーセント
地球の血だというのに
情報操作
かつては架空の世界でのみ
形があったものだった
そんな技術が実現しないはずがなかった
随分と昔に発達した技術だ
でも
果てしない時がたった今でも
その技術は
「未解明」
とされている
何を意味するか
今生きる人類はみな
情報操作済みというわけだ
地球という歴史とともに
夢の余韻は長かった
玲人の思考は
新たな境地に足を踏み入れたようだ
「地球は、壊れたのか?」