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序章 東京都世田谷
力試しのつもりで投稿しました。
精一杯やりますのでぜひ読んでやってください。
「美しい……君はなんて美しいんだ……」
高級なスーツで身を包んだ初老の男性が、目の前にある奇抜な物体───緑の液体に入っている人間のようなもの───を見て嬉しそうに言った。
「パパ……」
“それ”は呟く。“それ”は目を疑うほどの美貌を誇り、肌はまるで死人のように青白い。
“それ”は緑色の液体が入った円柱のような形状の水槽の中に生まれた時から入っている。
自分がなぜ生まれたかもわからない。なぜここにいるかも分からない。でも目の前の男が“パパ”であることを知っている。
“それ”にとっては、その事実だけで十分だった。
「そうだ……私がパパだ……」
男は笑いながらそう言うと、“それ”を水槽から出した。
「さあ……楽しい楽しいパーティーの始まりだ………」
そう言うと男は、ある計画の“準備”を始めた。
次回は超能力者が登場する予定です。お楽しみにっ。