表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
35/248

アンダーグラウンド幕張4

「事務所は諏訪さん一人なん?」


 発進してすぐに美鈴さんが逢川さんにそう尋ねた。


「そうだよ。まぁ大丈夫でしょ。つーかいつも諏訪ちゃん一人みたいなもんだし」


「おいおい。可愛そうじゃんよ。諏訪さんだって寂しがってると思うよ?」


「ハハハ、ないない! あんなでも鉄の女だよ? ウチの会社で一番メンタル強いのあの子なんだから」


 逢川さんはそんな風に軽口を叩くとウィンカーを右に出した。また酒々井方面。最近はこっちばかり来ている気がする。


「そうかなぁ。あれでなかなか諏訪さん乙女~! な人だと思うけど」


 美鈴さんはそう言うと逢川さんを横目で見た。バックミラー越しに美鈴さんの嫌らしい目が見える。


「そうかぁ? まぁいいけど……」


 それから私たちは富里インターチェンジから高速道路に乗った。行き先は幕張。あの巨大テーマパーク近くの街だ。


「あの……。今から衣装屋さん行くんですよね?」


「ああ、そうだよ。本社の近くに『アンダーグランド』っていう店があってね。ウチのエキストラの衣装はだいたいそこに発注してるんだ」


 逢川さんは私の素朴な疑問にシンプルに答えてくれた。アンダーグラウンド。とてもディープな響きの店だ。


「通称『アングラ』ってウチらは呼んでんだけどね。あそこの店長変わってんだぁ」


 美鈴さんはそう言うと「ウエェ」と舌を出して戯けた。


「ちょっとメイリン。あんまり聖那ちゃん脅かさないであげなよ」


「アハハハ、ごめんごめん。でも……。そうね。ちょっと面くらいかもしんないよ? ねぇ? 逢川さん?」


 美鈴さんは逢川さんに話を振った。逢川さんは「ん? まぁ、そうな」と曖昧に返事をする。


 そんな話をしながら私たちは幕張方面に向かって走った。アンダーグラウンド……。いったいどんな店なのだろう?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ