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戦闘開始

20XX年 7月1日02:00 与那国空港

ここ与那国には陸上自衛隊1個中隊が置かれているだけだ。これでも空港警備のため増員された方だ。

 島の警備と、昨日到着した空自の戦闘機を守るのが主な仕事。与那国島は日本の玄関口となる重要な場所だ。夜中にもかかわらず民間人が空港を取り囲み、「出ていけ!」と非難している。こいつらのためでもあるんだがな···。さすがにF-15の行き交う音は強烈なようだった。




同時刻   与那国空港前 中国人民解放軍"飛龍"部隊

「攻撃開始」デモをしている民間人に扮した"飛龍"特殊部隊は遂に行動を開始した。空港入り口では複数の日本兵が警備に就いているようだった。連中も、まさかデモ隊にゲリコマが潜んでいるとは思わなかっただろう。


「ズドンッ!」離陸しようとしていたF-15Jが突然炎に包まれる。その後駐機していた戦闘機も次々と爆発し、あっという間に12機のF-15Jが鉄クズとなった。後方の部隊が空港滑走路に迫撃砲を発射したのだ。


空港前でも、咄嗟の出来事に日本兵が混乱しているようだった。空港で派手な爆発があったため、デモ隊を警戒している者はいなくなった。デモ隊に扮した"飛龍"隊員はバッグに隠していた95式小銃を取り出し、空港前の陸自隊員に向けて射撃を開始した。

「パン、パン、パン!」単射だが、高度な訓練を受けた特殊部隊から撃たれる銃弾は次々と陸自隊員に吸い込まれて行く。高機動車の乗員も撃ち抜かれ、フロントガラスに血飛沫が飛び散る。「パパパパパ!」分隊支援火器による攻撃だ。しかし中国が使用しているPK機関銃ではなく、日本も使用しているMINIMIの音だ。十字砲火により、あっという間に1個小隊が消滅した。この辺の陸自部隊は一掃された。無傷の"飛龍"部隊は何事もなかったかのように引き上げていった。




同時刻   与那国空港 警備隊

F-15の残骸しか残っていない。1機100億円の機体が12機も破壊された。イージス艦1隻を無力化されたようなものだった。迫撃砲攻撃により、パイロットや民間の空港管理者など20人が死亡。さらに銃撃を受けた、陸自隊員や空港警備員が39人死亡···あっという間だったが、60名も殺されてしまった。

 空港前の警備隊も反撃しようとはしたのだが、どれがデモ隊でどれが敵なのかわからなかった。武器使用には厳しいため、敵と断定できるまでは撃てない。こんな状態で応戦できるわけがない。


明らかにゲリラによる攻撃だった。よって残った陸自部隊で掃討作戦を行うこととなった。中国による攻撃ならば防衛出動命令も発動するだろうから、人員も確保できるだろう。それまでにどれだけ戦死者が出ることか···




同時刻   広島 海上自衛隊呉基地

今度は本物の攻撃だった。イージス艦1隻、ヘリ空母1隻、その他護衛艦4隻が大破した。死者も200名は越えるだろう。


複数のラジコン機がヘリ空母に突入、甲板や艦橋が破壊された。その後迫撃砲のものと思われる砲撃を受けた、イージス艦、護衛艦が損傷。基地入り口では武装した集団に襲撃され、警備員が皆殺しとなった。ここまで被害を受けたのに敵の情報は一切つかめなかった。

 警察のヘリが捜索に協力してくれたが、RPGで撃墜され、市街地に墜落。民間人にも死傷者が出た。さすがにもう防衛出撃しかないだろう。




05:00 東京 危機管理センター

「与那国、那覇、佐世保、呉、築城、それから横須賀でも、武装集団による襲撃を受けたそうです。」防衛大臣が報告した。「被害は?」首相が問う。「まだ集計中ですが現段階では、F-15Jが25、F-2が14機損失。海自ではイージス艦や空母を含む11隻が損傷、そのうちフリゲート1隻が沈没。陸自は隊員180名が戦死。海自と空自でも、レーダーサイトや兵舎も襲撃されたため、相当な被害があるでしょう。自衛隊全体では1000人以上が死傷しています」

 一息ついて、「それから中国軍に動きがありまして、空母艦隊が寧波を出発して、尖閣に向かっているそうです。···今回のゲリラ攻撃と言い、明らかに中国による侵略です。防衛出撃を発令した方がよろしいかと。国民も支持しています。」「···どうしてこんなことになった?」首相がまた問う。「罠ですね。まんまとはまりました。自衛隊を尖閣に来させて戦争の口実を作ったのでしょう。米軍もいませんから、マズイことになりますよ」「そうだな···」首相が呟いた。

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