表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』開店です 〜足立区から出勤、本社と提携。手作り特大角煮おにぎりが爆売れ。夜は常連S級冒険者のほのぼの居酒屋に。  作者: 柿野たね
第1章 異世界でコンビニ始めました

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/72

第16話 ママとニャァ娘が再来店『おもちゃ2個半額』〜バイト男子は大声で刀剣談義〜

 昨日は襲撃事件で数時間の臨時休憩を入れた異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』。

 折角来てくださったのに入れなかった親子連れやお客様。今日は無事営業してます。

 みんな、また来てくれるでしょうかね?(ドキドキ)

「あれ?今日、街が静かだね。」

「そういえば、ドンスカドンスカって朝鳴らなかったね。」

「りおちゃん、ドンスカって、いつの時代の擬音?」

「店長って呼べ」

「店長、で、いつの時代の擬音?」

「知らん!」


 なんとなく使った擬音まで漫画ネタだと思うって、どういうこと? 甥っ子からもオタク認定なの?


「確かに朝から静かよね。」

「創世神国の奴ら、魔法弾打ってないよね」

「「「「打ってないねえ。」」」」


 冒険者の皆さんがギルドに向かった後、午前中はお客様が少なく、女子組はのんびり調理場でおにぎりとおにぎりセットを、僕はフライヤーに陣取って、コロッケと唐揚げを。あさは調理台で唐揚げの下準備。それぞれの作業をしながら、井戸端会議の真っ最中。女性たちが集まれば、(かしま)しいものです。


 教会のおばちゃんたちもよく喋ったなぁ。


 福の神は夕方便の配送に昨日置いて帰った冷凍庫付き配送車をかっ飛ばして、お弁当工場と併設の配送センターへ。安全運転しろよ!


 今のところこの1台だけで日本と同じく朝と夕方配送することになっているが、昨日は社長のわがままで、今日の分まで夕方便に入れておいたというわけである。

 マジックバッグがあるからできる裏技で、賞味期限のラベルは半日プラスして、日付の表示の最後に“m”をつけて、販売店SCプレオと表示してる。日本で他のお店にうっかり流れた時対策である。保健所に気づかれたら、怒られるかも…。

 ま、こっちに来れる職員さんいないから、うっかり配送さえしなきゃ大丈夫かな?


 社長のツッコミがなくて、みんな忙しそうだから、フライヤーの前、つまらないなぁ……


 ……


 男の子3人はレジと商品陳列担当。お客様がいない時は大きな声でなんか話してる。


「秋山先生の刀、あれ日本刀だよね。」

「ドボルジンクさんが打ったんだよね。」

「備前長船の刀鍛冶さんみたいに、白装束で打ってるのかなぁ?」

「はるき、刀鍛冶見たことあるの?」

「家から近いから、お父さんが連れて行ってくれたよ。」

「いいなぁ〜」


 俺も連れて行ったぞ。忘れてるんじゃないよな!


「ブルっ寒っ!」

「あ、ごめん、ドリンク冷蔵庫のドア開いてた」

「違う、調理場から怒りの波動が…。俺も連れて行ったのに、って言いたい伯父がいる気がする。」

「セリフ長!」(笑)

「リオ店長からの殺気なの?」(笑)


「ま、店長は置いといて、装束はあのままじゃないの?着替える感じしなくない?」


 勝手なこと話してるけど、男の子はやっぱり剣士や鍛治に興味あるんだねぇ。

 叔父さんもあるぞぉ!

 だから備前長船刀剣美術館に連れて行ったんだぞぉ。

 運転してたのは俺だぞぉ!

 無外流の峰を返さない峰打ちも練習したぞぉ!


「学校行って、秋山先生のこと話したりしたら、」

「りおちゃんところに警察官が来ちゃうよ。」

「ちゃんと内緒にしといてね。そばにいる僕も室長に怒られるよ。」

「「はーい」」


「話してみようとしてみ…。話せないから。」

「りぉ…。店長、あ、守秘義務魔法って、話せないのか…」

「秘密保持魔法契約ね」(汗)


「連れて行ったの、覚えてただけでよしとするか!」


 春樹の頭を撫でておいた。


「お客さん来たら、おしゃべり聴かれないように気をつけてね」

「聴かれなきゃ、いいの?」

「まぁな、こっちの人にも内緒のこと多いから、気をつけて。あっちのことはしゃべれるから」

「「「そうなの?」」」(驚)


「本当にやばいことは、制約あるけど、普通のことはしゃべれるでしょ」

「うん。あゆみちゃん、コーラのこととか、説明できてたもんね」

「朝、うっかりノートパソコン、使ってるのお二人に見られたし。」(汗)

「「「ダメじゃん。一番やらかしてるのりおちゃん(店長)じゃん!」」」


 ドボルジンクさん、作る気になってたよね。(汗)


「まぁ、お二人もギルマス経由で色々聞かされてる気がするから、大丈夫でしょ」

「「「それでもちゃんと確認してから!」」」

「はーい!」


「あさちゃ〜ん、店長やらかしてるよぉ」

「???いつものことでしょ。」

「「「いつものことなの?」」」

「うん。」


「で、何やらかしたの?」

「お二人が寝ているの忘れてノートBookPro使ってたら、大先生二人に見られた。」

「ギリセーフのアウトじゃん」

「たぶん、あのお二人は協力者だから、そのうちちゃんと話さないとダメだけど、ギルマスさんと確認してからにしないと。」

「気をつけます」


「やっぱり一番ダメなの店長だねぇ」



 はてさて


 お昼休憩のOL(?)さんや役所の人、商店のお使いの丁稚さんたちがお昼ご飯のお弁当を買いに12時過ぎからお店が賑わった。街は一斉に1時半まで昼休憩なんだって。ゆったり食堂に行く上役さんたちも多いらしい。


 なぜか助六が意外と人気で、コロッケ弁当、唐揚げ弁当に次いで3位の売り上げだった。シャケ弁やのり弁、手頃な価格のお弁当が売れて、少し残ってた大盛り幕の内弁当と特盛トンカツ弁当は売れ残った。


 男子3人組が喜んでた。お昼ご飯に狙ってたらしい。


 冒険者のスケジュール確認しとかないと、需要予想はずしそうだなぁ!


 1時〜2時と2時〜3時に分かれて、休憩を入れた。明日からのローテーション、後で考えないと。人数増えたから、楽になったかな?増員の話が出なかったから、昨日まで心配してたんだよなぁ〜。ちゃんと報連相は上からもしてもらいたいもんだ!



「いらっしゃいませ。……こんにちわぁ。」


「今日はお店やってるにゃ?おもちゃ、買ってもらうんにゃぁ〜」

「こんにちは。おもちゃ半額だって聞いて買いに行こうか?って昨日来たんです。この子ったら、それを楽しみにしてて、朝から早く行こう!ってうるさくて。今日も半額セールやってますか?」

「はい、ちょっと待っててね。店長〜、お子様向けのおもちゃ半額セールって、今日も同じですよね。」


「ことりちゃん、昨日心配かけたから、今日はお子さんお一人2個までおもちゃ半額でいいよぉ。」


 昨日、おもちゃ半額という噂を聞いて、楽しみにして臨時休憩中で帰った親子連れが、今日も来てくださったみたいだから、セール継続どころか、拡大セールです。

 昨日はお子様一人1個だったんだけど。昨日と今日2度来てもらったんだから、2個にするしかないよね!


「お母さん、二つ買っていいにゃ?」

「店長さん、商売上手ね。…安いのにしてね。」

「大丈夫です。お出かけに飽きたり、外ですぐ遊べるようにという目的で販売してるおもちゃなんで、普段でもお買い得品ですよ。」

「そうなんですね。好きなの選んでいいわよ。」

「わーい。早く行くにゃ」


 ケモ耳の可愛い猫顔の女の子。あっちに抜け出したら、可愛すぎて大騒動確実だね。ゲート頑張ってブロックしろよ。ま、言わなくても通れませんけどね。


「可愛いバケツとジョウロにゃ」

「お椀とスプーンとフォーク?」

「持ち手のついてる、この縄はどうやって遊ぶの?」

「このお人魚、可愛いお洋服着てる」


「おままごとって、しませんか?この街の子どもたち、大人の真似して遊んだ知りませんか?」

「あ、私もしたした。この子もお友達とパパとママになって遊んでる。おままごとっていうの。可愛い言い方ね。ここでは、まねっこって言ってるかな?人それぞれ違うみたい。」

()()()()とってかわいいにゃ」

「そうね、おままごとっていいわね。」

「真似っこに道具があった方が楽しいでしょ。これ壊れにくい素材なので、子供達が投げたりしても大丈夫なんです。」


「バケツとジョーロ、シャベルもあるの?畑の手伝いに、この子用にちょうどいい大きさね。」

「かわいいお人形さんもお家に連れて行っていい?」

「じゃ、バケツのセットとお人形さんでいい?」

「いいにゃ〜」


「二つ上の娘もいるんですが、後で子どもたちだけで買いに来ても大丈夫ですか?「私も」ってうるさくなると思うんです。」

「お子様だけで、問題ないですか?」

「あ、それは大丈夫。こういう時はお友達と一緒に集まって、誰か大人がついてくると思います。広場やお店の前や街のあちこちで冒険者さんたちも見守ってくれてますからね。」


 その日、手の空いてる冒険者さんたちは、最低報酬(最低賃金みたいな決まり?)だけど街の清掃をしながら警備を担ってるんだって。若手だけしかいなくてダンジョン行けない時とかはそういった依頼で食い繋いでるんだって。ラノベ定番の下水道掃除とか、迷い犬探しとか…。猫は勝手に帰ってくるから探さないらしい。


「それなら、店長、大丈夫ですよね。」


「うーん、趣旨違ったんだけど、子供も大事なお客様。いいよぉ。一人2個までね!」

「付き添いの大人の買い物してくれるって思ってたんだよね。店長、けちんぼです。」

「ことりちゃん、経営戦略というものです」

「あら、正直者の店長さん。そういう人好感持てますよ。」


 ギロっ、レジから殺気!冤罪確定です。流れ弾ってやつです。


「手頃なおやつも買っておいでって言っときます。」

「ありがとうございます。ことりとあゆみ、この二人が対応しますから、女の子に声かけてってお伝えください。」

「ありがとうございます。」


 ニャァっ子ちゃんとお母さんは、その後買い物を続けて、楽しそうに家路についた。


「かわいかったねぇ」

「かわいいにゃぁ〜」

「そうだにゃぁ」

「「にゃぁにゃぁにゃ〜ぁ」」


「はいはい、二人もかわいいよ。さっさと働け!」

「「にゃぁ〜い」」


午後のひとときは、平和に過ぎて行った。平和のままで1日が終わりますように。



 はてさて、3時からは夕方のおにぎりとコロッケと唐揚げ、福の神が運んできたお弁当や惣菜、スイーツ、その他の補充品の陳列、倉庫への搬入とてんてこ舞いで過ごしていた。いよいよ集中討伐組が帰還する時間である。


 汚れたまま帰ってくる人たちもいると考えて、店舗脇には足や装備を軽く洗える水場を男女衝立で隔てて用意しておいた。役立ってくれるといいんだが…。


 シャワーを浴びる強者まで出てこないよねぇ〜。遠い目…。


 ほのぼのした日常で終わりたいので、お楽しみの「居酒屋コーナー」は次回からスタートです。

 ほのぼの回もいいなぁと思われた方は、☆☆☆☆☆クリック、よろしくお願いします。

右端が嬉しいです。


 集中討伐に向かった冒険者たちが帰ってきます。無事帰還だと、いいですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ