第13話 打ち上げ飲み会で…辞令を渡さないで!〜初日の夜は男子お座敷雑魚寝〜
「「「いただきま〜す」」」×全員
「お、おう!」
「「「かんぱ〜い」」」×全員
全員揃うと、迫力あるな!社長たじたじ!挨拶なし?
今日はあっちでもこっちでも挨拶しまくったらしいから、いいか!
タクシーだから、いっぱい飲めると思ってたら、監視班ができてた りおん。
残念でした。やっぱりあさ派が出来上がってる。ボトルワインは却下された。
「「「「これ、おいしいねぇ」」」」
「「これも絶品よ」」
「大婆ちゃん、お肉も柔らかいから、小さく切るね」
「ありがとう…カエデちゃん、ほんとだね、柔らかいね。」
「こっちの生ハムも柔らかいよ。」
「これも柔らかいね。あゆみちゃんもありがとね」
お礼を言いつつも眠そうです。眠っても大丈夫なように、個室の後ろにはソファもある。
幹事さんグッジョブ。
「それにしても、僕らのいない間に、大事件だったらしいね。春樹君、大丈夫だった?」
「えぇ、忘れてたのに、思い出させないでくださいよ。アルノ社長!」
「ごめん、見逃したから、一番興味あったのに、バスの中では恋話が花咲いてたから」
「まぁ、社長としては真っ先に確認したい案件ですね。」
「店長、わかってるぅ」
「大丈夫でしたよ。2時間の臨時休業も取ってくれたから、すぐに落ち着きました。でも、今晩一人になるのは怖いかな?」
「「お座敷でみんなでごろ寝する」」×男子全員
「社長と室長は朝から本社で業務だから、社員スタッフと従兄妹組は雑魚寝ってことで…。」
「冷凍庫付き搬送車はお店だから、福の神と男子はイートインのお座敷、女子はうちのリビングで私と一緒でいいわよね。りおちゃんはお座敷ね。」
福の神って、本社でもそれで通っているのね。フク揃いは貴重。出世の道は途絶えたな!めざせ副社長⁈それしか無いな。副会長もあるか、意外とあった。
「「「はい軍曹!(敬礼)」」」×全員&ピシッ
「お婆ちゃんは?」
「ソファーで寝てるよ」
「お疲れだよね」
明日はお家で寝ててもらおう!
「マイクロはいつ運んだの?」
「柳田さんが借りてきてくれました。」
「それにしても、秋山先生はすごかったねぇ」
「そうなの?」
「朝、先頭に並んでたお侍さん覚えてないですか?」
「あの秋山大次郎みたいな人?」
「後で挨拶もしたじゃないですかぁ」
「巨大鯛の方ね。今日は大量に人に会う一日だったから…。記憶の整理がぁ〜」
「経団の方もパーティーだったんですよね。無理して打ち上げしなくても…」
「じじいと飲む酒なんて、疲れるだけだ。若い社員や高校生となんて飲む機会ないんだから…。無理もしますって。」
「それで無理やり深夜の打ち上げなんて、P社とか大手だったら、コンプライアンス違反で若手から訴えられかねませんよ。」
「私が会社にいたら、派遣さんもまとめ上げて、訴えてやるわよ!」
派遣歴も含めてOL歴の長いあさ、イタリアンの誘惑に負けたくせに言いたい放題である。ま、社長の方も呑みたいのか、真面目なんだか、本性はよぉ分からん。
あさの中では下の方? さっき真ん中あたりまで上昇した? 頑張れ日本の社長!二つの世界がお前の肩にのしかかっている!折れるなよ!
と心の中では、上から目線で言いたい放題のりおんだった。
「??なんだか視線が怪しいんだが、もう酔っ払ってる?」
「あ、りおちゃん、勝手にワイングラス追加してる。何倍飲んだの? もう禁止!」
あさにお酒の追加バレました。
「今日はタクシーだから、潰れたかったのに。運転手はいつも飲めないでしょ!」
「朝から仕事なんだからね。まぁ、おらんでも回りそうだけど、防犯カメラの前で起きてるぐらいはしてもらわないと、みんなが安心できない!」
「即座に駆けつけた叔父ちゃん、春樹君ほっとして、かっこよかったのに。今はダメダメやね。あさちゃんの評価下がるよ。」
「はいはい、こんだけにしときます。」
残ったワインを一気に飲み干した。次ビールにしたかったのになぁ〜。寝酒にワンカップ赤桜…。
ギロっ。
なぜわかる? 解せん!
「助っ人の実さんたち来てくれたから、助かったね。」
「ことりちゃんとみなお姉さんが来てくれて、ほっとしたよ」
「朝まではどうなるか、心配してたのよね。浅田家だけで回るのか?って。」
「「「「明日もよろしくお願いします。」」」」
「あ、明後日以降だけどね、助っ人チームもローテーションに入ってもらうことになりました。」
「そうそう、これ、3人への辞令。」
飲み会で業務連絡する上司と、辞令を渡す社長。
「「「聞いてないです。…こんなとこで発表することですか?」」」
「だってさ、秘密が多すぎて、人事説得するの大変だったんだよ。」
「俺が経団のパーティー行ってる間のどさくさに、室長と人事課長でなんとかした。」
「はい。人事部長もパーティ行ってた隙に、課長説得して、社長決裁にかけました。」
「ハンコ先に推してたから、人事課長もしょうがないって顔して押してくれた。」
「あの部長、融通効かなそうですよね。そこが可愛いと思うんですけど…。」
え、ミナさんて、年上キラー? 社長、対象外らしいですよ。
ギロっ…
ギロっ…
なんでみんなすぐ睨むの? 顔に出てる? 心読めるの? もう魔法習得したの?
「このカルパッチョ、美味しいぃ」
「こっちのカルボナーラも美味しいよ」
「本場のペペロンチーノ、ピリッとしてて大人の味」
「ピザ最高!」
「「「「社長、これお店に出しテェ」」」」
「あるよ。」
「「「「この味には負けてます。」」」」
「はい、精進します。」
「「「「薪を燃やす石窯もお店に欲しいィ!」」」」
「それは無理かな?」
「すみません、空気を読まない高校生で…」
「バイトの意見は大切です。今度こちらのオーナーにアドバイスもらえるか、後日聞いてみようかな?」
「足立区ネットワークですか? なんか良い話になりそうですね。」
「おう、頑張る!」
意外と柔軟な元天才子役である。こう言うところが有名になる力なのかなぁ⁈
ギロっ…
桑原桑原。なんで俺が睨まれるん? 好きなこと言ってるのは、ガキンチョどもの方でしょ!
「怖かったり、パニクったり、あっち行ったり、こっち行ったり、大変だっだけど、今日は面白かったね。」
「社長さん帰った時は、なんてやつダァって思ったけど…もっと大変なパーティー出てたんだね。」
「本当に大変だったかは、僕たちにはわかりませんよ。コナ◯君」
「コナ◯、裏取りが必要じゃねえか?」
「あゆみも裏取りガンバルぅ〜」エヘっ
社長で遊んでる高校生。図太い!
「俺、社長なんだよね。高校生の後輩じゃないよね。てか実まで加わって、俺で遊ぶな!」
実君も少年探偵団の◯太くんキャラやってたよね。w
「デザートのティラミスでございます。」
「パンナコッタでございます。」
「エスプレッソコーヒーでございます。」
「お会計は社長さまでございますね。」
ここ藤屋敷? 足の速いおばあさん? 足立区って、鬼が出るの?
給仕のスピードが秋山先生並みなんですけど。
あ、閉店時間過ぎてるから、催促してるのね。ギリだったもんねぇ。
判断力低下してるみたいなので、帰って寝ましょうと言うことに…。
果たして俺は朝起きれるのか。みんなはちゃんと仲良く眠れるのか。
着替えの下着は経費清算を勝ち取っていた女子二人。福の神と実くんも便乗してた。
はてさて
タクシー3台に分譲して、助っ人改め社員スタッフ3人と従姉妹組4人、お婆ちゃんと俺たち二人はお店と家へ。泊まるの命令されてたけど、スタッフ3人、コンプライアンス的に大丈夫? あ、楽しいからいいのか!(汗)
室長と社長は仮眠室へ移動しました。あ、本社は北千住なんです。うちは県境よりなのでタクシーチケットないと北千住では飲めません。いくらかかるんだろ、経費さま様である。
ありがとう初めてのタクシーチケット。(涙)
あさがお婆ちゃんを家に連れ帰って、お店に他の全員で戻ったら、ノエルがスノーにくっついて熟睡してた。一人っ子育ちの時は吠えまくってたのに、相棒いると違うんだなぁ。「スノー、これからもノエルをよろしくね」と撫でておいた。
座敷の下の収納を開けて、大量にある小さめの布団を9組引き出して、こっそり4つ並べて、残りは女子組で家に運んだ。
「おやすみなさぁ〜い」
「お婆ちゃん、よろしくね」
「はーい、すぐ寝るのよ」
「「「おやすみなさ〜い。」」」
疲れてたのか、横になった途端眠った若者3人であった。
俺? 睡眠障害持ちなので寝れないかと思ったけど、奴らより先に座敷のヘリに座った途端寝てしまったらしい。布団横にひいてもらって、靴脱がされて、突き飛ばされて、布団かけられたらしいが、よく分からん。酔いどれ親父になるのも近そうである。
朝、ちゃんと仕事できるかなぁ?
明日も異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』営業です。
冒険者の皆さん、激務の後のお酒はお気をつけください。次に起きたら転生や転移してるってことになってるかもしれませんよ。りおんはどこへ行ったのやら…。
次回はやっと営業二日目。平和な日でありますように…。




