-第1章- 輝く眼
(ザッ)
気品のある男がとある商会に足を運ぶ。
奴隷商会ダビア・デラ・ディスぺラツィオーネ。
ここは、様々な用途の奴隷と取り扱う商会である。
「いらっしゃいませ。ようこそ!帝国内で最も大きい奴隷商会へ!
お客様、どのような奴隷をお探しで?」
「一通り見せていただけるだろうか?」
商人は不敵な笑みを浮かべる。
「グフッ。かしこまりました。お客様にピッタリの奴隷を御用意させて頂きましょう」
商人はそう言って、男を応接室に案内した。
そうして商人は、
武に優れた借金奴隷、美しい犯罪奴隷、学のある犯罪奴隷を用意した。
しかし、男には響かなかった。
男は応接室の奥にある古びた扉の奥が気になった。
「この扉の奥は?」
「あぁ、その扉の奥は廃棄奴隷置き場です。市場価値の無い奴隷を
置いていましてね」
「その奴隷を見せては貰えないだろうか?」
商人は小首を傾げ男を扉の奥へ案内する。
そこには、病を患っている奴隷や痩せ細った奴隷が置かれており、
そのほとんどは皆絶望し、諦めた目をしていた。
しかし、1人だけ男の目にとまった。
その奴隷はかなり痩せ細っていた少年だった。
しかし、その目は他の奴隷と違い、吸い込まれるような金色の瞳で
強い意志に満ち溢れていた。
「その奴隷は奴隷から産まれましてね、ただ少し特殊な体質でして。」
「神秘を受けつけない体質で一向に売れないので扱いに困り
処分する予定だったのですよ」
それを聞いた男は、少し険しい顔をした後少年に問うた。
「君はこの世界に何を望む」
少年は射るような目をし、上を指差しこう言った。
「上に立ちたい!そして、この理不尽な世界を終わらせたい!」
(フッ)
男は少し笑い、手を差し伸べ
「いいだろう!私がお前を買ってやろう。そして、剣闘士として頂点に立て!
さすればお前は晴れて自由の身だ。」




