プロローグ
-プロローグ-
人の運命とは、生まれながらに決まっているわけではない。
環境、親、見た光景に影響され、そして神の啓示により祝福を受け
その形を変えながら、自己思想や概念を作り上げていく。
誰もが違う思想や知恵や力を持ち、誰もが違う未来へと歩みを進める。
だが、ロンドベルク帝国ではそれらが認められない身分が存在した。
それすなわち、奴隷である。
多くの奴隷は、罪を犯したもの。借金を返すことが出来なかったもの。
戦争の捕虜であった。
奴隷は刻印を刻まれ、主に逆らえなくなり、その用途は千差万別である。
苦しくも、その中には生まれながらに奴隷としての身分を与えられ
その瞬間から自由を許されぬ者たちがいた。
今、彼、彼女らが、自分たちの運命を形作った神々と国に抗い、
自由と理想を求めて革命を起こす。
初めまして、かがりびと申します。
皆さんは、生きていく中で理不尽過ぎると思ったことが、恐らく、何度もあるのでは無いでしょうか?
かくいう私も、何度もそのような経験をした事があります。
この作品で皆さんに伝えたいのは、出自が決まっているとしても、運命は自分の手でいくらでも
変えられるという事です。
小さい頃から父から虐待を受け、母はそれらを傍観していました。
私には弟が2人います。どうにか弟に矛先が向かないようにその日々を耐える
学生時代を送っていました。
今ではそれらも私の中の経験の一部で私の思想や人格の原点なのだろうと思います。
そのような経験から、もし自分が今以上に理不尽な出自であった場合、
同じ考え方が出来ていたのだろうか?とふと疑問に思いました。
そうして私の中で様々な人生のシミュレーションをしていくうちに
出自は変えられないが、環境や人との関わり、自分自身の思想感情は変えられるといった
考えに至りこの度自分の経験や感情、実際の歴史を元にこの物語を書きます。




