【記憶を失くした悪妻侯爵夫人は冷遇していた娘を溺愛する】のあとがき
※こちらはハチ助の作品『記憶を失くした悪妻侯爵夫人は冷遇していた娘を溺愛する』のあとがきになります。
作品の盛大なネタバレ内容になるので、作品未読の方はブラウザバックでお願いいたします。
『記憶を失くした悪妻侯爵夫人は冷遇していた娘を溺愛する』の作品をお手に取って頂き、誠にありがとうございます!
そしてこのあとがきまで足をお運び下さり大感謝です!
こちらの作品ですが……実は執筆前の準備に一カ月以上かけた作品になります。
世界観をがっつり決め、伝えたいテーマもしっかり決め、なにを売りにするかも決め(今作の場合、幼女セアラの可愛さ)、プロットも40話くらいまで一話につき箇条書き20個くらいで流れをしっかり計画立てて、執筆し始めた作品になります。
しかーし!
10話くらいまで書き溜めたあたりで作ったプロットを一度捨てました……。
実は初期サイラスは、もっとマリエルにキツイ当たりで後半に出てくる執事見習いのシュルトのような感じだったんです。
でもこれでは読者様が受けるヘイトがとんでもないことになる……。
このサイラスがヒーローでは大炎上すると、すぐに気づいた作者は12話くらいのプロットを全部作り直しました……。
でも、その時はまだマシです……。
だって、まだWEB公開前の出来事だから。
問題なのはその後。
12話くらいまでプロットを作り直して書き溜めた作者は、「よし! あとはもう予め作ったプロットでいける! だから更新しながら執筆しよ!」と、見切り発車でアルファポリスさんでの連載を開始しました。
結果どうなったかというと……。
毎度お馴染みの一からお話を作りながら執筆するという鬼畜更新道にまっしぐら!(笑)
まぁ、今回は一話を一日で書く早書きの勘を取り戻すために自転車操業執筆の道を敢えて選んだので、間違ってはいないのですが……。
でもまさか18話という早い段階で、その後の50話以上のプロットを全部捨てる大惨事になるとは思っていませんでした……。
作中セアラが色々謎言動をしておりましたが、これもいつどのタイミングでどう話に組み込むか、あるいは追加するかは全て毎日即興で執筆して即更新という日々……。
中でも一番大きく変更したのが、サイラスの従妹のドロシーの出番です。
実が彼女、今作ではざまぁ要員として用意されていたキャラでした。
初期のドロシーはもっと気が強い性格で、サイラスを略奪する気満々。
犬に襲われた後、マリエルたちが和解した後に参加した夜会でマリエルにつっかかり、母親に虐待されていたセアラもまともな令嬢には育たない的なことを吹聴し、マリエルを怒らせ、駆けつけたサイラスに断裁されるみたいな展開だったんですよ。(^_^;)
でも今作のヘイト要員は某堕ちた女神が強烈すぎたのでドロシーのくだりはくどい。
そう判断した作者は、このシーン(五話くらいあったw)をバッサリ切り捨てました。
そもそも作者は、ざまぁ展開があまり好きじゃないんですよね……。(おい!)
これもシュルトが初登場した回を執筆している時に急遽変更することにしたので、このあとどうするかを即興で考えて、それで毎日更新してました……。(苦笑)
結果、マリエル憑依期間中にサイラスに媚薬を盛ったため、メディウム侯爵家では出禁になったという展開でドロシーは作中から早々に退場。
中ボスから脇役に格下げになったキャラですね。
ちなみにこの話でのサイラスがマリエルになにがあっても離縁しないと伝える流れも急遽思いついた展開です。(^_^;)
そしてドロシーと同じように親友リアラも出番をかなり削られたキャラでした……。
リアラも初期プロットでは、もう少しマリエルとバチバチしてから和解する流れで、和解後は婚約者のノロケ話をして、マリエルのサイラスへの恋心を自覚させるという展開も考えていたのですが……。
ミステリー要素を強めてしまったので、このくだり入れると真相を早く知りたい読者様が飽きてしまうと判断し、リアラ登場回もかなりカット!
この作品、トータルで15話分くらい土壇場でボツにした展開があります……。(遠い目)
全体で見ると、初期設定のプロット通りに書いたのは71話中で5話くらい?(笑)
あとは全部その日のうちに展開を一から考え直して、毎日3~4時間かけて一話ずつ即興執筆するという無茶苦茶な方法で作品を連載してました。(笑)
作者の日常生活での執筆時間の捻出スタイルは【夕飯の支度】→【食事】→【片づけを即終わらせる】→【カラスの行水並みの速さで風呂に入る】そこから23時~1時くらいまでに翌日更新分を執筆し終えたら御の字というのが、この連載二カ月間の執筆の流れでした。(苦笑)
この時、痛烈に感じたのが「家事、スゲー執筆の妨げになる!」でしたね……。
「神様、一カ月に二日でいいから私が台所に立たなくていい日をください!」と何度願ったことか……。
でも世の中にには家事と育児と仕事をかけ持ちながら執筆している商業作家様もいる。
(私、家事と仕事だけで手一杯……)
一体どういうスゴ技時短テクニックを駆使されているのか、すごく教えてほしい……。
まぁ、そんな感じで「よくそんな無茶苦茶な執筆更新を二カ月もやり切ったな!」というのが、今回一番自分を褒めたい部分ですね。
いくら本来の早書き執筆の勘を取り戻すのが目的だったとはいえ、荒療治すぎて死ぬかと思うほど更新がきつかったです……。(-_-;)
(実は一年ほど前から早書き執筆ができないというスランプになっていた作者w)
ですが、思い返すと作者は過去にもっと過酷な状態で、この即興毎日執筆更新を私はやっているんです。
しかもこの話よりも長編の『我が家に子犬がやって来た!』で……。(-_-;)
あれ、全90話以上ありますが、10話くらいでプロットを全部捨てて即興執筆で毎日更新(空いても三日以内に次話を更新)やってる作品なんですよ。(苦笑)
でも今回は71話中の50話くらい。
「80話で毎日即興執筆できたのだから、50話くらい行けるだろう!」という感じで、自分に鞭打つように気合いで挑んだら今回もなんとか乗り切れましたー!(T▽T)
でもこの執筆方法、完結後にいつも思うことがあります。
『私、いつも何と戦っているんだろう……』
恐らく自分の限界と戦っているのですが、それに何の意味があるのだろうか……。
まぁ、今回は早書きのコツをなんとか取り戻せたので一応、目的は達成できましたけれど。
でも、すっごい強制的な治し方でしたねー。(遠い目)
ちなみにお話についての裏話ですと……。
今回、完全にミステリー要素を強めで設計し、読者様には「マリエルに憑りついた奴は一体、誰!? 最後はどうなるの!?」と続きが気なって一気読みしていただくことを狙って、こういうお話を書いてみました。(^_^;)
でもそれにはヘイト展開が多すぎる……。
それを軽減させるために多々出動させたのが、四歳児の存在しているだけで可愛いといわれそうなセアラです。(笑)
作中の重い展開で読者様に与える心苦しさをセアラの癒しで軽減してもらおうという作戦に出ました!
というか……本当は「可愛い幼児が出てくる作品が書きたい!」という目的が先だったんですけどねー。
でもお話の展開を突き詰めて考えたら重くなってしまったので、最終的にはそれが逆転しちゃったんですけど。(苦笑)
当初はここまで重い展開にする予定はありませんでした……。
でもリーベという存在を神として考えたとき、「人の常識が通用するか?」という考えに作者がなってしまいまして。
理由としては、作者が学生時代に古事記やギリシャ神話の解説本に大ハマりしていた過去があるからですね。
実は神話の神って、結構無茶苦茶でモラル感ゼロな行動を平気でやってます。
特にギリシャ神話のゼウスなんて、作者の中では「これ普通に強姦じゃね?」と思うケースが多々ある……。
お酒の神様ディオニュソス(バッカス)とか、すごいかわいそう……。
ゼウスの正妻のヘラに関しても「ゼウスに騙されて知らずに不倫関係になってしまったセレメとその子供に怒りをぶつけるんじゃなくて、お前の色欲異常な夫に怒りをぶつけろよ!」というくらい酷い話です。
ディオニュソス、本当にかわいそう……。(二回目)
女神リーベもそんな感じで、神であるがゆえの傲慢さを持つキャラにしてみました。
子供のような純粋さと残虐性を兼ね備えた女神。
神という存在なので、大抵の願いは自身で叶えることができるので自分の欲望に忠実です。
神は孤高の存在なので、他人を顧みるような気づかいは一切持ち合わせていない。
一番厄介なのが神である自分が間違うことなどないという謎の自信。
無条件で自分が愛される存在というのも神ならではの発想?
実際にこういう人がいたら、絶対に近づきたくないという感じのキャラ作りをしてみました。(笑)
そんなリーべは、マリエルがサイラスと婚約した時点で、まだ生まれてもいないセアラを狙い、自身の肉体を復活させる準備していたという感じです。
マリエルは五百年間で、はじめて妊娠前に憑依できる聖女の母となる女性でした。
それを早く肉体を復活させられると好機に捉えたリーベ。
でも肉体復活に集中しすぎてマリエルを見逃したことで、愛情をたくさん注がれた聖女セアラに倒されてしまったというのが、この物語の大きな分岐点。
それが最高神が救済措置として描いたシナリオなのか……。
作者的には、最高神は適当に「今回はいつもと違う子、聖女の母にしてみよっと」というスナック菓子並みの軽いノリでマリエルを聖女の母にしたと思っております。(苦笑)
古事記とギリシャ神話の影響で、作者の中では神はかなり自由人な印象です。
同時に今回のヘイト要員を闇落ちした女神にすることで、作者は読者様からいただきやすい「こいつにはもっと制裁を!」というコメントの回避を図った感じです。(^_^;)
ざまぁ系の作品にこの感想コメントは、もはやつきもの……。
でも今回の元凶であるリーベは人間では裁けない相手!
すなわち「もっとリーベに罰を!」は言えない!(笑)
同時に「神だからなー……。人の常識通用しないから仕方ないかー」と思ってもらうようにしてます。
なので読後感的には「えっ! 誰も罰せることができないじゃん! なんかスッキリしないわー……」という読者様が多そう。(汗)
でも作者的には全力でセアラを可愛く書けたので、それだけで満足!
今回は可愛い幼児が出てくる話が好きな読者様と、神話が絡んでくるお話が好きな読者様と、ミステリー展開が好きな読者様しかターゲットにしてません。(おい!)
なのでサイラスも恋愛物のヒーローとしては、少し弱いですね。
今回は恋愛というよりも家族の絆がテーマになっていた作品だと思うので。
そして今作はマリエルとセアラのダブル主人公みたいな展開にしてみました。
マリエルにはヒューマンドラマ展開を、セアラにはヘイト軽減だけでなく、ラノベ定番の無双展開を担ってもらった感じです。
(父サイラス、ヒーローなのに見せ場がほぼない……)
でも今回、即興執筆したわりには最後をそこそこキレイにまとめられたかなーと自負しております。
ですが、完結後に各キャラの動きが矛盾しているシーンがけっこうあり、実はこっそり修正変更してます。(苦笑)
毎日思いつきで執筆更新していたら、やっぱりこうなりますよね……。(^_^;)
そんな今作は、一応番外編を追加しようと準備中。
時間軸的にはマリエルが第二子妊娠発覚後からの一年半の期間を番外編を書くために敢えてすっ飛ばしているので、今後はその期間の出来事として、セアラの可愛いエピソードを書く予定です。
一応、2026年7月段階では、5話ほど番外編ネタのストックがあるので8月くらいにちょこちょこ追加更新できたらいいなと思っています。
なお、この話ですが、周辺国もリーベのような神の加護を受けているという世界観です。
なのでその設定を絡めて、今度はセアラをメインにお話を広げられそうなのですが……今のところ隣国の加護神の設定を一切していないので、思いついたらになりますねー。
現状で思いつく設定だと『癒しの神』とか『浄化の神』とか『戦の神』とか?
それらの神がリーべのように暴走したり、過去に暴走して問題を発生させたりしたのをセアラが隣国に力を貸す形で豊穣の力を使って両親とともに解決する的な展開ですかね?
年頃になったらレオンハルトとルドルフと共に隣国へ留学してひと悶着展開とかでも話を広げられそう。
続きが書けるような要素は結構ある作品なので、また機会があればお話を広げて続きを書きたいなーとは思っています。
(そう言って『我が家に子犬~』も放置になってますがw)
もしそういう機会があれば、またお楽しみいただけると嬉しいです!
本編71話もある長編作品を貴重なお時間を割いて読み切っていただいただけでなく、このようなあとがきにまで足をお運びくださり、本当にありがとうございました!
とりあえず本編完結後に番外編はいくつか追加しますので、そちらも是非お楽しみくださいねー。




