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5話 作戦開始(オペレーションスタート)

ようこそ、クソッたれな職場へ


--ソーマ・シックザール--

プルルルルルルルル

電子音が鳴り響く。

「ええ。そうです。はい・・・」

人影が一つ。携帯に向かって話しているようだ。

「分かりました。絶対にばれませんよ・・・」


≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪

脳内で会話が繰り返される。

「では、趣旨をもう一度簡潔に確認しましょう。我々の目的は極秘宝物庫に潜入、そしてノーベル、またはウイルス所持者の確認、もしくは情報収集です。分け前は依頼遂行料の半分を私がもらうということでよろしいですか?」

「ああ、問題ない」

雄也と辰也は議事堂の前にいた。

人混みが出来るだけいなくなる、またはあふれかえるのを待っている。すきを見つけて行動を実行するのだ。

(茜)「議事堂の前についたらすきを見て先ほど指定した裏口から潜入してください。そこは関係者専用でほとんど使われていないので見つかることはないでしょう。」

二人は言われたとおりに、裏口の前まで行く。

開ける前に辰也が見張り、雄也が中を確認。アイコンタクトで異常がないことを告げる。

(茜)「中に潜入することが出来たら、次は東側の非常階段まで行ってください。もちろん見つからずに。」

中では人が数人廊下を歩いているが見つかる可能性は極めて低いだろう。

辰也がうしろ、雄也がまえを警戒しながら目的地へ急ぐ。

少しずつ時間をかけながら忍び寄っていく。非常階段の前まで来た時、突如男が扉から出てきた。

「(やべぇ!!)」

「(見つかった?)」

男はサングラスをかけて、蒼いジャケットを着ていた。

「(!!!こいつは!!!)」

「ぬ、すまぬ、道を鎖してしまったようだな。申し訳ない」

だが思いのほか普通の来客だと思ったらしい。すんなりと通してもらった。

「ははは・・・こっちもよく確認しなかったもんで。」

「そうか・・・。では」

「ええ。さようなら」

番人ナンバーズは通り過ぎて別の部屋に入って行った。

見つからなくてホッとした様子の二人。

「(おい雄也、あいつのNo.みたか?)」

「(うんもちろん。Ⅲだったね・・・)」

「(であいたくないねえ・・・・)」

二人は今度こそさっきと同じ手順で非常階段に入る。だが、辰也は扉を閉める直前、あるありえないものを目撃した。

{あれは!?確か雄也の友の野田じゃあ!?}

何のために野田があそこにいたか全然見当がつかない。

{っち、今はそれどころじゃねえな・・・}

「(どうしたの?辰也君)」

そういうところにすぐ気付く雄也。

{やっぱ鋭いな。雄也は}

「(何でもねえよ)」

「(そう?)」

二人は作戦を再開する。

(茜)「非常階段に入ったら、2階と3階の境目の踊り場の真上にダクトがあります。そこが外れるので、そこから進んでください。進む順序は、右、右、左、右、直進、右です。そう進んだら下に降りれます。降りたら行き止まりではないほうの道を進みつきあたりを右に、私はそこで待っています。」

言われたとおりに実行する二人。ここまでは計画通りだ。

「ん、しょ・・・ふうこっからはまともにしゃべれるな」

「まだ気は抜いてはいけないよ。」

「そうだな、ったく。あいつは人使いが荒いな。こんな道を通らせるなんて。」

「ドクターよりはましだよ。」

「そうだな、あのクサレポンコツよりはな」

延々と文句を言いながら進む二人、ここは難なく成功できたようだ。

「よし。降りるぜ。」

潜入成功。ゴールはもう少しだ。

降りた場所は意外とせまく、細長い通路だった。二人が下りたそばにはエレベーターがあった。

「なるほどね。関係者はこのエレベーターを使ってここに来るわけね。」

そのまま見つからずに最後の試練を潜り抜けた。

「お疲れ様です。まあ本題はこれからなんですが」

無事茜と合流を済ませる二人

「そういえばお前は何で先にいるんだ?」

「あなた方が通ってきた道のりを1時間早く遂行したまでです。」

「ふーん、自分も一応は動けるってことなんだね。」

「さて、無駄話はこれまで。ここが目的地です。」

「・・・厳重そうだな」

そこの入り口は大きくてごつい扉があり、電子ロックが3つついていた。

1つはナンバー、2つ目は指紋、3つ目はカードキー。

「こんなのちょろいんですよね」

茜はなぜかナンバーを知っていて、自分の指紋でなぜかスルーし、カードキーも持っていた。

「・・・ねえ、ナンバーとカードキーはあれにしてもなんで指紋反応してんの?・・・・」

「私のハッキング能力をなめないでいただきたい。ただここのセキュリティに侵入し、自分の指紋を認識させただけですよ。」

「さらっというねえ。まあこうでなくちゃな。」

ガチャリ、ついに禁断の扉が開く。


≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪


コンコン

ドアがノックされる。プレートには、責任者室と書かれていた。

呼び出された男は蒼いジャケットを羽織っていた

「来たか、呼び出してすまなかったな。」

「百も承知。要件とは何れ?」

「ここに、ネズミが迷い込んだようだ。正確な数はまだ分かっていない。それを始末しろ。アレに入るかもしれん。」

「承った。」




なるべく間を開けないで投稿したいですね

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