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9話 矢

広がる漆黒の空。耳にがさつくどしゃ降りの雑音。

そして、真っ暗な未来。

感覚に感じるのはそんな景色、音。

ああ、もうどれくらい歩いただろう。

そんなの誰が知っていると言うんだ。

神がいるのならそれは邪神だけなんだろう。

この世は薄汚く、汚れている。

なんの価値もなく下品で無意味な時の流れ。

「何て幸せなんだろう!」「まるで夢みたいだ」

虚構の幸福に溺れ浸っている人々が日々言っているこんな言葉は全て虚像だ、空虚だ。

しかし誰しもそれに気づかない。

自分もかつては言っていただろう。

当たり前の日常に当たり前の世間。闇を知らない奴は随分とぬるま湯に浸かっている。

誰かに気づいてもらいたいのか?

誰かに正してもらうことを望んでいるのか?

実に愚かだ。

ああ、これからどうするんだろう·····

愚問だな。考える意味さえない

バシャン!

路地にたおれこんでしまった。

冷たい。

恐ろしい程に冷たい。


いや、違う


冷たいってなんだ?

感覚がおかしい。そう実感した。 その少年は。

もう何もかもが終わっている。

そう。 少年の全てが。

彼はピクリともうごかない

コレカラドウシヨウカナ?


その時、声をかけられた。

予想外の出来事だった。

「_丈夫かい。」

「_の君、大丈夫かい?」

こんなゴミ見たいな世の中でも人間まだ捨てたもんじゃないな。

そう思った。そう思って、しまった。

「そこの君!大丈夫かい?いったいどうしたんだ。ひどい格好だが・・・」

つい、反応してしまった。

「ご両親は?とりあえず風邪をひいてしまうまえに、さあ。」

これも原因の一つだろう。

自分の中の歯車がずれてしまったことの

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