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第8話 波乱の幕開け3

第7話に少しだけ加筆しています。話がわからんと言う方は最後の方だけ読み直してみてください。

目を開けるとまた白くてだだっ広い空間に飛ばされていた。よく見ると少し離れたところに


ピンク髪ですらっとしたスタイルだがもこもこしたパジャマを着た女性と

ボーイッシュで黒髪のジャージ姿の女性がいるではないか。言うまでもなく瑠奈と蹴鞠である。


2人もこのような白い空間にいきなり飛ばされるとは思っていなかったのか、放心状態である。


が、しかし最初に声を上げたのは瑠奈でも蹴鞠でもなかった。

???「WTF!What is this?」


声のする方を見ると旬から時計から見て10時の方向に金髪ブロンドをなびかせた20代前半と思われる外国人女性がいたのである。その女性はここにいる誰よりも爆乳であった。


思わず瑠奈と蹴鞠は自分の胸をそっと触ってみるがあまり大した感触は得られなかった。


旬は「アメリカンサイズだ!あれが俺が夢にまで見た巨乳…!!」と小声でブツブツとつぶやきながら感動している。その様子を目ざとく見つけた瑠奈と蹴鞠はすたっと立つと2人で目線を合わせた後、つかつかと無言で歩いていく。


その様子にまるで気づいていない旬のそばまで歩いていくと、瑠奈はハーっと息を吸い込んで空手家の正拳突きをするようなポーズをとり、蹴鞠は軽くジャンプしながら精神を集中している。


瑠奈「貧乳で」蹴鞠「悪かったね〜!!!!!!」


瑠奈が叫びながら旬の腹に1突きを入れた後、旬がうめいて、体制を崩し頭を少し下げた所で蹴鞠にバトンタッチ。旬の顎に鋭いキックをかまして、旬の体は文字通り宙を待った。


蹴鞠「悪即蹴」どこかの漫画のキャラが言いそうな言葉を残しているうちに旬は地面に倒れ込みピクピクと痙攣している。そして気を失ってしまった。かわいそうな主人公である。


瑠奈と蹴鞠がハイタッチを交わしているうちに、瑠奈達の様子を見ていた金髪爆乳ブロンド女性が近寄ってきた。

???「What’s going on? What about that fallen boy over there?」訳「どうしたの?そこの倒れた男の子は?」

瑠奈と蹴鞠はこう返す。

瑠奈「It’s his fault.」訳「こいつが悪いのよ」

蹴鞠「We just put the hammer down on the cheating man.」訳「私たちは浮気男に鉄槌を下しただけ」

瑠奈は東王大学の首席で当然英語も話せる。蹴鞠はプロサッカー選手で外国人のチームメイトもいる為英会話にはつよかった。

???「Ah!! Is that boy there your boyfriend?」訳「ああ!そこの少年はあなたの彼氏?」

瑠奈と蹴鞠「「Yes」」ここでお互いがきっと睨み合う。なぜか旬は瑠奈と蹴鞠の友達から彼氏に昇格していた。嘘でもいいが、ここは譲れない一線だと瑠奈と蹴鞠のお互いが理解していた。また険悪な空気が流れ出した所でコホンと咳払いが響く。


瑠奈と蹴鞠とブロンド女性が何もない空間に視線を漂わせていると三人の目の前で白い光が集まり、ムキムキマッチョの古代ギリシャにいそうなイケメン男(悪神様)が現れた。

三人は頭が追いついていないのか、ぼーっとした顔で悪神様を見つめている。

悪神様「呼ばれてないけどじゃじゃじゃーん!イケメン神様のお出ましだよ!

ラーメン、つけ麺、僕イケメン!」

某お笑い芸人と同じセリフを放つイケメン神様の一言を聞いて“三人“は理解する。ああ、こいつ残念なイケメンだ、と。少し蔑んだ目線になる“三人“を見て、不思議な顔をする、イケメン神様。

悪神様「あれ?地球のイケメン男はこれを女性に言うだけでメロメロにさせるって神様ノートに書いてあったのに。もしかしてワザップ?」真面目な顔で変なことを言っているイケメンになんて言ってやろうと瑠奈と蹴鞠が思っている所で、ブロンド女性が声を上げる。


???「あれ?私、日本語が理解できているわ!さっきのよくわからないギャグの背景も理解できてる!」


瑠奈「あなた、日本語で話しているわよ?そんなに喋れるならさっきから日本語でよかったじゃない。」


蹴鞠「瑠奈。違うよ。君は日本語とも英語とも区別がつかない言語を喋ってる。でも僕にも理解できているから変だな。」


悪神様「それはここの空間の自動言語翻訳機能をつけたからだね。言い忘れてたけど僕は神様だよ。そこの倒れている哀れな青年からは悪神様と呼ばれている。」


???「悪神様?あなたは悪い神には見えないけど」

瑠奈「それはそうね。でも旬に話は聞いてたけど本当に神様に会えるとはね。というかあなたの名前は何?そこの爆乳女さん。」


エリザベス「私のことを爆乳女だって?それは褒めてるのかしら。

私の名前はエリザベス・B・ガルシア。親しい人からはリザって呼ばれてるわ。

さっきの少年は私のおっぱいを見ていたからあなたたちに暴力を振るわれたのね。かわいそうになってきたわ。貧乳女さん。」


蹴鞠「エリザベスっていうのね。君の胸がボールみたいに見えてきたよ。蹴ってやろうかな」


エリザベス「あらあら日本女性は奥ゆかしくて神秘的と聞いていたのに意外と暴力的なのね。やっぱり栄養が足りてないんだわ、プロテインを飲みなさい。」

言葉が自由に通じることで逆に険悪な関係になってくる三人を見て、笑いが込み上げてくる悪神様。しかし三人の女性が「「「何?」」」と圧を欠けてきた所で真面目な表情に戻した後、口笛を吹き始めた。


瑠奈「旬が悪神様と言っていた理由がわかってきた気がするわ。あなたの目的は何かしら?」

悪神様「それは言えないなあ。」

蹴鞠「瑠奈の言う通りだよね。旬が聞いても教えてもらえなかったと言っていたけど、あなたに何らかのメリットがない限り、こんなことはしないはずだよね。」

悪神様「それも言えないなあ」


長いので次の話に続きます。


著者は英語は全然わからないので、翻訳アプリを使っています。もしこの英語はおかしいと感じた方はコメントで教えてください。


小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やブックマークをお願いします。著者の励みになります\( 'ω')/


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