第17話 ガジラ2
場面は移り変わり、ショッピングモールの屋上から見ていた旬達の視点
瑠奈やリザとの通話は一旦抜けていた。
「お。そろそろ自衛隊が動き出しそうだぞ。」
「そうね、でもあのサイズのガジラに攻撃が通用するのかな?」
それもそうだと旬は考える。
そもそもガジラは何らかのgiftによって作られたものの可能性が高い。
そして悪神様が言うには普通はgiftの能力によって起きたことはgiftを知らない一般人には
認識されないはずだ。なのであのgiftを使っている人物は旬と同じ特別なEXgift(特殊なgift)である可能性が高いのだ。そしてgiftに対処するにはgiftしかないという事はこれまでの経験からわかっていた。つまり…
自衛隊の陸軍が戦車で攻撃を開始するも、戦車の弾がガジラに当たることはなく
後ろの海に落ちた。続いて、空軍ヘリがマシンガンで攻撃するもやはり弾がガジラに当たる事はなかった。
「なるほどな。やはりそうか。」
「giftで作り出された幻影みたいな虚像って感じだね。」
「あれでは、自衛隊の攻撃は当たらないか。でもあれならもし街に上がってきても被害はないんじゃないか?」
「それはそうだと思うけど… 私たちgift持ちは違うんじゃないかな」
「どうすりゃいんだ。やっぱり俺たちが出向いて倒すしかないのか?」
「うーん」
ショッピングモールの屋上には旬と蹴鞠だけではなく他に避難している街の人たちも大勢いた。その中で2人が喋っていると後ろから声がかけられる。
「君たち、もしかしてgiftの動画を見たのかな?」
旬と蹴鞠が後ろを振り返ると、自衛隊の迷彩服を着た隊員達が来ていた。周囲がざわつく中
また隊員が口を開く。
「実は協力して欲しくてね。君たちの助けがいる。」
「それは良いけど、なんで俺たちがgift持ちってわかったんだ?それに…」
「君たちの疑問には後から答えるよ。だがまずは事態の収拾を手伝ってほしいな」
「断ると言ったら?」
「これは国の意向だよ?1stGifter君?」
その一言は旬と蹴鞠に衝撃を与えた。どこから情報が漏れたのか、そしてなぜ居場所がバレたのか。いやそれはわかる。まさかあの馬鹿神様が…
そんなことを考えているうちに事態が動く。どこかのマンションの屋上から
バアアアアアンと音がなりロケットランチャーの弾のようなものが飛んでいく。
そしてガジラにぶつかり、その弾は命中した。ガジラはギャアアアアアと悲鳴を上げる。
「なぜロケットランチャーの弾が当たるんだ?」
「あれはgiftによる物じゃない!?」
「クソッ!下手に刺激するとガジラがこちらにやってくるぞ!」
最後の自衛隊員の言葉通りに、怒りの形相をしたガジラが街に向かって移動を開始する。
屋上にいる人たちが悲鳴を上げて下に向かい、逃げようとする中、自衛隊員は旬達に声をかける。
「時間がない!!協力してくれ1stGifter」
「仕方ない!蹴鞠は避難してくれ、俺が食い止めるから」
「私もいく!大丈夫。私もGifterだし、秘策がある。」
「でも蹴鞠のgiftは戦闘向きじゃないだろ?」
「良いから!いくよ。ここで会話してる間にもガジラが迫ってくる。」
「くそ!信じるぞ!Hero is coming!!」
旬は手早く変身する。ハイパーマンである。その姿に驚きながらも自衛隊員はトランシーバーを渡す。
「これで私たちの上司と連絡をとってくれ!街を!縦浜を守ってくれ!」
「ああ!」「ええ!」
トランシーバーから通信が響く。
「聞こえるか!こちら事務次官の鳴神 正良だ。1stGifter。これから指示を出す」
「その言い方は恥ずかしいからやめろ。旬でいい。あんたはもしかして5thGiferか?」
「そうだ。そちらの状況はどうなってる。」
「現在、ガジラが進行中!野良のGiferが攻撃しやがった。」
「そうか、だがそいつはガジラに通用する力をも持っているということだな。うまく使えば利用できる。」
「なるほどな。どうすれば良いんだ?」
「時間を稼いでくれ。もっと言えば陽動だ。」
長いので次に続きます。
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